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森田理論学習のすすめ

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感情の法則

2019.10.19
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カテゴリ:感情の法則
私が以前勤めていた会社でこんなことがあった。
会議の資料をある人がホッチキスで閉じていた。
渡された資料を見て驚いた。
普通はページをめくりやすいように斜めにホッチキスで止めてある。
ところがその資料は、閉じる位置を考慮することなく逆向きに閉じてある。
ページをめくるときに違和感がある。というよりも不愉快になる。
そう思っていたところ、上司がその人に次のように言った。
「あなたには他人への配慮が足りない。社会人としての常識から教えないといけないな」
すると、彼は烈火のごとく怒りを爆発させた。その場が一瞬で凍り付いた。
これは相手が普段気にも留めていないことを取り上げて、注意されるものだから、急に腹立たしくなったのである。

カーネギーの言葉に「盗人にも3分の理がある」という言葉がある。
殺人事件を起こすような人も、「あの時はそうするしかなかったんだ」という気持ちを持っている。
だから相手の非を一方的に責めても、火に油を注ぐことになってしまう。
相手の間違いや問題点を指摘したくなったときは、まずその気持ちをぐっと抑える。
そして十分時間をとって相手の気持ちや言い分を聞いてあげることだ。

対人関係の中には、相手の言動に異議を挟み、反発したくなることが日々山のようにある。
そんな時に売り言葉に買い言葉で反射的に対応する人も多い。
相手の気持ちや意見を価値批判しないで、素直に聞いてあげることが必要である。
そして「そうなんですね」「なるほどそういうことだったんですね」という言葉で一旦間をとることだ。
ここで肝心なことは、相手の発言にすべて同意して、言いなりになることではありません。
相手の話をとりあえず受けとめましたということなのだ。
相手の気持ちや言い分を価値批判しないで、正確に分かろうとしましたということなのだ。
ここがポイントなのである。多くの人がやろうとしてもできていないことなのです。

十分に相手に吐き出させた後は、自分の気持ちや意見を述べることになる。
その時は、「あなたメッセージ」ではなく、「私メッセージ」で発信するように心がけたい。
「この留め方ではめくりにくいね。次回からはめくりやすいように留めてくれるとうれしいのだけどね」心の中では、「非常識なとんでもない人だ」などとと思っていても構わない。
でもそれを口に出すのはもっと大人げない。

自分の素直な気持ちや意見を伝えて、相手がどんな反応を見せるのかはコントロールできません。
コントロールしようとすることは「かくあるべし」を押し付けることであって、人間関係は悪くなります。もし相手が「カエルの面に小便」のような対応をとれば、その程度の人間だと見切りをつけるしかないのです。「不即不離」の応用で必要最低限のお付き合いをするだけで十分です。






Last updated  2019.10.19 16:14:45
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2019.10.18
カテゴリ:感情の法則
上司が同僚のことを「彼は頼りになるし、何事も積極的でいいね。将来の幹部候補だ」などと高評価していると、彼のライバルだと思っていた人は嫉妬心が湧いてくる。
「彼は上司にゴマをするのがうまいだけだよ。能力的には自分とそんなに差はないはずだ。どうして彼だけが良い評価をされるのだ。納得できない。・・・」

この心理を小池龍之介氏が上手に説明しておられる。
これは、「他人の幸福度が上がると、その人の価値も上がり、相対的に自分の価値が低くなる」という錯覚に基づいています。
数値でたとえるなら、自分の価値は10のままでも、価値7の同僚が15に上昇すると、自分の10にあまり価値がなくなったかのように感じる。ゆえに毒の味となります。
反対に同僚の7の価値が3に下がると、自分の10の価値がより際立つようになる。
他人の不幸は蜜の味となるということになります。
けれども、それは相対的に考えることによる錯覚にすぎず、そもそも自分の価値が10であることに、変わりはないのです。
(しない生活 小池龍之介 幻冬舎新書 参照)

人間は他人と比較して自分の価値を判定して、優越感や劣等感を持つようになっているようです。
劣等感をばねにして、ライバルとの競争意識を持って、努力精進する人もいます。
ところが優越感を鼻にかけて他人を見下したり、劣等感で自分で自分を否定してしまうこともあります。
比較するということは、自然現象と同じで人間の意志の自由が効きません。

