2023/12/19(火)06:20
夫婦の人間関係について
令和元年に結婚した人は59万9007組でした。
逆に離婚した人は20万8796組でした。
実に3組に1組は離婚しているということになります。
毎年同じような傾向が出ています。特に30代までの離婚率が高い。原因としては性格の不一致が多い。
この人と一生涯生活を共にしようという結婚したはずですが、顔を見るのもイヤになるほど人間関係が破綻してきたということになります。
離婚すると子どもに対する悪影響は計り知れません。
また経済的に行き詰まることも多い。
普通に考えると、育ちも考え方も違う人が一つ屋根の下で生活することは難しいです。
特に自己主張の強い人同士の場合は、相手の言動をののしり合うようになります。
お互いが譲ったり譲られたりという努力を怠れば大変なことになります。
お互いに不平や不満を持ちながら人間関係を維持するために心掛けることは何でしょうか。
結婚する前に、考え方や行動に問題が出てきたときの対応方法について取り決めをしておくことだと思います。
アメリカでいうクリナップ契約を締結しておくことです。
恋愛結婚の場合、お互いが舞い上がって、あばたもえくぼに見える特に結婚してしまう。
一緒に生活するようになると、小さな不満がとてつもなく大きな問題に膨れ上がってくることを考慮しないといけない。
一般的には、相容れない考え方や行動の溝が出てきたとき、話し合いによってその溝を埋めていくことになります。
相手の間違いや非を否定するのではなく、話し合いによって解決するのだという合意を取り付けておくことが肝心です。
それを文章にして署名しておくことです。
実際にはお互いがwin winの関係になるまで話し合いを続ける。
一致しない場合は双方が許せる範囲を模索して妥協する。
ある時は譲り、ある時は譲られるという関係を築いていく。
夫婦の人間関係を破綻させないためには双方の努力が欠かせません。
次に森田理論の不即不離を活用していく。
基本的にはそれぞれの生活を尊重する。束縛しないで自由に行動させる。
協力した方がよいところは、積極的に助けてあげる。
生活費、家事、料理、掃除、整理整頓、子育て、親戚や近隣との付き合いなどは、分担を決めて助け合う。
それから感情の法則を活用していく。
森田では不快な感情と行動は別物として扱うというのがあります。
ここで感情の法則を応用・活用していかなくては宝の持ち腐れになります。
不快な感情にきちんと向き合い、時の経過にまかせるだけで夫婦の人間関係が破綻することを食い止めることができます。
行動はその時、その場で適切な行動を選択して実行に移す。
結婚する前は相手の欠点や弱点を否定するのは自由ですが、一旦結婚したら相手が気分を悪くするようなことを言ってはいけない。
ウソでもいいから、相手の言動をほめる、相手をいたわる、相手を励ますことが必要です。
本心でなくても相手の気持ちを逆なでするようなことを口に出してはいけません。