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04/01/31 仁義なきリッジ

いやー、年始、バーゲンで散財しすぎちゃって実に三週間ぶりのフライトです。
ここんとこ立て続けに行ってただけに、こんだけ開くのは久しぶり。

朝霧の周辺ではまだ1月中旬に降った雪が残っております。
山肌もうっすらと白く・・・天気は予報どおり、晴れ!!見事に雲ひとつなし!
風の予報は北だったんだけど、ほれ。そこは朝霧マジック。
北といいつつ、南に変わるんじゃないのー?ねぇ?
H間イントラも「高気圧張り出して、暖かいフライト日和。
一日を通して穏やかなコンディションになりそう。」って予報出してたしぃ。

よしよし。今日も頑張って飛んじゃうもんね。

と、張り切って準備していたのに。
はるか猪之頭からは天子岳へバンバン飛んできているって言うのに。

かたや白糸は北風ビュービューで、待てど暮らせど一向に風向きが変わらない。
あたし達はそら寒いT/Oで指をくわえてかの上空を眺めるばかり。

いやいやいや、これが朝霧なのだよね。
きっともう少ししたら安定した南が入ってくるわよ♪
なんてったって朝霧マジックって言うくらいだもの。

12時くらいまでT/Oで待ち、一旦お昼を食べに下山。。。

お昼を食べ、まったりと風が変わるのを待っていると
猪之頭から天子上空へ来ていた一機のはぐれフライヤーが白糸へ。
しかし、LD上空は荒れに荒れ、揺らされ潰され、挙句の果てに対地高度があまりない状態で大シンク帯に入った。
ずずずずーっと地面に向かって、キャノピーの上から「巨大な何か」に押しこまれたかのように垂直に降りてくる。

!!?な。何?あの動きは???何で前に出ないで下に沈んでくの???

「そこ、シンク帯です。もう少し前出ましょう!」
イントラが拡声器ではぐれフライヤーに叫ぶ。

最初は何が起きてるのか判らなかった・・・・

そうか。シンクって・・・シンクって近くで見るとこんなに沈下してるのか!!
自分だって、上空でシンク帯にはまる事は多々あったけど、
なにせ、地面との高さがあるので実際にどれくらい沈下しているのかは判ってなかった。
その姿はエレベーターさもありなんとでも言うべきか。

上手い人だったので何とか無事にL/D。
あたし的にはそのシンク帯の沈下を間近で見れてちょっと参考になった。

とりあえずT/Oで風が変わるのを待とうということでまた上がる。
しかし、そんなL/Dの荒れを見てびびらないはずもなく・・・。
時折、サーマルブローが入るが安定もしないし、
パイロット達も出て行こうとしない・・・

さすがに午後を回ると焦りが全身を駆け巡る。
一向に風は弱まらず、吹流しはくるくると様相を変える。

おいおいおい・・・こんなに長い待ちは朝霧で初めてだぞ。
まさか。
まさか飛べないんじゃあるまいな?

しかし、2時頃になってようやく南風が入りだす!
まずはパイロットが飛んで、着陸するとこまで見たいわね。
と、思ってたのに出てったパイロットはあっという間に天子へトップアウト。
うぉーい、そりゃないよ!!
引き続き出て行くパイロットも皆遠くへ飛んでいってしまった。うらやましぃ(涙)
うーん、L/Dが見れないと飛べるかどうかわからん。

そうこうしているうちに3時に。
トイレから戻ってくるとやっと一人がLD。荒れはないとのことで
やっとやっと講習生もOPEN!!
長いよー待ちくたびれたよー。
もうテンション落ちちゃってるよー。

とりあえず、今朝装着したアクセル(フットバー)
ラインと滑車を介してライザーの一部を引き込み、
フットバーというパーツに接続し、
それを足で踏んで機体の迎角を小さくして加速する装置。
を試してみなくてはね。
折りしも風はやや強めだし。どんだけ加速するのか判るもんね。行くぜ~ぃ。

一本目は得意のフロントで。最近こればっかだね。
風が強めなのでそろそろ~っと前に歩くだけで立ち上がる。
右の尾根でリッジを拾いに行くように指示が入る。

リッジ、リッジ・・・ね。
ゔ~~~リッジと聞くととたんに元気が無くなるあたし。

一生懸命山肌に近づくも「もっと右寄っていいよ」
「もう少し山肌に近づかないとあがらないよ~」と終始言われつづける。。。

うーん、あたしなりに頑張って山肌に寄ってるんだけど・・・全然ダメ。
旋回して向き直す度に高度が落ちて、
あっという間にあたしだけリッジ帯から外れてしまう(涙)