こうした中でどう嫉妬心と付き合っていけばよいのでしょうか。
自分の心の中に湧き上がってきた嫉妬心をそのまま認めて受け入れていくしかないようです。
「彼は上司に高評価されていてうらやましい」
「残念だが今の自分の評価は今一つだ」
「できれば自分も彼のように高評価されたい」

比較することによって、自分の現在地・現状がよく分かるという面もあります。
実はこれは比較するものがないとよく見えてこないものです。
この利点を活用することが大切かと思います。
ポイントは、現実、現状を価値評価しないでしっかりと見つめることです。
よいとか悪いとか価値評価をするからおかしなことになってしまうのです。
森田でいう事実唯真の立場に立つことです。

自分の現在地がしっかりと確認できれば、そこを起点としてどこに向かえばよいのか自分なりの方向性が見つかることがあります。
必ずしも彼をライバル視して、さらに競争心を高める方法に行くとは限りません。
嫉妬心もこのように考えると決して捨てたものではありません。






Last updated  2019.10.18 17:38:35
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2019.10.09
カテゴリ:感情の法則
マムシを見つけると一目散に逃げだす人がいる。私がそうだ。
反対にこれを積極的に捕まえてマムシの焼酎漬けを作ろうと思う人もいる。
これは私の祖父だった。マムシを見つけた人は祖父を呼びに来ていた。
噛まれれば毒が回って死ぬかもしれないことは分かっている。
しかし、そんな恐怖よりも、マムシを見つけた喜びが大きいのだ。
恐怖の感情で金縛りにあう人もいれば、思わぬ幸運に喜ぶ人もいる。
同じ現象なのに人によって全く違う感情が湧き上がってくる。
実に不思議なことだ。この違いはどこから来るのだろう。

感情発生のメカニズムは脳の中でどのように行われているのか。
現在感情の発生メカニズムはほぼ解明されているという。
これが「脳に悪い7つの習慣」(林成之 幻冬舎新書)に詳しく説明されていた。
早速紹介してみよう。

五感でキャッチした情報は、大脳の視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚中枢に送られます。
次にこれらの情報は「A10神経群」に送られます。
総称「A10神経群」は、いくつかの機能を寄せ集めたものです。
大脳の中央部分にあります。
まず不安や恐怖などを専門に扱っている「扁桃体」があります。
ここが損傷されると敵から危害を加えられても無抵抗になる。
またヘビなどを恐れなくなり、手で触ろうとする。
次に好きか嫌いかを区別している「側坐核」があります。
また言語や表情を司っている「尾状核」あります。
口の周りには12の表情筋があるそうです。その動作は「尾状核」の働きによります。
そしてやる気や意欲、自律神経を司っている「視床下部」があります。
これらを総称して「A10神経群」と呼んでいます。

「A10神経群」は実に面白い働きをしています。感情のレッテル貼りをしているのです。
本来目の前の出来事には、好きも嫌いもありません。白紙の状態の情報なのです。
ところが、情報が「A10神経群」に送られることによって、好き、嫌い、ムカつく、不安、恐怖、不快、嫉妬、悲しい、うれしい、腹が立つ、爽快などの感情が生まれるのです。
同じ出来事であっても、人によって異なるレッテルが張られた感情が発生することになるのです。
出来事は一つなのに、人それぞれで色んなサングラスをかけてみているということです。
その人の元々の気質、過去の経験、生育環境、受けてきた教育などによって差が出てきます。
ですから人間がいろいろと思索、検討、行動していることは、人ごとに違うラベルが張られた感情を基に行っているということです。

さて、その人なりのレッテルを貼られた感情は、次に「前頭前野」に送られます。
その感情に基づいて理性的に思考・検討をするのです。そして対応策を決定するのです。

「前頭前野」が、自分にとってプラスの情報と判断すれば、その情報は「自己報酬神経群」に持ち込まれます。「自己報酬神経群」は、その名前の通り、自分への報酬をモチュベーションとして機能する部位のことです。自分がうれしいと感じること、例えば欲しかったものが手に入ったり、目的や目標を達成したり、人の役に立つことをして感謝されることをすると「自己報酬神経群」が途端に活性化してくるのです。弾みがついて、益々意欲や行動力が高まります。

