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森田理論学習のすすめ

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2019.09.22
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カテゴリ:最新の脳科学
ドーパミンという神経伝達物質がある。
これは神経を興奮させて、快感と陶酔感を与える。
また、攻撃性、創造性、運動機能などを調整させる働きがある。
この他、情動や認知機能に大切な働きをしているという。
ドーパミンの働きが弱いと、沈みがちになり、意欲がなくなり、活動性が失われていく。
気づき、発見、アイデア、工夫などとは無縁になる。
ですからドーパミンをある程度賦活させることはとても大切なのである。

猿を使った次のような実験がある。
1回目は、目の前に特定の色が表示されて、レバーを引くと必ず報酬がもらえる。
2回目は、別の色が示され、レバーを引いても報酬はもらえない。
3回目は、また別の色が示されて、猿がレバーを引くと、報酬は2回に一回だけ与えられる。
それもランダムに与えられるようになっている。

1回目の実験ではドーパミンレベルは最初は上がった。しかしその後は上がらなかった。
レバーを引けば必ず報酬がもらえるので、何も考える必要がないからである。
2回目の実験では、ドーパミンレベルは激しく上がった。
ある色では報酬がもらえるのに、別の色では報酬がもらえないというストレスを抱えたためだと思われる。
3回目の実験が面白い。報酬がもらえる色でレバーを引いてもその確率は50%しかない。
猿はどうして報酬がもらえるときともらえないときがあるのだろうと不思議に思うのだろう。
この時報酬がもらえるとドーパミンレベルは激しく上昇した。
ところが驚くことに、報酬をもらえないときでも、ドーパミンレベルは上昇していたのである。
猿の頭では、ランダムなエサの与え方について、頭の中でいろいろとそのからくりを理解しようともがいていたということだと思う。

人間の場合も全く同じです。
目の前の自然現象や人間関係などで、今の自分の頭では理解不能、パターンが読めないという状況に出くわすと、自分が納得できる理屈を追求していくという特徴があるのです。
その結果として、ドーパミンレベルが上昇して、感性が鋭くなる。
気づき、アイデア、工夫、発見などが次々と生まれて、意欲が高まり、行動的となるのである。
ですから目の前に解決すべき問題や課題が存在することは、とても大切なのです。

不安や恐怖、違和感、不快感などは、それ自体はとても嫌なものです。
ところが逆に考えると、それらは自分が人間らしく生きるための食べ物のようなものなのです。
神経症に生まれた私たちは、感受性が鋭く、理智的で分析力が強いといわれています。
それらを自分を苦しめる厄介者として取り扱うのではなく、自分を成長させて、生きがいをもたらすものとして認識していくことが大切です。
それらを乗り越えて、これから先の生き方を考え直してみなさいという課題を与えられたということなのですから。

そのために森田理論の学習という強力なツールがあるのです。
自分一人では途中で挫折してしまうかもしれません。
でも私たちは、自助グループを持っています。
みんなで助けあいながら、前進していけば、達成できる課題となるのです。





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Last updated  2024.04.07 17:39:22
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