映画「SP 野望篇」劇場鑑賞から崇高な精神を育てて早半年。映画では、官房長官を狙ったテロ事件から2カ月。死闘を繰り広げた警視庁警護課第四係のメンバーたちは、通常任務に就いていた。そんな中、尾形(堤真一)への不信感を募らせ、一人苦しむ井上(岡田准一)。一方、与党幹事長の伊達(香川照之)やキャリア官僚らと接触の陰が疑われる尾形の動きを探るべく、公安の田中(野間口徹)も調査を進める。時を同じくして、尾形から国会の警備を命じられる井上。第四係、伊達、新第四係のメンバー、さらには謎のテロリストグループが国会に集結する中、内閣不信任案の採決が行われようとしていた。そのとき遂に尾形が動き出し、国会議事堂に銃声が響く。
要人警護を任務とするSPの活躍を描いたアクション映画。テレビシリーズから始まり、前作「SP 野望編」を経て辿り着いたシリーズ完結編。しかし、2時間以上の長丁場でありながら、真の革命は成し遂げられた明確なメッセージは見当たらない?思わぬ人間関係が明らかになり、過去のテレビシリーズのちりばめられたすべての伏線が一つにつながり、クライマックスへ。最後まで腐敗する日本の中枢、その後の道のりは描かれていない。あれ?終わっちゃったって感じ。完結を映画にもってきたものの、消化不良の印象が強いちょっと期待はずれの作品だった。真木よう子がさらに好きになったけど(笑。