さらに自分にとってためになる価値があるものは、「線条体ー基底核ー視床」や「海馬・リンビック」などに持ち込まれます。その後ポジティブな経験として取り出し可能な長期記憶として蓄積されます。

問題はネガティブな感情の場合です。不安や恐怖、違和感、不快感などは、「A10神経群」でネガティブなレッテルを貼りつけられて「前頭前野」に送られます。
ところが「前頭前野」は、これらを厄介な困ったものとして扱うのです。
できればなかったものとして扱いたい。きちんと思考・検討するのではなく、排除対象物として取り扱うのです。ですから「自己報酬神経群」を刺激して活性化することありません。

衝撃的な恐怖、すっきりしない不安の感情は、海馬を経由して、引き出し可能なマイナスの長期記憶として収納されることになっているのです。
次に同じような不安や恐怖、違和感、不快感な場面に遭遇したとき、さらなる悪循環のスパイラルにはまってしまうのです。神経症に陥った場合のマイナス感情はこのようにして発生しています。
マイナス感情がさらなるマイナス感情を発生させて羽交い絞めにされているようなものです。
さらに思いだしたくもない衝撃的な体験に遭遇すると、脳はその出来事を取り扱わないということが起きます。いわゆる記憶喪失、乖離現象のことです。

以上の説明は、少し難しかったかもしれません。
ただこの感情発生のメカニズムの予備知識があれば、ポジティブな感情とネガティブな感情発生の違いがおぼろげながら分かるような気がします。






Last updated  2019.10.09 06:32:11
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2019.09.15
カテゴリ:感情の法則
先日テレビを見ていて驚いた。
家の中でヘビをペットとして飼っている人がいたのだ。
私にとってはヘビを怖がらない人がいるということが理解できない。

そういえば管理人をしているマンションの駐輪場にヘビが現れたときは恐ろしかった。
自費で駆除する業者を手配して、カラーコーンに張り紙をして待機していた。
しばらくすると、以前自衛隊に勤めていた人が帰ってきたので訳を話した。
するとヘビを見るなり、青大将だと言った。
3mぐらいの棒を用意してくれといわれた。
その棒でヘビをおびき出すと、すぐにシッポを掴まれた。
そしてヘビをその棒に巻き付けた。
そして目の前にある川に放してしまった。
私は後づさりしながら、その見事な手さばきに感心した。
その人は自衛隊員の時は、ときどきヘビを捕まえては焼いて食べていたという。

ヘビといえば、近くの居酒屋に行くと、マムシなどの毒蛇を1升瓶に入れて、マムシ酒を置いているところがある。私はそんな店には行くことができない。

それから以前訪問販売の仕事をしていた時に、ある家の玄関を入った時、コプラのはく製が突っ立っていた。腰を抜かしそうになったことがある。

私は人間は誰でもヘビが嫌いなのだと思っていた。
どうもそうではないらしい。沖縄の人はハブの皮を張った三線を宝物のように飾っている。
人によってはヘビの抜け殻を、財布の中に入れている人もいる。金が貯まるのだそうだ。

岩国の錦帯橋の近くに縁起物の白ヘビを飼育して、展示している建物がある。
我が家の家族はみんな興味を持って見に行った。
私一人だけどうしても中に入ることができなかった。
ヘビアレルギーが強いからである。

私のヘビ嫌いの始まりは、納屋で薪だと思ってつかんだものがヘビだったという経験がある。
またイチゴ畑でイチゴを収穫していた人が、マムシにかまれたのを目撃した。
家の中にヘビが上がりんでいてとぐろを巻いていた。身が凍り付くような恐怖を感じた。
また小学生の頃、友達が岩場からヘビを引っ張りだして、振り回し、運悪く私の体のほうに飛んできた。
また魚を獲りに川に入ったところ、どこからともなく大蛇が出てきて川を泳いでいた。
奄美大島の土産物屋の店先の箱の中を何気なく覗くと、とぐろを巻いたハブがいた。
田舎で草刈機で草を刈っていたときに、誤ってヘビを殺してしまった。
通学途中で車にひかれた無残なたくさんのヘビを見てきた。

