月の砂漠-ヨルダンから

2018/07/05(木)01:32

死海の隠れ家的存在―ムジブのシャレー

ヨルダン:ムジブ保護区(12)

死海=リゾート地というイメージが定着しています。Kempinski、Movenpick、Marriott などそうそうたるホテルが林立するのが死海エリア。確かにゴージャスなホリデーにはぴったりの場所かもしれません。死海に来たなら、エステも体験したい!! という方も多いことでしょう。対照的に、エステには興味がないし、リゾート化された観光地は苦手…と思われるお客さまもおられることでしょう。でもせっかく死海に来たら、やっぱり泊まりたい。となると高いお金を払ってもリゾートホテルしかチョイスがない…。なーーんていう方に一押しの隠れ家的存在―それがムジブ保護区にあるシャレー(簡易宿泊施設)です。↑こんな風にシャレーが死海の際 (きわ) に建てられています。ここはヨルダン政府が力を入れて管理する保護区の一つ。ヨルダンには、王立自然保護協会によって指定された保護区が幾つかありますが、ここムジブはそのうちの一つ。                             各シャレーは死海に面しており、ハンモックもあります。こんなに死海のすぐそばに宿泊できる施設は珍しいです。なんと素敵なバカンス! と胸が躍りますが、このハンモックはけっこう眠りにくい。ハンモックの上でしばし奮闘しますが、それほど心地よくなくて、しばらくして退散する羽目になりました。↓さてシャレー内をのぞいてみましょう。とてもこぎれいです。エアコンと冷蔵庫もあります。清潔なシーツとタオルが準備してあります。荷物がベッドの上にドンと置いてありましてお見苦しいですが、お許しくださいませ。  トレイは共有。シャレーから少し離れたところに、トイレとシャワーがあります。共有といっても、とてもきれいに管理されているので、共有であることがあまり気になりません。もちろん熱いお湯も十分に出ます。      ↑死海の朝焼け。対岸のイスラエルの山々が赤く染まります。とてもきれい。ムジブならではのこの静けさが心地よい。エステもなし、プールもなし、オシャレなレストランもなし…手の込んだ演出は一切ありませんが、この原始の美しさは何にも代えがたい。ムジブには猫が2匹住みついていまして、ときどき出現します。人懐っこくて可愛いです。夕食時には、なぜかレストランの中にちょこんとおりまして、お相伴にあずかるのをじっと待っておりました。さてそんなムジブ。ご宿泊の際は、朝食・夕食つきプランをお勧めいたします。周辺にはレストランなどは一切ありません。ただただのんびりと、死海を眺めて過ごす…私のお気に入りの場所です。ただし死海の難点は、ハエ!!! とにかくしつこくまとわりつきます。ハンモックで横になろうものなら、数分後にはハエにたかられてしまいます。嗚呼! もう部屋に退散するしかない!!! という感じ。ただこのハエ被害は、たとえ天下の Kempinski でも同じ。Kempinski のレストランでも、外で食事をしようものなら、ハエがたかるわたかるわ…。食事が終わって席を立った瞬間に、テーブルの上のお皿はハエで真っ黒になるくらいの多さです。何だかリゾート気分をぶち壊すようですみません。でもホントのことです。ただこうしたハエは、太陽が沈むとともに姿を消します。夕方から夜にかけてはハエは全然出てきません。やっとリゾート気分! 夜になってハンモックに揺られながら、心地よい睡眠を―。と思うと、今度は風がびