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テーマ:最近観た映画。(40124)
カテゴリ:Movie
これは、実話に基づいたお話。1972年9月、ミュンヘン・オリンピックの時に、イスラエル選手団を「Black September(黒い九月)」と呼ばれるパレスチナ人テロリストが襲う。人質となった11名全員が死亡するという悲惨な結果となったこのテロに対し、イスラエル首相は報復のため、諜報機関モサドにこのテロ首謀者たちの暗殺を命じる・・・。 政治に弱い私には、上映中に登場する「PLO」「CIA」「KGB」等々、各国の諜報機関の関係が今ひとつ分からず、頭が混乱。そして、どうやら情報を流す人間はお金次第でいくらでも裏切ったり情報を流したり、誰が敵で味方なのやら・・・ この映画を見ていると、どんなに大義名分があっても、力で屈服させようとする限りは、終わりがない。悪の連鎖は更なる悪の連鎖しか呼ばない、と虚しさが漂ってきます。モサドの諜報員のリーダー役「エリック・バナ」も、仲間5人のうち、3人を殺され、敵を暗殺するイスラエルの英雄としてではなく、逆に自分がいつ敵に売られ暗殺されるかもしれない恐怖を味わうこととなります。 登場人物の1人が、「例えば、ドイツももとからドイツだったわけではなく、昔々に何年も掛けてドイツという国家を建設した。だから、これからまだまだ時間がかかったとしても、パレスチナの祖国、国家を作るんだ。」というような台詞が出てきます。 国や人種、思想が違うことでいがみ合うよりも、どうにか折り合いをつけていこうと協調する姿勢になれるといいのにな、と思うのですが、きっとそんなに簡単なことではないのでしょうね・・・。 暗くなりながらも、考えさせられる映画でした。 音楽が、私の大好きな「John Williams」でした。随分、ご高齢かと思いますが、昔は大阪フェスティバルホールで開催される年越しのジルベスター・コンサート「New Year Pops Concert」で来日し指揮をする彼を見るのがとっても楽しみでした☆ 映画「スター・ウォーズ」「A.I.」等スピルバーグの映画では彼が良く音楽を担当していると思います。彼の楽曲は、映画をより深く感じるための上質なエッセンスって感じです♪ * * * ところで、も一つ気になる社会的な映画として、ジョージ・クルーニー主演の「Syriana(シリアナ)」があります。こちらは、現代のアメリカと中近東のお話。 政治に疎い私としては、見て勉強をしなくちゃっていう感じです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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