幼いころからヘビに関するマイナスの経験を数多く作ってきたのだ。
それで私の頭の中には、次第にヘビは恐ろしいものという強固な信念が出来上がったのだ。
ヘビは全然恐ろしくないという人が、どうしても信じられない状態になっている。
田舎暮らしにはあこがれているが、ヘビと出くわすことには耐えられない。
最近はテレビや新聞、本などにヘビが出てくるだけで、目をそらすようになってしまった。
毒蛇以外は、人間には害はないと頭では理解しているが、どうにもならない。
そのネガティブな思いこみや信念は少なからず生活にも支障を与えているのだ。

これは、人が恐ろしいという対人恐怖症も、同じようにマイナス経験を積み重ねることによって、信念として私の無意識の部分にしっかりと根ずいたものだと思う。
特に父親が私の言うこと、なすことすべてに否定的に接していたために、人は恐ろしいものだというネガティブな信念ができあがったような気がしている。
ではこの生きづらさの原因となっている信念とどう向き合っていくのか、この次に考えてみたい。






Last updated  2019.09.15 06:20:06
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2019.08.31
カテゴリ:感情の法則
怒り狂っている人を見て、あの人は頭に血が上っているなどと言います。
これは事実ではありません。
むしろ頭から血の気が引いているといったほうが正解です。
脳が正常に機能するためには、その原料である糖が大量に必要になります。
怒り狂っているときは、瞬間的にその糖を相手と闘うために「筋肉」に集中させています。
アドレナリンなどのホルモンがその命令を出しているのです。
生命に危険が差し迫ったときは、脳や消化器に栄養分を送ることを遮断してしまうのです。

怒りの感情はダイナマイトのようなもので一旦着火するとすぐに暴発してしまうなどと言います。
それは糖というエネルギーの補給方法が、脳や消化器から「筋肉」へと瞬間的に切り換えられてしまった結果なのです。その結果脳はほとんど働いていないのです。

だから怒り狂っている人を見ると、幼児並みの脳、酔っぱらいのような脳になっているのです。
大脳新皮質が眠りに入り、大脳辺縁系がなんとか動いているようなものです。
普段は冷静沈着で立派なことをいう人が、急に人が変わったように動物的になるのですから、周りにいる人はなんとも始末におえないのです。
この生理現象は人間の先祖の時代から、脈々と受け継がれてきたものであり、意志の力でコントロールすることはできません。人間には本来そういう仕組みが備わっているということです。
このことを、すぐに腹が立ってしまう人、怒りが爆発して後で後悔した経験のある人は、十分に理解する必要があります。

ここに腹が立ったときや怒りで相手に罵詈雑言を浴びせて、破れかぶれな行動に発展しそうな時の対応方法が隠れているのです。
脳に糖というエネルギーが回らなくなっている状態ですから、普段のように脳にエネルギーが補給されるような正常な状態になるまで待つということです。

怒り心頭の状態になったときは、大脳新皮質が深い眠りに入った。
大脳新皮質が眠りから醒めるまで待つしかない。
筋肉への栄養補給が止まれば、大脳が正常に働きだすので、適当な対処ができるはずだ。
この気持ちを思いだすことです。

その時に売り言葉に買い言葉で対応すれば、一瞬だけ気持ちが晴れます。
ところが後々苦しむことになります。
一番いいのは、脳が正常になるまで、時間をおくことです。
「すみません。急に腹が痛みだしたのでトイレに行ってもいいですか」
「すみません。人を待たしておりますので、少しだけ時間をいただけますか。すぐに戻ってまいりますので。」その他理由はなんでもいいのです。
とにかく脳に十分なエネルギーが補給されるようになるまで、時間を置くことです。
このことを忘れないようにしたいものです。
そうすれば動物の脳から、理性的判断ができる人間の脳へと復帰できるのです。
いつもいつも理想通りに進むことはあり得ませんが、その気持ちを持ち合せていることは、とても重要です。






