月の砂漠-ヨルダンから

2010/03/15(月)19:42

語学習得の秘訣

アラビア語うんちく講座(23)

英語は今や国際語となり、話せて当然ともいわれる時代になりました。TOEIC で高得点をマークする方法、聞くだけで英語が話せるようになる学習法などなど、などなど・・・・ありとあらゆる本が出ていますね。高い教材もたくさん売られています。買ってはみたものの、いまいち・・・という経験、誰にでもあるのではないでしょうか?「語学習得の秘訣」なんて仰々しいタイトルをつけましたが、私も大きなことは言えません。アラビア語に四苦八苦する毎日・・・。海外に出ると英語が話せるのは当然。ヨーロッパには5ヶ国語、6ヶ国語を自由に操る人もいるわけなので、第3言語に四苦八苦している私も、言語を早く習得する秘訣を知りたい! と思っています。日本人にとっては新しい言語の習得はきわめて不利です。英語、フランス語、イタリア語などヨーロッパで話されている言語はラテン語から派生した言語たちですので、何のかんの言っても習得は容易なのです。日本語は他の言語からかけ離れた特殊な言語ですから、どの言語を学ぶにしても時間がかかります。私が信じる言語習得の秘訣は2つあります。1つは母国語の語彙を増やすこと。母国語の語彙が豊かであればあるほど、新しい言語での表現力も増えると思います。自分の持つ語彙の分だけ、語学力は伸びると思うのです。2つめの秘訣は、目標をしっかり持つこと。自分が何でその言語を学ぶのか、目標がはっきりしていればいるほど、到達する努力を払いやすくなります。じゃあ、どんな目標がいいのかといえば、言語を学ぶ究極の目的はコミュニケーションですから、その言語を使って他の人とコミュニケーションをとりたいという強い願いが必要ではないかと思います。試験のために語学を学習する人もいますが、「話す」ための学習ではないので、生きた言語にはならないと思います。私にとって英語は、日常生活では日本語より自分を表現できる言語になりました。英語を話す機会のほうが多いのですから、当然かもしれません。でも日本語はとても大切な母国語です。さて、アラビア語はどこまで伸びるか・・・あきらめてしまいそうになるときもありますが、継続は力なり。いつの日かアラビア語で自由に自分を表現できることを目標に、のらりくらりではありながらも頑張っていこうと思っています。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る