くぅぅ~!!
いいもん、あたしはアクセルを試すんだもん!!(負け惜しみ)
えーっと、何はともあれ足にフットバーを引っ掛け・・・引っ掛け・・・・んーとんーと。
脚を空中でバタバタさせて居ると機体が揺れる。焦る。焦る。
ど、どこにあるの?全然脚が引っかからない。
空中で足踏みすること数分。
やっと右足がひっかかる。

やった。そんじゃまずは山から離れて風に正対して・・・と。

脚を下方向に伸ばすように・・・と。
えいやぁ~~~っ・・・く、くっ。お、重い~~~。
滑車を見ながら脚を伸ばすもなかなか全部踏み込めない。
その間にも周りに他の機体がいないか確認して、
もちろん山にも注意して~~~って。結構忙しいぞぃ!!
半分くらい踏むとあとはラクに踏み込めた。
しかし、全部踏み込めたが、脚はまだひざが折れている。。。
そうか、長さが短いのかもしれない。
正直スピードが上がったかどうかはイマイチ良くわからなんだ。
ん~~~沈下率が上がったのは何とかわかったんだけどね。

L/Dは通常どおり。
しかし、なんか焦ってしまい旋回をぶん回しすぎたなぁと反省。。。

降りたらN村さんが「そのまま絞って!車上がるよ!」
ということでヘルメットを脱ぐまもなくまたT/Oへ。

2本目はもちろんクロスで。
最近この流れが定番になってきた。
しかし風が強い時のクロスは怖いよぅ
(いや、そもそも風が強いからクロスにするんだろうが)
だって一気に立ち上がるんだもん。(*^o^*)ドキドキ(*゜O゜*)バクバク。

まだ右のリッジが生きてるので、今度こそ!と思い右尾根へ。
しかしなんでだ?あたしのが出たてなのに
あたしのがすでに飛んでる皆より低い位置に居るんだよねぇ~???

必死に山肌に張り付くが・・・またしても旋回のたびにみるみる高度が落ち
結局すぐ高度処理へ。

うーうーうー皆は粘れてるのにぃぃぃ
あたしはなんで落ちてきちゃうのぉぉぉ???

高度処理は同時進入。

来たー!!ま、まただ!
しかし今度は同じへまはしないぞ。
あたしのがちょっと上に居たので向こうを先に行かせてあたしは小山の上で粘る事に。。。
小山上空は吹きあがるのでちょっと粘るのに至難。
向こうが進入したのを確認し、ファイナル。やったー♪指定地LDだ!
(もう判子押すとこないけど。。。)

しかし・・・・まぁやちゃんとかはまだリッジで粘ってるんだよねぇ・・・
あたしが2本ぶっ飛んでる間ずっと・・・・。

なんでだーなんであたしは出来ないんだぁーくやち。。。

「リッジが良くわかんないんですぅ」と人に問えば
「山肌に寄って行ったり来たりすればいいんだよ」・・・って、
そんなん判ってるもん!!
判んないのはどんだけ寄ればいいのか?っていうのと、
どういうコース取りをすべきなの?あたしと皆と何が違うの?って言うこと・・・・
(いや、山肌に近づいてないのは自覚済みなんだけど)

やっぱり一度リッジで山肌に寄り過ぎて山沈してるからか?
いや、ていうか。根本的になにかが間違ってるような気がする。。。
それがなんだかわかんないけど・・・・。

というわけで、リッジコンプレックス(命名)というべき
精神的不安の芽がのぞいてきたのでココで終了。
どっちにしてもそのあとすぐcloseになったんだけど。。。

計2本。
うーん。不満。不満。かなり不満。

終了後のミーティングはリッジソアリングについて。
自らをキャノピーとを三角形にとらえ、自動車の車幅感覚のように、
どこまでなら近づいても大丈夫かって言うのは飛んでるうちに養われる
・・・ということ。

嗚呼。毎日筍を飛び越える忍びのように・・・・。
だんだん出来るようになるのかな(泣)

帰りの車の中でN川さんにリッジソアリングについて教えてもらう。。。
と、あたしはどーもテイクオフしても、すぐ右尾根に向かっていない為に
右尾根につく頃には高度が落ちてしまってるという事を指摘される。

おお!た、確かにそうだ。
だって、出たてって不安定だから揺らされたり潰れたりしたら怖いから
ちょっと沖に出てから右尾根に向かってたんだよね。
うーむ。そうか!それもひとつの原因かも!!

次回はそこにも注意してみようっとぉ~

当面の課題はリッジソアリングなり。
今度こそそれっぽく出来るようになりたいよぉー。

朝霧レディース

おまけ~閑にかまけて撮った写真。
朝霧レディース、上等だぜ!夜露死苦!



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