パナソニックは子会社である三洋電機の冷蔵庫や洗濯機など白物家電事業の大半を平成23年度中に中国家電大手のハイアールに売却することで基本合意した、と正式に発表した。パナソニックは三洋の完全子会社化に伴う事業の重複を解消が狙いか。三洋とハイアールは平成14年、家電の販売や技術協力で提携。当時はハイアールに対し中核部品を供給するなど、技術的に優位に立っていたのは三洋だった。
ハイアールは白物家電のほか、テレビやパソコンなど幅広い製品を手掛ける中国の家電最大手。時に日本攻略のため三洋の技術が欲しいハイアール、三洋の白物売却がライバルを利する結果にもなりかねない。三洋が売却する事業の従業員は約2300人。半ば傘下の取引先に新人として移動する社員の心中を察するぞ。早期退職者の元社員は「ハイアールは数年前までは貧相な商品を作っていたのに…」と悔しがる。さらに、パナソニックは24年度末までに約3万5千人のリストラを計画とか。仕事で付き合いながい数人の三洋社員も、何やら変な名前の部署に飛んで行く様だ。高速鉄道の事故を見ても隠蔽体質の国。。そんな愚痴も言いたくはなるわな。
しかし、恐るべきは中国企業よ。経営再建中のレナウンや家電量販店のラオックスが中国企業の傘下に入ったのは記憶に新しいけど、日本人が中国企業で働くことになるのか。