Last updated  2019.08.31 06:30:11
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2019.08.30
カテゴリ:感情の法則
皆さんはこんな経験はないでしょうか。
テレビを見ていて気になる俳優さんが出ていた。
誰だったかな。思いだそうとする。「ア」で始まる人だったような気がする。
相田、相沢、浅田、秋田・・・。
いくら考えても思いだせない。
ところが考えることを止めて、後日別のことをしていると急にそうだ、浅野ゆう子さんだった。
急に知りたかった女優さんの名前を思い出して安心した。
私はこんな経験がよくあります。

ここで何を言いたいかというと、無意識の世界で起きていることである。
人間には意識の世界と無意識の世界がある。
意識の世界は前頭前野で今現在取り上げている出来事のことを考えている。
これを氷山に例えると、水面に浮いている部分である。
ところが水面下にはそれ以上に大きな氷の塊が沈んでいる。
人間の精神世界もこれとよく似ている。
水面下に沈みこんでいる部分が無意識の世界である。
無意識の世界で起きていることや特徴を見てみよう。

無意識の世界は、顕在意識が考えることを止めた後も、不安や恐怖、解決のつかないことを何とかしようと働いてくれているのである。
これは好むと好まざるとにかかわらず、人間に元々備わっている能力である。
1日で見ると人間は5万個の考えが浮かんできているという。
その中で解決済みになったことは、無意識の世界ではすでに折り合いがついて、以後気にかけたり、悩んだり、エネルギーを使うことはなくなる。
例えば、浅野ゆう子さんという女優さんの名前が分からないときは、無意識が答えを見つけるまで働いていてくれたのである。その姿はけなげというほかない。
顕在意識がそんなことはもう考えなくてもよいと言い聞かせても、無意識の世界ではけなげにも頑張っていてくれたのだ。無意識にはいつまでも無解決なことにはかかわってくるという特徴がある。
無意識の働きはそういう性分なのだ。このことはしっかりと頭の中に入れておいてほしい。

これが分かると、神経症のような解決できないような悩みをいつまでも抱えているということは大きな問題になる。
人の思惑が気になる。カギやガスの元栓が気になる。電車に乗るとパニックになる。ガンではないかと不安になる。などと考えているとき、そんな解決できないようなことは放っておいたほうがよいと顕在意識がいくら自分に言い聞かせても無駄である。
無意識の世界では、解決できない問題だからこそ、いつまでも解決に向けて大きなエネルギーを投入して頑張ろうとしてくれているのだ。
しかし解決できないことに大きなエネルギーを投入していくことは、大きな損失となる。
最後には身体的、精神的に大きなダメージを受けることになる。

これが解決できない問題だと無意識が納得してくれた時に、試行錯誤することを止めることができる。
森田理論で不安の特徴、役割、不安と欲望の関係、自分の進むべき道がはっきりと認識できたとき、無意識の世界はやっと不安を取り除いてやろうとは考えなくなるのである。
不安はあるのが当たり前だ。不安は生活の上でとても役に立っている。大事に付き合いたい。
生の欲望と不安のバランスをいかにしてとっていけばよいのか。
そんな風に考えることができるようになると、無意識の部分では不安を取り除くことは中止してしまう。
それはすでに問題が解決して納得できたからからだ。
そのエネルギーを生の欲望の発揮に回して、生産的に利用することができるようになるから一挙両得となる。






Last updated  2019.08.30 06:30:09
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2019.08.21
カテゴリ:感情の法則
腹が立つ、不快、不安、恐ろしい、イライラ感、悔しい、嫉妬心、悲しいなどの感情はどんな時に発生するのだろうか。
目の前に何らかの事象がある。例えば暑すぎる、寒すぎるとぐったりして、不快になる。
自分が目的や目標を持って努力してみたが、どうにも達成することができない。
イライラして意欲が減退してくる。
他人が自分の存在や行動を、無視、拒否、抑圧、脅迫、否定する。途端に不安や恐怖が出てくる。
目の前に起きている出来事が、自分の頭の中で想定していることと、合っていないときに様々な負の感情が湧き出てくる。

