2006/05/25(木)12:09
骨瓷-ボーン・チャイナ(Bone china)の茶器-
お気づきで無い方もいらっしゃるかもしれませんが、
実はうちはお茶ブログです。カテゴリは「ドリンク・お酒」(笑。
というわけで、久しぶりにお茶の話でも。
今回はお茶の共、茶器についてつれづれに。
私は、ボーン・チャイナが好きです。
ヨーロッパのマイセンや中国の景徳鎮、日本の伊万里などの「硬質磁器(真正磁器)」の凛とした美しさにも惹かれますが、英国で開発された「ボーンチャイナ(軟質磁器)」の、象牙のような柔らかな色合い、温かみのある質感が、とても好きです。
磁器に必要なカリオンの含まれた土に恵まれなかった18世紀の英国で、トーマス・フライという人が、牛骨の粉末を混ぜ合わせて焼成する方法を考案したのが始まりだったと思いますが、確かこの人、その製法を外国に漏らさない為に、殆ど一生を、権力者によって幽閉されて送ったんじゃなかったかな…。あれ? 幽閉されていたのはミントンの方だったかも…。
記憶が曖昧ですいません^^ゝ
でも、ボーン・チャイナの発明については大変な努力が行われたのは確かで、そういった歴史的なことも含めて、この磁器の製品、特に茶器は、私のお茶時間に欠かせないものです。
なんといっても、唇に当たった感触が、他の磁器に比べて柔らかく、ホッとするのです。
何しろ和むためのお茶時間ですから、気がつくと茶器も、和みを与えてくれるボーン・チャイナのものばかりを選んでしまいます。
これは、京都セレクトショップ さんで少し前に買ったティーカップ、「幻のボーンチャイナ」。
元々、紅茶好きが講じて中国茶へ入っていった私にとって、このカップは、ずっと探していた形、大きさ、そして素材のもので、とうとうめぐり遇えた逸品。
ご覧のとおり、シンプルな形とやさしい白が、茶色を綺麗に見せてくれるのも嬉しいです。
ここのところ、私のお気に入りの紅茶は、ディンブラ さんで買った、桐木 正山小種(トンム セイサンショウシュ)。
正山小種ってつまりは正露丸の臭いでお馴染みのラプサン・スーチョンのことなんですが、これはそんな薬臭さはなく、龍眼と呼ばれる、ほんのりと優雅なスモーキーさ。
そんな優しい香りを、このカップはとてもよく引き立ててくれます。
勿論、香りといえばダージリン。
こちらもうわっと思うほど良い香り、心地でいただけましたし、大降りのカップなのでミルクティーもかなり本格的な感じで、様になります。
お茶ってやっぱり、見た目の風景も美しい方が嬉しいですよね。
上のティーカップがずっと探し続けていたものだとすれば、こちらはずっと憧れていた、「風清堂」の蓋碗。
やはりボーン・チャイナで、しかもシリアルナンバー入り。
ちなみに私のは「0627」番で、彩香 さんでモデルになったコですw
手に入れた当初は勿体無くて使えなかったのですが、気がつけば、このとおり↓
やはり、口当たりが良いのと、100cc くらいの茶壷でちょうど一煎ぶんが全て入れられるので、普段、気軽に中国茶をお茶を楽しむのに大活躍しています。
蓋をしておけば、香りも逃げません^^
ちゃんと淹れるときは、こちらの 茶杯・聞香杯 のセットで。
これも言わずもがなのボーン・チャイナ。
ボーン・チャイナは光を透過するので、こうして逆光で見ると、お茶の陰が仄かに見えるのが、お分かりでしょうか?
薄手の景徳鎮なども綺麗ですが、生地の色合いが黄味を帯びているせいか、ちょっとあったかく見えるのが、やっぱりいいなと。
…なんだかんだといって、どれも普段使いにはちょっとお高い? という感じだったりするかもしれませんが、大切なお茶の時間、やはり、気に入ったお道具で頂きたいな、と思います。
というか、自然とそうなってました^^ゝ
というわけで、本日のお茶は、彩香 さんの文山包種茶でした。
ここの文山包種茶は、包種茶ならではのすっきり感と優しい香りに加えて、金萱種を思わせるとろみまであって、飲むと虜になります。
…って、5月27日 10時から 春茶の共同購入始まるらしい!
わーん、先日待てずに買っちゃったよ。