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森田理論学習のすすめ

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2019.09.17
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今日はネガティブな信念について考えてみたい。
信念は分かりやすく言うと、自分が今までの経験の中でつかんだゆるぎない考え方のことである。
こだわった考え方、凝り固まった考え方のことである。無意識の部分に居座っている。
これが自分の人生に大きな影響を与えているのである。

例えば、対人恐怖症の人は、他人は自己中心的な人ばかりである。
自分のことを否定、非難、拒否、無視、脅迫、抑圧するという信念を無意識の部分に強く持っている。
ネガティブな多くの体験が言葉と結びついてネガティブな信念が形成される。
次に同じような体験をすると、ネガティブな信念で考えて行動するようになる。
反復繰り返しによって、益々ネガティブな信念は強化される。

このネガティブな強い信念を持っている人は、大変つらい人生が待っている。
基本的な人間関係としては、自己防御的、苦痛・危険回避の行動をとるようになる。
相手は自分に危害を加えるかもしれないという気持ちで、対立関係になり身構えてしまう。
精神的につらいので、人を避けて逃避的な生活に陥りやすい。
また何か問題が生じると、自己弁護、言い訳、ごまかし、隠蔽、責任転嫁などが起こりやすい。
そうしないと社会から排除されれてしまうという危機感が根底にあるのだ。
そして、対人関係で激しい苦痛を感じるようになると、その苦痛を避けるために、視野の狭小化が起こる。すぐにパニックになり、ちょっとしたことが自分の人生全体をダメにしてしまうように感じるようになる。友達が場を盛り上げるような冗談も、冗談とは受け取ることができなくなる。
物事を歪曲して、自分の不利になる情報だけを集めるようになる。
客観的、中立的な見方や考え方はできなくなってしまう。

これに対してポジティブな信念を持っている人はどうか。
友達は自分の一番の財産だと思えるような人だ。
自分一人で過ごすことよりも、他の人と一緒に行動することが断然楽しい。
これからも、多くの人との付き合いの範囲を広げて、人生を楽しみたいと考えている。

これは両親とのかかわり方が大きく影響している。
両親が子供に対して、基本的には自由にやりたいことをやりたいだけやらせてくれた。
叱るかわりに、子供の存在を認めて、褒めたり、励ましたりしてくれた。
いつも、家族で行動していた。他の家族との交流も活発であった。
他人に対して、防衛的に行動することがない。苦痛・危険回避行動をとる必要がない。
こういう人は、基本的に他人を信頼して、好意的につきあっているのだ。

でも世の中には、実際に自分に危害を加える人もいる。
危険な人も相当数存在している。
ネガティブな誘惑行為を押し付けてくる人もいる。
ポジティブな信念を持つ人たちも、この人たちの存在はよく知っている。
知ってはいても、そういう人とは、できるだけ接点を持たないようにしている。

まとめてみると、基本的には他人は自分の人生を豊かに彩ってくれる貴重な存在である。
だから、これからもより広く、より深く人間関係を膨らませていこうとしている。
その一方で、自分に合わない人や危険な人に対しては、近づかないように注意している。
この2つの行動が臨機応変にとれる人である。

ネガティブな信念を持っている人は、そのような見方や考え方は全くできない。
その結果、自分で自分を追い詰めてしまっているのである。

一般的に一旦出来上がったネガティブな信念は、ポジティブな信念に取り換えることはできない。
無意識の部分に頑固に張り付いてしまっているのである。
そうすると、ネガティブな信念を持っている人は救いの道はないのか。
そうではない。安心してほしい。
ネガティブな信念は、なくすることはできないが、その信念を骨抜きにする方法があるのである。
それを明日の投稿テーマとしたい。





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Last updated  2019.09.17 06:20:05
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