カテゴリ:森田番外編
オーストラリアのブローニー・ウェアは、終末期ケアで多くの患者を看取ってきました。
そして「死ぬ瞬間の5つの後悔」という本を書いています。 多くの人はどんなことを悔やみながら死んでいくのか。 これが分かれば、対策が立てられるかもしれません。 1、友人と連絡を撮り続ければよかった。 2、あんなに働きすぎなければよかった。 3、勇気を出して、本当の自分の気持ちを表現すればよかった。 4、もっと幸せを求めればよかった。 5、他人が期待する自分ではなく、自分自身に忠実な人生を生きる勇気があればよかった。 (生活の発見誌2019年9月号 1ページより引用) これに触発されて、私が後悔はしたくないことを考えてみました。 ・他人に振り回されて、自分の素直な気持ちを表現することができなかった。 自分中心ではなく、他人中心の人生だった。 人間関係はいつも対立的で、防衛的だった。 ・仕事に対して興味を持つことができなかった。やりがいが持てなかった。 仕事をすることは生活のためとはいえ苦痛そのものだった。 ・夢や目標のない人生を送ってしまった。 2番目の仕事ですが、自給自足の生活なら、別に生活費を他で調達することはありません。 ところが今の世の中は、それでは生活していくことはできない。 分業制で人のためになる仕事をして、その対価を得て生活を維持しなければなりません。 自分のためではない仕事、組織に属して、指示命令に従わざるを得ないのです。 それが1日の3分の1の時間を占めているわけですからとても無視することができないわけです。 仕事を面白くするためには、自分から積極的に主体的に取り組むしかありません。 それは仕事の中に問題点、課題、目的、目標、改善点、改良点、アイデアなどをいかに多く見つけるかだと思います。 これはどんな小さいことでも構わない。そういうものが発見できると、意欲が高まります。 また実際に頭で考えたり、動いているうちに弾みがついてきます。 森田では雑事、雑仕事などに丁寧に取り組むことをお勧めしています。 小さなことを丁寧に取り扱っていると、気づきや発見はいくらでも出てきます。 このことを「凡事徹底」と言います。NHKのプロフェッショナルという番組を見ていると、その道の達人というような人は、ほとんど「凡事徹底」の名人のようです。 3番目の夢や目標のある人生についてですが、こんなことを言うと、いきなりエベレストに登頂するというようなとてつもない大きな目標を口にする人がいます。 そんな夢や目標を持てる人は素晴らしいと思います。 でも一般的には最初から壮大な夢や目標は持ちにくい。 小さな夢や希望をたくさん持つことが肝心だと思います。 仕事、家族、人間関係、日常生活、趣味、習い事、集談会、地域活動などに分けて、それぞれにささやかな希望や目標を設定してみるのはどうでしょうか。達成すれば自分にご褒美をあげる。 仲間と祝杯をあげる。人生はそんな繰り返しのほうが断然面白くなると思います。 そんな人生を送ることができれば、死ぬ真際になって、素晴らしい人生だったと感謝できるのではないでしょうか。 さて、最も大きな問題である人間関係については明日投稿します。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.10.11 06:31:24
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