では自分の頭の中では、普段どんなことを考えているのか。
生命の安全を確保すること。快適な住環境。美味しい食べ物にありつくこと。
欲しいものをできるだけ自分の所有物とすること。
子供が問題行動を起こすことなくすくすくと成長していくこと。
仲間はずれにされないこと。他の人たちから自分の存在、行動したことに対して評価をされること。
自分の問題点や課題、希望や夢を実現していくこと。

これらの欲望が、目の前に突き付けられた事実と、プラスにかい離しているときは快感となる。
反対に目の前に突き付けられた事実と、マイナスに乖離していると不快となる。
問題になるのは、マイナス感情が発生した場合である。
それを表に出すと、自分にも他人にも害毒を撒き散らかすことになる。
それは頭の中が「かくあるべし」で凝り固まっている人ほど、その不快感は大きくなる。
決めつけ、先入観、思いこみの激しい人ほど、感情に振り回される。
それらが現実の出来事と激しいバトルを繰り返すからです。

よく怒り狂っている人は、頭が真っ白になって、冷静な対応ができていなといわれる。
それは、アドレナリンやコルチゾールといわれるホルモンが瞬時に放出されることによる。
このホルモンの役割としては、血中のグリコゲンの量を増やすように働く。
そして、呼吸を早め、心臓の拍動を活発にさせ、さらに筋肉に栄養の大半を補給して臨戦態勢を整えるのである。あるいはすぐに危険回避の方向に動く。
その時に消化器や脳への栄養補給は一時的にストップする。
これが問題なのです。特に怒り狂ったときに脳への栄養補給が止まってしまうのです。
頭に血が上ることによって怒り狂うといいますが、これは事実ではありません。
栄養の大半は筋肉などの運動機能の活性化の方に向けられているのです。
その結果、脳の認知機能としては普段の30%程度にも落ちているのです。
そんな時は正しい判断能力は失われてしまっているのです。幼児並みの判断能力しかない。
そういう人とまともに会話していては、話がかみ合わないのは当然のことです。
もしそういう人が目の前にいたら、その場を離れて、時間をおくことです。

脳の機能を正常に保つためには、怒りを少なくすることが大切です。
森田理論で学習したように「かくあるべし」を減らしていくことはとても大切なことなのです。
自分の精神状態や身体を健やかに保つためには、目の前の事実に対して、素直に認めること。
素直に受け入れるようになることが極めて大切になるのです。
これでアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンの放出が抑えられます。
これを身につけると、不快な感情に振り回されることは回避できるようになります。
そのための方法は、森田理論の学習の中で様々に学習されていることと思います。
大事なことは、それらを身につけて、習慣化することです。
そのための応援はできるだけさせていただきたいと思っています。






Last updated  2019.08.21 06:30:08
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2019.08.19
カテゴリ:感情の法則
私は宴会などに参加した時に、思わぬ深酒をしてどうやって家に帰ったのが全く記憶にないということが何度かありました。その時、カバンを紛失したことは1回もありません。
みんなといつ分かれたのか。店を出た後にどこへ行ったのか。
タクシーに乗ったのか、バスに乗ったのか、電車に乗ったのか、歩いて帰ったのかなど思いだしても全く分からない。勘定は済ませたのかも分からない。
翌日、参加していた人に電話で確かめます。
勘定は払ったか。迷惑をかけてはいなかったかなどです。
そんな状態なのに、どうやって家にたどり着いたのか。
家に帰った後、玄関はどうやって開けたのか。家族とどんな会話をしたのか。
しかし実際には意識がしっかりしたときと同様、間違いない行動がとれていたということです。
これは考えてみれば不思議なことです。
なにしろ理性を司っている前頭前野や全く働いていないのですから。

話は変わりますが、田舎に帰るとき車の中でお気に入りの音楽を聴いています。
同じCDを何度も繰り返し聴いています。
例えばクスコ、ジョージ・ウィンストン、ケニー・Gなどです。
すると実に不思議なことが起きます。たった今聴いていた曲が終わります。
そして次の曲がかかるまで少し間があります。
普通は次にどんな曲が流れるかは、聴いてみるまで分からないはずです。
ところが何回も繰り返すことによって、もう脳の中では次の曲が無意識に分かっているのです。
その証拠に自然にその曲を口ずさんでいます。実際に間違いなくその曲がかかるのです。

