2010/06/19(土)21:48
★薔薇色の人生5★ブロンズリール★
「猫よ、仕事を増やしてくれてあんがと。」眉間に縦じわを寄せないように気をつけながら独り言を呟くロザリアン。そして、またもや掃除機につまづきそうになりつつよろけつつ、しかしながらそれをモノともせず、コーヒーを入れクッキーをつまむ事を彼女は選択する。なぜなら人生は選択の連続だからだ。
トゥルルル・・・そこへ実に都合良く電話が鳴る。友人と最近の近況報告政治状況について熱く語り終え、時計を見る。一瞬我が目を疑うが、どう見ても時計の針は4時を指している。
ついに運命の4時がやって来たのである。ここまでロザリアンによって抑圧されてきたやや常識的な自分が頭角を表す時が!「ねえ、掃除しようよ。ね?」
ロザリアンとて4時ともなれば、さすがにその声には逆らえず、放置してあった掃除機の柄を握り、四角い部屋を丸くなでまわす丁寧に隅々まで掃除機をかけるくらいはするのである。
とにかく今日は挿し木というりっぱな仕事をしたのだからいいとしよう・・・と思いながら。「人間関係のために?」「そう、人間関係のために!」
ロザリアンは、決してガンジーにもマザーテレサにもなれないが、ごく少数の同好の士のためならば、博愛主義的なふるまいの真似事くらいはするのだ。
だが、諸君、ロザリアンの一日はまだ終わらない。掃除機を格納しつつ、水やりを済ませていないことにハタと気付く。と同時に庭へ突進する。
なんとしてもコドモのお迎えコールが入るまでに水やりをすませなければ!!焦る気持ちが災いしてホースは、バラとロザリアンを水びたしにするが、決して悪気は無い・・・と思いたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・続く
ところでホースだが、あの色はなんとかならないのでしょうか?
なんて素敵なブルーのホース♪
って思えないのですが・・・。
茶色のホースが欲しいデス!!
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ロザリアンシンドローム第1楽章
ロザリアンシンドローム第2楽章
ロザリアンシンドローム第3楽章
ロザリアンシンドローム第4章
ロザリアンシンドローム第5楽章
ロザリアンシンドローム第6楽章
ロザリアンシンドローム最終楽章
薔薇色の人生1
薔薇色の人生2
薔薇色の人生3
薔薇色の人生4
薔薇色の人生5
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