旅の必需品の一つに良い地図が挙げられるかもしれません。良い地図があればリラックスでき、かなり安心。え? 自分は今どこにいるんだろう、この方向であっているんだろうか...などという不安から解放されます。
私がロンドンに住んでいた時は、カバンの中に A - Z という地図を必ず入れていました。この地図は本当に便利。道路の名前がすべて懇切丁寧に書いてあるのです。自分がどこにいるか一目瞭然。本当に重宝しました。
所変わって、ヨルダンには良い地図というものがありません。ヨルダン人の中には地図が読めない人も多いのです。道行く人に目的地を聞いても、あっちだのこっちだのとかなり適当。鵜呑みにしているととんでもない目に遭ったりします。基本的にアラブは、何か聞かれたときに「知らない」と答えることを嫌います。何か言わなきゃ、という勝手な(?)使命感に燃え、堂々と間違った情報を伝えます。
そこでアンマン市の地図をアップしてみました。とはいえ、この地図も完璧からはほど遠く、アンマン市全体を網羅しているわけでもありません。インターネットで入手したものに少し手を加えたもの。が、アンマン市の全体像を何となくでもつかんでいただけたらと思っております。
前にも書きましたが、アンマン市は、ざっと分けて「ニューエリア」と「オールドエリア」に分類できます。 オールドエリアの特徴は、ごちゃごちゃとした古い町並み。今どきのヨルダン人の若者たちはニューエリアを好みますが、今でもこのオールドエリアは観光客や庶民でにぎわっています。
地図の右側のオレンジ色をした四角で囲んである部分が、"ダウンタウン"と呼ばれる地区です。ダウンタウン周辺はヨルダン建国当時に発展した、いわゆるオールドエリアです。
アンマン市はその後、西へ西へと拡大を続け、高級住宅街も西にかたまっています。以前はアンマン市の中心地であったダウンタウンですが、開発の進むニューエリアへと人々は移動しています。このいわゆるニューエリアがスゥエフィーエ(Sweifiyeh)やアブドゥーン(Abdoun)と呼ばれる場所。
アブドゥーン地区は開発が特に最近進む地区。ダウンタウンなんかに足を運ぶことのない富裕階級の人々が住んでいます。この地区の家々は大きく、庭も広く、必ずと言っていいほどメイドさんが雇われています。ここは若者たちのナイトスポットとしても人気の場所です。
シメサニ(Shimeisani)と呼ばれる地区は、いわゆる商業の中心地。銀行が立ち並び、ホテルもたくさん軒を連ねています。
水色の丸が道路に沿って8個ありますが、これはアンマン市を東西に横断するザハラン・ストリート (Zaharan Street) に設けられたラウンドアバウト (サークル) です。
お土産などをまとめて購入されるときには CITY MALL や MECCA MALL がお勧め。地図上の左側にあります。
ぜひこの地図を参考に、アンマンのオールドエリアとニューエリアをお楽しみくださいね。仕事用のホームページにも同じ地図をアップしています。ブログより少し大きめなので、分かりやすいかもしれません。http://picturesque-jordan.jp/ammancitymap.aspx になります。必要な方にはファイルでお送りすることもできますので、お申し付けください。
それにしても、こうした地図をもっとうまく編集する方法があるのでしょうか? もしご存知の方がおられましたら、教えてくださいね