シングル、シンプル日和

2017/06/01(木)12:41

ふきんの思い出

離婚(33)

今日はちょっと暗い話です。 今朝、拭き掃除をしているときに雑巾を何気なく見たとたん、 嫌な思い出が蘇りました。 あれは結婚生活が破綻していた時。 仕事に復帰して、娘は1歳で、 夫は私も娘にも冷たく、ひたすら外で遊んでいました。 夫は浮気や外で遊ぶ大義名分を求めていたのか、 私と娘の粗探しばかりでした。 私はそれでも夫を繋ぎとめたくて、 もう一度振り向いて欲しくて必死で、 夫の為にまるでもうバカみたいにつくしていました。 夜泣きもあったりしたので睡眠不足なのに、 とにかく良い奥さんになろうとして、 毎日夫に凝った食事を作ったり、 部屋をできるだけ綺麗にして、外見にも気を使い、子どもの可愛いところだけを見せようとしたり。それらは普通に考えると良い事ですが、 そのためにほとんど寝れない日もあるという痛々しい日々でした。 でも夫は相変わらずで、 約束して料理を作っても帰ってこなかったり、 尽くせば尽くすほど無下にされて完全にカラ回りでした。 ある日、私がキッチンにいる時に、 夫が足を止めました。 視線を感じて、振り返ると、 鼻をつまみながら、こちらを汚いものを見るような目で見ながら 『くっせ』 と言いました。 何が起きたのかわからずパニックになりましたが 私の顔ではなく、私の顔の後ろに掛けてあるふきんのことを言っているのでした。 一生懸命家事をやっていたつもりでしたが、 ふきんが臭くなっていたみたいです。 とてもとても悲しかったです。 本当にふきんにのみ言ったのかもしれませんが、 こちらをみて、私の事を言ったようにしか思えませんでした。 ぼろぼろ泣けてきて 『一生懸命やっているんだからそんな風に言わないでよ』 と言いましたが、 『だって臭いものは臭いだろ。うわ。くっさ!くっさ!くっせ!』 と嫌がる私に何度もいい、汚いものを見るような目で私をみて、 鼻をつまみながら、行ってしまいました。 私は彼にとってぼろふきんのような存在で、 いくら頑張っても、なにも変わらないんだなと思いました。 その後の事はあまり覚えていません。 ふきんをゴミ箱に投込んでひとり号泣したような。 その時、 もしこの人が死んでも悲しむ事が出来ないんじゃないか。 と恐ろしい気持ちが湧きました。 夢中になっている後輩女子と不倫でもして、 慰謝料払ってもらって有責で別れてくれないかな、、、とも。 この辺りから、ぼんやり離婚という選択も考え始めたのでした。 その後、別居を経て離婚しましたが、 元夫がやり直したいと言ったときに浮かんだのが、 あの時の気持ちです。 一度でもあんな風に思ってしまった事がある人と この先夫婦で過ごすなんてとても無理だと思いました。 そしてあれから私は台ふきんは使い捨てです。 なので、雑巾を見て思いだしたのかな。 わたしにとっては辛い思い出ですが、 今思い出しても泣いてしまうのは 元夫が今も憎いわけではなく、 自分をぼろふきんと重ねるくらい弱っていた過去の自分が可哀想だと思うからかもしれません。 自分で自分を可哀想と思うのは少し滑稽ですが、 私がこの先、自分の事を再びそんな風に思う事が無いように、 娘がそんな気持ちになってしまうようなことが無いように、 頑張って行こうと思いました。 シングルマザー ブログランキングへ

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