カテゴリ:森田理論学習の進め方
サッカーのテレビ放映を見ていると、常に観客席のようなところからフィールド全体を映し出しています。
選手と同じ目線で選手のドリブルなどの個人技をとらえているのではありません。 鳥のように上からフィールド全体を見ていると、素人でも相手防御の手薄なところが比較的よく分かります。 実際にプレーしている選手よりも、素人の方がどこにパスを出せば相手のディフェンスを突破できるのかすぐに分かります。 今のサッカーはドリブルなどの個人技よりも、相手の防御の一瞬のスキをついたところに、素早く絶妙のパスを出すことができるかどうかにかかっているのです。 そういう視点で見ていると、この先の状況判断が的確で、絶妙なパスを出す選手は素晴らしいということになるのです。変化の予想ができて、実際に対応できる選手です。 サッカー観戦を面白くするためには。上からフィールド全体を見ることにあるのです。 巨大迷路にしても中で出口を探しているうちは右往左往しています。 ところが丘にあがって、上から見ると突破口はすぐに分かりますね。 現在カーナビを取り付けている車は大変多いと思います。 これだと、初めての土地でも比較的簡単に目的地に到達できます。 これは宇宙衛星からの情報をキャッチして、自分の現在地と進むべき方向を把握して走行しているからこそ可能なのです。今ではバックでの車庫入れもカーナビが的確な指示を出してくれます。 こうしてみると鳥のように空から全体像を見ることはとても重要なのがよく分かります。 森の中に入って個々の木を細かく見ていくことは、外から森全体を見た後に観察すればよいのです。 また森に迷いそうになれば、すぐにドローンなどで自分の現在地を鳥瞰すれば、パニックに陥るようなことはありません。森全体のアウトラインを上から見れる状態にあることが極めて大切なのです。 私は森田理論学習も森田理論の全体像を学習しておくことが欠かせないと考えています。 全体が分かれば、自分の努力方向がはっきりします。 自分の抱えている問題点もよく分かります。 自分の現在の立ち位置もよく分かります。 私は森田理論の全体のスキームが分かるようになって、森田理論の学習をすることが楽しくなってきました。芋づる式に理解が深まるようになったからです。 森田理論の全体像は4本の大きな柱から成り立っていると考えています。 この考え方は10年以上も変化はありません。 不安と欲望の関係、生の欲望の発揮、「かくあるべし」の発生と苦悩の始まり、事実本位の生活態度の養成です。森田理論の学習にあたっては、これらの相互の関係を理解することが欠かせません。 相互関係を頭に入れたうえで、次に4本柱を深耕して学習していけばよいのです。 これがしっかりと理解できれば、自分の現在地が分かります。欠けている部分も分かります。 これから力を入れてゆけばよい方向も分かります。 家でいえば家の骨組みができた状態です。筋交いも入れましたので柱が倒壊することはありません。 ここまでくれば、あとは屋根を取り付けたり、壁をぬったりすることになります。 そして家電や家具を入れ、キッチン、トイレ、バスなどが完備して来れば、人が住むことが可能になります。 森田理論の全体像の学習のことは、もうすでに何回も投稿しています。 関心のある方は検索してみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.08.07 06:30:10
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