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森田理論学習のすすめ

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2019.06.12
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比嘉千賀先生の、できることとできないことについて考えてみたい。
(2018年生活の発見誌4月号より)

まず、できないこと
・自分の感情をコントロールすること
・現実に起こる出来事を思い通りにすること
・他の人の気持ちを思い通りにすること

できること
・自分のできることと、できないことを見極めること
・不快な感情も仕方なく見極めること
・目の前の現実の中で必要なことをしていくこと

私は神経症で苦しんでいたころ、対人恐怖の予期不安から逃げてばかりでした。
その結果、会社で一人で孤立し、寂しみ思いをしました。
一人では何とか生命だけは維持していくことはできるが、人間らしい生き方はできない。
精神交互作用で蟻地獄に落ちたような状態になると、考えることはネガティブなことばかり。
日常生活はどんどん後退していきました。

他人が自分の思い通りに動いてくれないと、すぐに不平不満をぶっつけていました。
その結果、自分に好意的だった人も自分から離れていきました。
話し相手が家族ぐらいしかいなくなりました。
その家族に対しても、わがままのし放題で、険悪の状態でした。
両親、妻、子供にも申し訳ない気持ちで後悔しています。

それを救ってくれたのが森田理論学習とそれを応用した実践でした。
私は比嘉先生と反対のことばかりやっていたようです。
つまり、日常茶飯事や仕事などのやるべきことを軽視して手を抜いていました。
そして対人不安をなくするために、薬物療法、ギャンブル、酒、趣味などに取り組んでいた。
対人恐怖症をなくすることを目的とした行動は、症状を益々強めてしまうということは、後の森田学習の中で学びました。

不安と欲望の単元の学習はまさに目から鱗でした。
不安はそれだけで発生しているのではない。
不安は欲望があるから生まれるものです。
対人不安は、人と仲良くして仲間に受け入れられたい、他人からよい評価を受けたいという欲望の裏返しだということがよく分かりました。
そして不安には欲望が暴走しないための制御の働きを持っていることも分かりました。
自動車で例えれば欲望はアクセル、不安はブレーキ。
どちらもなくてはならない大切なものということがよく分かりました。
対人不安はそれを持ったままでよいので、生の欲望に向かって舵を切りなおしていくこと。
そして不安と欲望がつり合いがとれるまで回復して来れば、神経症は格段に良くなりますという言葉に救われました。

最初は日常茶飯事や仕事を丁寧にすることが、どうして対人恐怖の克服と関係があるのだと反発ばかりしていたのです。このからくりが分かってから、私は変身しました。
雑事、雑仕事に丁寧に取り組むようになったのです。
職場でも丁寧な仕事ぶりが評価され、家族にも喜ばれました。
もっとも最初はなんか頭がおかしくなったと心配されていましたが・・・。
今まで根暗で、わがままいっぱいの人間が変化したのですから、周りは敏感に気づいたのです。

行動面ではまともになり、着々と成果が出てきましたが、対人関係は苦しいままでした。
これは、「かくあるべし」を自分にも他の人へも押し付けているのが原因だということを学びました。
これを本気で認識し始めたのは20年ぐらいたってからでした。それまでは素通りしていました。
いわゆる耳学問で、その必要性を全く理解できなかったのです。
「かくあるべし」の押しつけを徐々に少なくしていって、現実、現状、事実を素直に認めて受け入れるという実践は大変難しい面がありました。学習の中でその方法は幾つも用意されていることに気づきました。純な心、私メッセージ、両面観、事実の観察、感謝探しなどです。
このブログで再三ご紹介している通りです。

不安と欲望のバランスをとりながら生活する。
「かくあるべし」を減らして、事実にしっかりと足をついた生活をしていくこと。
この二つは、森田理論学習の中で私がつかんだ人生の宝物です。
森田で掴んだこの2つの指針を携えて、有終の美を飾るべく人生をかけぬけてゆきたいと考えています。





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Last updated  2019.06.12 06:30:11
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