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お客さんから、花が咲かないんですけれど、と質問されて、その理由をあれこれと考えますが、意外な原因があることがあります。
花木や庭木に見られることですが、鉢植えだったものを庭に植えた時に、それまで制限されていたものが根を張る場所を与えられたために、根が勢いよく伸びて、それに合わせて枝葉も勢いよく伸びて、木が若返ってしまうのです。花芽のほうに栄養が行かなくなってしまうようです。 地下の根と地上部の枝葉の成長が釣りあいがとれて一段落するまで、1年くらいは花が休んでしまうのですね。 鉢植えを地面に下ろしたときに一番にみられる現象のようです。 あるいは鉢植えでも、鉢を一回り大きくするよりも、二回り大きくするほうが成長するだろうとした時に、枝葉が伸びるほうに栄養が回ってしまうのです。 シンビジウムや君子蘭では根が鉢の上に飛び出してあふれているのをよく見かけますが、そのくらいのほうが花芽が付きやすい。 藤の鉢植えでは根の勢いが良すぎるので、少々いじめたほうが花芽ができやすいとは昔からよく言われています。藤の植え替えでは根を巻いて結んでしまうのが植え替えの秘訣と言われているくらいです。 花芽ができる時期に、ちょっと鉢がきつくなったくらいのほうが花芽が付きやすいとは、よく言われることですが、そのあたりの釣りあいも家庭園芸では重要なことのようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.26 03:16:07
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