フェリックス・レングリ
Felix Renggli
フェリックス・レングリ
いい先生とは?の質問に
【音楽的な経験・体験をもたらせてあげることの出来る先生】
C.P.E.バッハが既に言ってるように
音楽に対して心ない人が、他の人にそれを伝えることは出来ません。
器楽奏者としてのテクニックは色々ありますが、それは音楽・気持ちを表現することを助けてくれるものの一つでしかありません。
生徒の心を動かすことの出来る、そして育てることが出来る先生が本当の意味でいい先生と言えるでしょう。
生徒も、沢山の人生経験を持たなくてはなりません。
本を読んだり、他の文化に触れたり…。
人生が音楽を広げてくれるし
逆に、音楽が人生を広げてくれます。
嬉しいことや悲しいこと
これは全ての人間に起こること。
喜びや自分に都合のいい物だけしか受け入れられない人は
上辺だけの人間になってしまうかもしれませんね。
現在の日本やヨーロッパには、音楽やフルート演奏に対する沢山の情報が氾濫している。
色々な情報を気にしすぎて、自分の考えを見失ってしまっている。
フルートを吹くことに関しては、練習すればするほど早く上達するかもしれませんが、
人間としての成長は、残念ながらアッチェレランド出来ない。
一日は24時間で、これを早送りする事もできないのだ。
季刊 ムラマツ Vol.84 より
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