森田理論学習のすすめ

2024/02/15(木)07:58

仕事と遊び事はコインの裏表のようなものである

認識の誤り(90)

森田先生の言葉です。 遊び事と仕事とは、事柄そのものではない。 その人の心の置きどころによって、どっちともなるものである。 人がもしその職業に対して、いつも興味がなく、不快と苦労を感じて、大工は左官、鍛冶屋は氷屋、学者は芸術家、医者は弁護士とかいうように、互いに他の職業を羨むようならば、その日常の仕事に対する苦痛は、誠に気の毒なものであるが、人がもしおのおのその職業に興味をもち、それを工夫し、研究し、発展させて、楽しんでゆくならば、その仕事はいつも遊び事である。 われわれも職業は職業のために、活動は活動のために、人生は人生のためにやってゆくというふうであれば、遊び事はすなわち仕事、仕事はすなわち遊び事である。 だから人が職業や人生を、勤めとか仕事とか思えば苦労であるが、これを遊び事と思えば道楽であり、幸福である。 (生活の発見誌 2024年1月号 50ページ) 仕事を給料を稼ぐための手段に過ぎないと考える人はつらい人生を歩んでいることになります。 それはやりたくないことをやらされているという気持ちが出てくるからです。 森田先生が言われているように、仕事が遊び事、遊び事が仕事と考えられるようになると、生きていることが楽しくなります。 そのためには、仕事に取り組む中で、問題や課題、改善点や改良点を見つけだすことが欠かせないと思います。 問題点を見つけて、何とか解決したいと思ったとき、意欲が生まれてきます。 行動に移すと積極的、生産的、建設的、創造的な生き方ができるようになります。 遊んでいるときは工夫や発見、アイデアが次々に生まれている状態です。 遊びに取り組んでいるとはずみがついてきます。 森田理論の行動の原則のなかに「見つめる、感じる」というのがあります。 これに取り組むことで、仕事と遊び事は区別がつかなくなります。

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