「かくあるべし」を減らし、事実本位の態度を獲得する
森田理論学習で「かくあるべし」の弊害はよく分かりました。「事実本位」の生活態度を身につけることが大切だということもよく分かりました。でもどんなことに取り組めばよいのか、もう一つよく分からないという話を聞きます。今日はこの問題を解決するヒントを考えてみました。まず「かくあるべし」を減らす方法です。1、傾聴、受容、共感、許容の態度で接する。2、あたりまえのことに感謝する習慣を作る。3、他人から感謝・感激されるような行動を心がける。4、一方的な決めつけをやめて、両面観の考え方を取り入れる。5、あなたメッセージから私メッセージの発信を心がける。6、自己や他人の存在価値、資質、能力を最大限に活かすように心がける。7、純な心を実践する。具体的には素直な心、直観、初一念から出発する。8、否定語はすぐに取り消して、肯定語に置き換えるように心がける。9、人間関係では「勝負なし法」を取り入れる。次に事実本位の態度を獲得するための方法です。1、気分本位の態度を目的本位の態度に改める。2、事実確認を徹底する。自分の目でしっかりと確認する習慣を作る。3、嫌な感情、不快な感情からすぐに逃げないできちんと向き合うようにする。4、先入観、決めつけ、早合点、思い込みで事実を見誤らないように気を付ける。5、「あるがまま」の態度を養成する。不安を持ったまま、目の前の必要なことに手を付ける。これら全部に取り組む必要はありません。これなら実行可能と思えるものを2~3個ピックアップして、継続して取り組むことが大切になります。私の学習仲間は物の性を尽くす(自己や他人の存在価値、資質、能力を最大限に活かす)に愚直に取り組まれました。その結果森田のポイントが芋づる式に分かるようになったと言われていました。山口県岩国市 吉香公園