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05/11/26 粘る者が嘲う。

お久しぶり・・・と、最近は始まるところなんですが、お久しぶりじゃないのです。
なんと、先週に引き続き2週連続のパラ!。

誰ですか?雨が降るんじゃないかとか言ってる人。
だって、あたくし、久々に燃えておりますのよ。ほほほ。


何ゆえか?


(ΦωΦ)ふふふ・・・・ま、それはまたおいおい♪


天気は前回同様晴れ。今日も白糸へ。

エリアに着くと、そっこー一本目へテイクオフに上がる。
今日は出遅れないぞ。うっし。

すでに何機か飛び出して、左の尾根のサーマルでステイしている人も。
ああ、なんだかすごくよさそうじゃないかい。

テイクオフはまだそんなに強くない1~2mだが、ちゃんとアゲンストが入ってきていて、
素晴らしくあたし好みのフロント向きの風。うずうず。
なのにテイクオフを躊躇する講習生達。(朝霧の講習生達はクロスが得意)
ええい、もったいないわね~~~出ていいですか?出ちゃいますよ。

と、その横にさささっと広げ、テイクオフ開始。
見とれよ。フロントはこうやるんじゃい!!
おりゃぁ~~~~と、立ち上げ前へと蹴りだして行く。そうそう。このカンジよぉぉ~~~。

出て、左に向かい、サーマル君を探す・・・と、すぐさま、ぐん!と機体が持ち上げられる。
ピッ・ピッ・ピッ・・・・おお、えーでえーで。どら、ここらで回しとくか・・・と
思ったところで、上昇から抜ける。あ、あれ???

また数秒すると、バリオがピッ・ピッ・ピッ・・・と鳴り上昇に入る。
えーと、右かな?左かな?よっしゃ、今度こそ~~~と、回すとまたサーマルから外れてしまう。

うーん、バブルサーマル(熱せられた地表付近の空気が上昇気流(サーマル)が円筒状に発生しているものをコラム(柱)サーマルというのに対し、
柱状の気流が途中で切り離れ、泡の様なかたまり状態で漂うサーマルをバブルサーマルという)
苦手なのよぉぉぉ

また、バリオが鳴る、回す。はずす。
焦ってせわしなく右へ左へ回したせいでグライダーが揺れてしまう。
こんな時はゆったり丁寧に回さなくてはいけないのに、回せば回すほど、裏目裏目に出る。どんどん稜線から外れていく。

気付いたら、どうにもこうにもならない高さ。もうランディングするしかない。
所要時間十分弱。あううう。こ、こんなはずじゃあ・・・・。


・・・シカタナイヨネ。バブルサーマル、ヒサシブリダモノ。


2本目にテイクオフへ上がる。

「わぁ!すごいよー上!」

誰かの声に、頭上を見上げると、テイクオフの真上で
鳶(とんび)が10羽近く群れを成してくるくると舞っているじゃないか。

うあーーーすごい!
こんなの初めて見た!!

鳶のガーグル(パラで言うところのひとつのサ-マルに複数の機体が群がっている様子)だ!

翼を広げてゆるゆると、くるくると回る鳶たちを見ていると。
ただ漠然と鳥がうらやましくて仕方なくなる。

ああ、ちくしょうめ。
あんなに気持ち良さそうに飛んで・・・あたしだって、あたしだって鳥になりたい。

飛びたくなるときはいつだってそう。
あたしの前世はニワトリかペンギンだったのかしら。
きっと、空を見上げては、飛べる鳥たちが憎たらしいほどにうらやましくて、
役立たずの翼を持て余し、地べたの上を這いずり回って死んでいったのかも。
死に際、次生まれてくる時は大空を翔けてやるんだと心に誓って・・・

おっと、いかんいかん。また妄想の世界に浸ってしまった。

前世ペンギン説はおいといて、前向きに上手いことサーマルを捕まえる事を考えなくては。

風は、飛んでいた何機かも、撃沈していく人と、上手いことタイミングが合った人と明暗別れている。
鳶もガーグルを移動させながらあげてないところを見ると、微妙。

うーむ。どうしようかなぁ。。。
今出ても、ダメそうだしなぁ~~~~と、テイクオフで機体を広げつつタイミングを見計らっていると、
同じく微妙な渋さに風待ちをしているなんちゃんを発見。

おっ、いいこと考えた~なんちゃんが出たらそれについて行ってみよう♪

と、いうわけでなんちゃんが出たのを確認するとすぐさまあたしもテイクオフ!
いしし!!おこぼれに預かるのじゃ!!

左の尾根に向かうと、さっきよりは割りとしっかりしたサーマルがお出迎え。
なんちゃんのブルーとイエローのバルカンは・・・と。
居た!すでにセンタリングして稜線の上で上がっている。

あたしもすぐになんちゃんのそばへ。ストーキング開始。
・・・ピッピッピッ・・・・とバリオが鳴ってる傍から上がる。
よっしゃ、行くぜ!よいせぇ~~~と回し始めるが、妙に旋回半径がでかい。

んん???

