カテゴリ:神経症の成り立ち
私は30年以上森田理論学習を続けてきて、自分の生きづらさの問題点に気がついた。
それは大きく分けると4つあった。 1 、対人恐怖症のために予期不安があると、人前から逃げるという習性があった。 2、対人関係では、勝ち負けにこだわり、いつも相手と張りやってきた。 負けず嫌いが他人に向けられていたのである。 3 、自分の感情、気持、意志を押さえつけていた。いつも他人の言動に振り回されてきた。 4 、 「かくあるべし」が強く、今あるものや自分や他人を否定しながら生きてきた。 これらは森田理論学習のおかげで少しずつ改善できてきた。 今では生きていてよかった。神経症は辛いものであったが、神経症になったからこそ今がある。 神経症になってよかった。神経質性格に生まれてきてよかったと心の底から思えるようになった。 1番であるが、「欲望と不安」の単元が役に立った。不安には大きな役割があることがわかった。 さらに不安だけを問題視するのではなく、生の欲望と不安のバランスをとる生き方が大切なのだということがわかった。 その方向で努力し、日常生活が充実し、 一人一芸の習得で毎日が充実している。 2番目であるが、これはなかなかしぶとい。修正は不可能なのではないかと思う時もある。 他人が自分のことを非難したりするとすぐに戦闘モードになる。 相手の意見を価値判断なしによく聞く。それに対して自分の意見を述べる。 双方にある意見の違いをはっきりさせる。そしてその溝が少しでも埋められればよしとする。 勝ち負けにこだわるよりも、不全感は残っても、人間関係をぶち壊さないことが肝心だと思っている。 3番目であるが、他人の言動に振り回されるばかりだと、自分の生きる楽しみはなくなる。 つらくなるばかりだ。 他人の言動に右往左往するのではなく、まず自分の感情、気持、意志を見つめることが大切だと思った。 自分はどのように感じているのか、自分はどのような気持ちになっているのか、自分はどのように考えているのか、自分はどのようにしたいのかを前面に押し出して生きていくように方向転換をした。 そこで役に立ったのは、 自分の素直な感情を、小さいうちにどんどん外に吐き出していくことだった。自分の感情、気持ち、意志、五感、身体感覚を外に向かって吐き出すことに力を入れてきた。 どんなことがあっても、自分の心と体は自分自身が守らなければならない。 自分は自分の最大の味方である。自分を粗末に扱うことだけはなんとしても避けたい。 4番目であるが、 「かくあるべし」を少なくする生き方が重要であることがよくわかった。 「かくあるべし」の反対は、現実、現状、事実を素直に受け入れて、そこを出発点にして目線を一歩上に上げて生きていくことである。 今まで生きてきた中で頑固な「かくあるべし」が身に付いているので、とても難しい挑戦であった。 しかし森田理論学習のおかげで、生活態度はその方向に向かっている。 ここでは、事実には4つの事実がある。その事実を正確に把握する。 事実は両面観で多面的に見る。事実を見ないで、是非善悪の価値判断をしない。 事実は具体的に赤裸々に取り扱う。「純な心」を体得する。私メッセージを使って発信する。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.21 08:00:23
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