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森田理論学習のすすめ

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2019.10.28
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不安や恐怖を感じたとき、あるいは緊張感のあるときに有効な「漸進的筋弛緩法」についてご紹介します。

基本的な手順としては、体の各部位に力を入れてから一気に脱力し、その脱力した感覚を味わっていく、ということを繰り返します。
例えば、両手にギュッと力を入れて、5秒間ほどその状態を保ってみてください。
次にその力をストンと一気にゆるめます。
指や手のひらの筋肉がすっかり弛緩している状態になっているのが分かるでしょうか。
その感覚をしばらく味わってみてください。
それがリラックスしているときの手の状態です。
次に両腕で同じことを試みます。
ギュッと力を入れてからストンと脱力し、腕の筋肉が弛緩している状態をしばらく味わってください。
同様にして、両肩、首、顔、背中・・・というふうに、身体の末端から中心へ、各部位に力を入れてから、一気に緩め、その時の筋肉の状態を味わう、ということを繰り返していきます。

なぜ一旦力を入れるのかということについては、こう考えると分かりやすいでしょう。
不安になっている人や緊張している人は「全身の筋肉に力を入れよう」として入れているわけではありません。無意識に力が入ってしまっている状態です。
そういう人に「力を抜きましょう」といっても、そもそも力を入れている自覚がないので、どうすればいいのか分からなかったりします。
そういう「無意識に力が入っている状態」を一旦「意識的に力を入れている状態」に変える。
そのために力を入れるのです。
そうすることで、全身の筋肉を意識によってコントロールしやすくなります。
これを訓練として続けていると、意識的に筋肉をコントロールすることが上手くなり、筋緊張に気づいたときにストンと力を抜けるようになります。
(悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 中島美鈴 光文社新書 157ページより引用)

これと同じようなことが森田理論でもあります。
不安に取りつかれている人は、不安を気にしないようにしようと思えば思うほど不安に注意が向いてきます。例えば神経症的な不眠症の場合などがあります。眠らなければいけないと思えば思うほど、頭がさえて眠ることができなくなります。
こんな場合は、逆に眠れないならこれ幸い本でも読んで過ごそうと考えて、実行するのです。
しばらくは本を読みますが、そのうち疲労で集中力が途切れたころ、ふと目をつむるとそのまま寝てしまっていたということが起きるのです。
このやり方は、意識して、不安に身を任せて、さらに積極的に不安を高めていくという方法です。
すると不思議なことに、あれほど問題視していた不安が遠のいていくというものです。
森田先生は、不安神経症の人にも応用されています。
不安はそれを取り上げて問題視しているとどんどん大きくなっていくものですが、それを積極的にさらに増悪してやろうと意識を高めていくと、頭で考えていることとは逆な結果が生じてしまうという現象が起きるのです。






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Last updated  2019.10.28 06:20:06
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