一周してみると、さっきまで近くに居たなんちゃんがやけに遠いのだ。
慌てて元の上昇帯に戻って、なんちゃんの下に入ろうとする・・・が、
大きな円を描きながら、どんどん見当違いの方向へ流されていくじゃないか。

???
おかしいな、おかしいなー
体重は目いっぱい入れてるのに、切り込まない。

えいっ!えいっ!こんなに一生懸命回しているのにぃぃ~~~~

稜線の50mくらいゲインしたが、なんちゃんはどんどん遠くなり、あたしは撃沈・・・

何故だ。何故なんだ。

それも、そのはず。降りたあと、同じ空域を飛んでいたてっちゃんに言われて気付いた。



「ブレイク引かなきゃ回らないよ。何がしたかったの?( ´,_ゝ`)プッ」



ソレだよ。


・・・言われてみれば全然ブレイクひいた感触が・・・il||li _| ̄|○ il||li



あたしは今更ながらなんちゅー初歩的な壁にぶつかっているのかと!!


一体何年パラをやっているのかと!





・・・激しく自己嫌悪に陥ったところで3本目です。
時刻は12時過ぎ。うううん。おなか空いてきた、ご飯食べたい・・・ケド。
今にも稜線抜けて南尾根に渡れそうなカンジなんだよね。
いつもここで中断しておいしいところを逃すあたしだけに、止めるに止められない。。。

テイクオフに上がると、いよいよ風も強くなってきていた。
緊張するが、さすがにここはクロスだなぁ~~~~
せいや~~~と、立ち上げて、ぴたっと止める!振り向く!
おおお。なんか久しぶりにびしっと上手く行ったかも~~~

ほんじゃ、気持ちよく決まったところで行ってきまー・・・・
と、地面から足が離れた直後。

ずずずずーーーーーーーーーーーーっと垂直に上昇していくではないか。

!?!?!?グライダーが前に出ない。
やばいやばい。風が強くなってきたんだ。
空気の壁に阻まれたように、持ち上げられ、右に、左に揺らされ、次の瞬間はその反動でややバック気味に沈下する。

まさかスタ沈?

ハーネスに座ることも出来ず、ぶら下がったままぼんやりと
だんだん近づいてくるイクオフの下の木々を見つめていたが、

風の登ってくるテイクオフの前の斜面を抜けると、すっと前に出た。
ふううう。なんとか抜けたぞぉ。あーびっくりした。

それにしても、今日はテイクオフで「テイクオフしても、安定するまでは座らないように!」とスタッフがやたら叫んでいたのが功を奏したかも。
当たり前のことですが。皆様も油断めさるな。

さて、風も強いことだし、リッジリッジ。

と右側の尾根に向かい、いつものようにリッジソアリング開始・・・は良いんだけど、人多すぎじゃぁ~~~~~~!!!

ざっと15~20機が狭いリッジ帯を同じくらいの高度で行ったり来たりしている。

他機警戒 ああ他機警戒 たきけーかい。

あー早く抜けてすかないかなぁ・・・皆頑張れよぉ~(お前も頑張れよ)
タイミングよく抜けて行った人もいるが、なかなかどうして渋いのだ。

30分もすると、寒さと空腹と他機警戒の集中力が切れ、あたしの中の根性無しガエルがゲコゲコと悲鳴を上げる。

それでも、あとちょっと上がったら渡ろう・・・あとちょっと・・・・と、踏ん張って踏ん張ってチャンスを狙っているんだが
バリオはテイクオフより100~120、130mがせいぜいで、あと一歩がなかなか上がらない。

1時間がたった。

多分、ここで粘らないと今日はもう抜けるチャンスは無いなとは思う。
でもね、でもね。他機がいっぱい居て、なかなか奥まで突っ込めないから沖でこそこそするしかないし、
さっきから腹はぐうぐうなってるし、指はもげるんじゃないかと思うくらい冷えて、痛いんだものーーーーーーー!!

降ります。

ずっと粘ってるN川さんだって、きっとダメさ。もー降ります。

・・・と思ってたらあたしよりももっと粘ってちゃんと南尾根まで渡ったんだってさ。

粘り負けしました。
どうせオイラは根性無しさぁ~~~~~~~

どうせ文化部だったしさぁ~~~~

どうせ調理手芸部だったさぁ~~~~~(関係ない)


あたしにしては頑張ったと思うんだけどさ。それでもまだ根性足りなかったみたい。
根性ってナンだろう。根性って大変だよね。疲れるよね。
あれ?何故だろう。目から液体が出てくるよ。にじんで、前が見えないや。てへ。

ま、でも本来の目的は、「来週」なので・・・♪
今日は気分の良いイメージが作れればそれでいいのさッ(あんまり気分良くないけど)


待て、次週♪






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