この謎が分かりました。
人間の脳は良くも悪くも、何回も繰り返したことを、脳の奥底に、無意識の記憶として刷り込んでしまうということだったのです。
そして万が一意識が働かなくなったときは、この無意識に刷り込まれた記憶が何も考えることなく、とっさの行動として反応してしまうのです。これは使いようによっては役に立つと思います。
この無意識の考え方や行動が、ポジティブなものとして脳に刷り込まれていたら、どんなに素晴らしいことかと思っているのです。

ポジティブな考え方、発言、行動をいつも繰り返してとっていると、前後不覚になったときでも、ポジティブな考えが浮かぶようになっているのです。
そしてポジティブな発言、行動をとることができるのです。
身に危険が迫ってきたようになったときこそこの真価が発揮されるのです。

反対に日常生活の中で、ネガティブ、悲観的、否定的、攻撃的な考え方、発言、行動を繰り返して、それを習慣化していると、何かにつけてマイナスの考え方、発言、行動をおびき寄せてしまうということです。心の中では知らず知らずのうちに、自己嫌悪、他人否定を繰り返すようになるのです。

普段の生活の中でいかにポジティブな考え方、発言、行動を繰り返して習慣化していくことが重要であるかが分かります。
そのためにはせめて自分の強みや長所、能力などを紙に書きだして、壁に貼っておく。
それを毎日読みあげるようにする。
そして写経するように毎日紙に書く。そして同じ行動を繰り返していく。
そうすれば、前頭前野が前後不覚になっても、やるべきことが習慣化されているので、滞りなく生活が進行していくということです。

私の場合でいえば、次の言葉を机の前に貼る。毎日朝起きたら1回読みあげる。
寝る前にはもう1回読みあげる。
・神経質性格は類まれなよい性格だ。神経質性格に生まれてよかった。
・感性が鋭いので、音楽や芸術、書籍や映像など楽しんでいく。
・「凡事徹底」で日常生活を規則正しく、丁寧にこなしていく。
・「一人一芸」の練習に毎日取り組んでいく。
・どんな困難な状況に陥っても、決して自分を見捨てない。最後まで守り切ってみせる。
・集談会活動では、傾聴、共感、受容に徹する。
・ブログは毎日1つは投稿する。






Last updated  2019.08.19 06:30:09
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2019.08.01
カテゴリ:感情の法則
昨日の投稿で、基本的には自然に湧き上がってくる感情は、手出ししないでそのまま受け入れることと言いました。果たしてこれで間違いがないのか。もう少し掘り下げてみたいと思います。

相手に馬鹿にされた。否定された。相手のことは、自分の意志の力でコントロールできません。
受け入れるしかありません。
怒りや不快感を無くそうとして、行動すれば思わぬ対立関係に陥ります。
しかし数日後にも腹が立つという場合は、相手に否があることが多いものです。
森田先生は、そういうときは冷静に自己主張をしてもよいといわれています。
そのために、相手の問題点をよく整理して、つじつまのある話をすることが大切です。

怒りの感情で問題となるのは、その怒りが初一念だったのかどうかということです。
森田先生のエピソードで、入院生が兎小屋で掃除をしていた時に、獰猛な犬が入ってきて兎をかみ殺してしまったという話があります。この時の初一念は、「ぞっとした。かわいそうなことをしてしまった」という気持ちです。ところがその入院生は、その気持ちはすぐに忘れて、これは入口のカギの取り付け方が悪いなどと他人に責任転嫁した。この気持ちから対応すると、いつまで経っても、事実本位の態度は身につきません。怒りの感情などの場合は、初一念と初二念の見極めをすることが大切です。
初二念の場合は、ごまかし、隠す、取り繕う、責任転嫁が多くなりますので、そういうときは「ちょっと待て」という言葉を自分に投げかけて、初一念に立ち戻ることが大事です。
これは「純な心」を身に着けるときのポイントとなります。

