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2008.02.03
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カテゴリ:整備記録
我が家にフレームが1本入院してきました。

なぜ搬入されてきたかというと・・・
フレーム入手後、レストアするということで分解を進めていたのですが、
BBが固着してしまってどうしても外れないとのこと。
クロモリフレームだし、腐蝕のせいでしょうか。
BBは分解時に外れないといったトラブルが多いところだったりします。

外れない理由でまず1に挙がるのが・・・
「右ワンは逆ネジ」

BBはペダリングによる緩みを防ぐため右ワンは逆ネジといって時計回りに回すと
緩む(通常は左に回すと緩む)逆ネジという方法をとっています。
これを通常の正ネジ方向に回してしまうと締め付ける一方で緩めることはできません。


2つ目に、BBは「ボトムブラケット」という名が表す通り、フレームの下部に取り付いています。
水分とは下にたまるもので、シートポスト等、構成品の隙間から伝ってフレームの内部に入った水分は
このBBのあたりに溜まり、そこからサビを呼びます。
そしてその腐蝕のせいで固着してしまう場合もあります。


BB


例によって外す前の写真をとり忘れましたが、、、
物凄い色になっています^^;
一見、腐蝕のためだとも思えますが、どうやらちょっと違うようです。
ネジ部に付いていたグリスをふき取ろうとウエスでこすってみますが表面が硬化し
ゴム状に変質してしまっていました。
どうりでトルクが抜けた後も外しづらいと思いました。 
これはグリスの劣化で固着してしまった例でしょうね。


BB

そしてこちらが右ワン。
こちらも固着がひどく、外そうとしたのですがスプラインが割れて手詰まり状態に
なってしまっていました。

残った部分にドリルで穴を開けてカニ目状の工具で回す手もありますが、樹脂製の本体
の劣化も進んでいるようなので写真のようにカットしました。
そのままノコギリでギコギコもいいのですが、相手が樹脂なので熱を使って切ってしまいます。


さて、このように固着してしまったネジを回すにはどうしたら良いでしょうか。
ムリに回せば外せるかもしれませんが、それでは物や道具を壊してしまうばかりか
自分も怪我をしてしまいかねませんね!

飛行機のエンジンの整備をしているおいらですが、高温に(約600度)さらされるジェットエンジンの
ボルトやナットもこのように激しく固着してしまうことが良くあります。
そんな時、どうするかというと・・・

浸透潤滑剤や熱、衝撃などを使います。

↓ 詳しくはこちら。

固着ネジを外す方法


浸透性の高い潤滑剤を使い、さらに熱膨張による(冷却による収縮)体積変化、
ショックによる変形を利用して効率よく固着したネジを外します。


さて、、、
鋭い方はお気づきでしょうが・・・
このBB、左が本体で右が押さえ。つまり通常とは逆です。
一般的なBBでは右側に本体が付きます。 ツバが付いているのも右になります。

右ワンは逆ネジが切られているので左右反対に付くことは無いので付け間違いではないようです。
つまりこの状態で正規位置。 ツバが左に付いているということはBBに挟むタイプのデバイス
やEタイプのフロントディレーラーは付ける事ができません。
おいらも初めての経験でかなり戸惑いましたが・・・

調べてみると旧型の廉価版BBでは(今でもあるのかな?)このような仕様のものもあったそうです。
BB左に何か挟みたくなったらこれを使うと良いかもですね^^










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Last updated  2008.02.03 11:13:42
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