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森田理論学習のすすめ

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2019.07.17
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先日地元の臨床心理士の講話を聴いた。
その中で印象に残ったことを取りあげてみたい。

傾聴、来談者中心のカウンセリングを受けている人がいる。
そういう人が、物足りなくなって私のもとを訪れる場合がある。
そのカウンセラーが言われるには、信頼関係を作るには大切だがそればかりでは物足りなくなる。
同時にアドバイスをすることも必要である。ただアドバイスにはコツがある。

アドバイスには4つのパターンがある。
1、I am OK   You are OK

2、I am OK   You  are  not  OK

3、I am  not  OK   You  are  OK

4、I am not OK     You are not OK

1の場合は、私は神経質の症状はあっても、素晴らしい人生になりました。
森田で症状を克服できました。
今のあなたも、今は苦しくても、大丈夫ですよ。心配いりません。
あなたも、発見会で学んだ多くの先輩方と同じように素晴らしい人生が展開できますよ。
多くの事例(事実)がそれを証明しています。私たちと、一緒にやりましょう。

2の場合は、私は神経質の症状はあっても、素晴らしい人生になりました。
森田で症状を克服できました。
だから、あなたも、ああしなさい。こうしなさい。ああ考えなさい。こう考えなさい。
なぜやらない?
(できないのは、あなたが未熟でダメだからです。)

3番、4番のパターンは大きな問題があります。

1の場合は、相手の現実を受け入れて、寄り添っています。
現状を踏まえて、どこから一歩目を踏みだして入れるとよいのか、一緒に考えてみましょうという態度です。そのためのヒントをいくつか紹介してあげる。
相手はその中から取り組みやすいものを選択して、実際に行動に移してみる。
その結果が思わしくなければ、また別の提案やアドバイスをして、相手に考えてもらう。
こういう関係がカウンセラーとクライアントの間で繰り返されれば、満足度が高くなります。

2の場合は、私は神経症を克服しました。克服するためのノウハウは持っています。
だからあなたは私の指示通りに実行すればよいのです。
そうすればおのずと神経症は克服することができます。
指示通りやらないと、「本当に神経症を治したいという気持ちがあるんですか」
「真剣に取り組まない人は、何をやらせてもろくなことにはなりませんよ」
これは相手に寄り添っている態度ではありません。
自分の「かくあるべし」を相手に押し付けて、自己満足している態度です。
自分の思い通りの展開にならなくてストレスが溜まりイライラしてしまいます。
相手が本心から納得して取り組んでいるわけではないので、本音では反発心を抱いているわけです。
これでは双方の思いに溝ができて、それがどんどん拡がっていく運命が待っています。

プロ野球では、「名選手、必ずしも名監督・名コーチにあらず」といわれます。
名選手は自分の成功スタイルを新人に教え込めれば、相手は成長するはずだという強い信念を持っているのです。ところがそういう指導法は、意に反して挫折することが多いのです。

相手にいつも寄り添ってよく観察して、自分なりの改善点はいくつか持っている。
でもそれをいきなり相手に押し付けるようなことはしない。
機が熟するのをじっと待っている。
選手が最後に困って聞いてきた時は、その中から改善点をいくつか提案する。
そして選手の取り組みに付き合う。選手と一緒になって考えたり、工夫していく。
その成長を見守っていくという態度です。
少しでも結果が出てくればともに喜ぶ。

私たち先輩会員が森田理論学習を始めたばかりの人に対しても、このような態度で接することが大切になります。ましてや相手の現状から離れて「かくあるべし」を押し付けていては、学習運動は成り立たなくなります。







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Last updated  2019.07.17 06:53:46
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日本にとって大切な参院選   ゆきこ さん
初めまして、こちらのブログとは場違いな内容で恐縮ですが、この度は21日開票の参院選において、ブログ主様に今一度この事を思い出して頂きたく、失礼とは存じますが、書き込ませて頂きました。

2009年メディアの世論誘導により誕生した民主党政権について、その3年間は公約をほぼ全て反古にし、1ドル80円株価8千円の超円高を誘導し、企業の倒産が激増、雇用が空洞化し、日本は経済破綻寸前まで追い込まれたのは周知の通りです。

現在、国の収益、株価、求人倍率共にバブル後の最高を記録する等、着実に経済を回復させ、脅威を増す中国や北朝鮮への対応、外交においても各国からの信頼を築いている現政権を失う事は、再び苦境の時代に戻る事を意味します。

今回の老後2千万円問題についても、野党とメディアは印象操作で国民を騙し政権を取った、2007年の再来を狙っていると思われ、報告書は年金制度自体に問題を指摘したものではない事はこちらに詳しく書かれています。
https://ttensan.exblog.jp/27649651/

一人でも多くの方が野党やメディアの実態を知り、国を守る為に皆様一人一人が報道される情報の真偽を自身の目で正しく見極め、この度ブログ主様や皆様にもその大事な意思を、是非投票によって示して頂きたいと思っております。
突然の書き込み、長文乱文お詫び申し上げます。 (2019.07.17 15:53:24)

Re:日本にとって大切な参院選(07/17)   森田生涯 さん
ゆきこさんへ

大変興味深いコメントありがとうございました。
確かにおっしゃる通りですね。
今度の選挙ではしっかりと自分の意志を表明したいと思いました。

私は堤未果さんの本を何冊も読んでいくうちに、政治に関心が出てきました。
欲望暴走状態の資本主義、国益と国益の激しいぶつかり合い、悪化をたどる環境問題、育児や子育ての問題、日本の食料の自給率の向上などは、政治と切っても切れない関係があると思っています。

これらの問題点は、このブログでも若干ですが取り上げてきました。
これからも自分の意見を大いに発信していきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
(2019.07.18 07:36:31)

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