また怒りの感情は、自己防衛という面から見てもとても重要な感情です。
怒りの感情が湧き起こらない人は、容易に支配されて、従属させられてしまいます。
つまり支配、被支配の関係に陥ってしまいます。
服従してしまうと、自分の自由は効かなくなります。

怒りの感情は、いくら燃え盛っても、いつかは感情の法則通りに沈静化することを忘れてはなりません。
それまで時間をおくことが得策であると思います。その間目の前のやるべきことに取り組んでいれば、自然に流れていくことは誰しも経験していることです。

不安については、不安に学んで一刻も早く対策をたてて実行することが必要な場合があります。
例えば大地震に備えて、家具をしっかりと固定する。耐震構造にする。避難訓練をしておく。
あるいは、不慮の事故に備えて生命保険、自動車保険、火災保険、地震保険に加入しておく。
ガンや生活習慣病の検診を受けて、自分の身体の状況をある程度把握しておくことなどです。
このように不安には、すぐに対処したほうがよい不安もあるのです。

それ以外の不安、恐れ、不快感、違和感などは森田理論が教えてくれている通りです。
例えば、嫉妬心、恥ずかしさ、自己嫌悪、罪悪感、絶望感、憂鬱感、逃げ出したい、無力感、無気力、無感動、弱音を感じることもあります。
これらは「かくあるべし」を持ちだして、現実の自分を批判、否定してはなりません。
現実の自分に寄り添って、「そんな気持ちになっているのだね」と言って、そんな感情を認めて受け入れることが大事です。しっかりと今現在の状況を受けとめることができれば、そこから一歩目線をあげて行動することができるようになるのです。
「努力即幸福」の軌道にのって楽な生き方に変わっていくのです。






Last updated  2019.08.01 06:38:58
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2019.07.31
カテゴリ:感情の法則
湧き上がってくる感情はいろんなものがあります。
うれしい、楽しい、愉快だ、爽快、気持ちよい、心地よい、幸せ、満足、達成感などは、他人と共有できればこんなに素晴らしいことはありません。

次に、私たちが、問題にしている心配、恐れ、おびえなどの不安の感情があります。
イライラして、何も手につかなくなります。すぐに逃げ出したくなります。
相手の存在、言動に対して腹立たしく思ったり怒りを感じることもあります。
例えば相手にからかわれる。無視される。軽蔑される。批判される。否定される。
こき使われる。服従させられる。脅迫される。指示や命令を受ける。
また仲間はずれにされると、寂しくなり悲しくなります。憂鬱で苦しみます。
身内の人が亡くなった場合も同様の感情が湧き起こります。
それ以外にも、自分自身のふがいなさで、自己嫌悪に苦しむこともあります。
他人との勝負に負ければ、くやしくなります。
罪悪感で過去の不祥事で苦しみこともあります。
自分の考えているような結果がでなくて、欲求不満に陥ることもあります。
肉体的、精神的に落ち込んで無気力、無関心、無感動になることもあります。

このように、好ましい感情、ネガティブな感情が次から次へと湧き起こっているのが現実です。
森田理論では、感情は自然現象であってコントロールできないものであるといいます。
台風が来た時の柳の枝のように素直に認めて受け入れるしかないと学びました。
好ましくないと思う感情をごまかす、隠す、抑圧する、無視する、拒否する、いいわけをする、否定する、取り繕う、責任転嫁などの対応は、森田理論でいえば間違った対応となります。
「かくあるべし」を持ちだして、是非善悪の価値判断をしてはならないものです。
素直に認める。そのままに受け入れる。じっくりと味わうことが大切です。
この方向を目指すことは、「事実本位の生活態度を養成する」ことだと思います。
森田理論の核心部分です。

すると「感情の法則」通りに、好ましくない感情も変化していくのです。
どんなネガティブな感情であっても、時間が経てばどんどん小さく変化してきます。
対応はオレオレ詐欺やワンクリック詐欺の対応と同じだと思います。
基本的には何もしないで放置しておくことが正解です。
ネガティブな感情をなくしようとしたり、逃げていては、逆に火に油を注ぐようなことになってしまいます。






Last updated  2019.07.31 06:30:08
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