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カテゴリ:シリア事情あれこれ
ホムスから東へ60KMほど進み、坂道をぐるぐると上がっていきますと、小高い丘に見えてくるのが十字軍の城、クラック・デ・シュバリエ。アラビアのロレンスをして「世界で最も保存状態がよく、最も美しい城」といわしめたこのお城は、2006年に世界遺産に登録されました。 とても広いお城です。 そそり立つ美しい城壁。 このお城は当時の築城技術の最高峰であり、中世ヨーロッパの建築にも影響を与えたといわれています。イスラム教徒によって征服された1271年以来はイスラム調に改装された部分もありますが、十字軍の時代の名残を残すゴシック調のアーチ天井などは今でも健在。
お城の美しさは言うまでもありませんが、お城から見下ろす風景も圧巻。眼下に肥沃な大地が延々と広がります。
クラック・デ・シュバリエとは、「騎士の城」という意味。難攻不落と言われ、誰もこのお城を力で征服できませんでした。1271年にイスラム教徒の手に落ちましたが、武力で制圧されたのではなく、マムルーク朝のバイパルスによる巧妙な策略で無血で明け渡されました。そのため、現在でもほとんどの部分がきれいに保存されています。 シリア観光には欠かせないこのお城。ぜひご日程に含めていただきたい観光地です。またお城はとても広いので、駆け足で回るのではなく、ゆっくり時間をかけていただきたいもの。ガイドをつけていただけたら一番よいのですが、金銭的に余裕がないという方はせめて城内の詳細地図を手にしながら回ってくださいね。 個人的には数日間じっくりと滞在し、のんびりと散策をしたい場所です。お城だけではなく周りの牧歌的な風景も楽しみたいものです。 レバノンにいるシリア人の友達の一人はこの地区の出身。夏の滞在を勧めてくれているので、ぜひ今年は炎のベイルートを抜け出して、シリアのこの美しい風景に抱かれながら休暇を楽しみたいものです。 中東旅行のことなら http://picturesque-jordan.jp/japanese.aspx まで。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.04.02 20:30:47
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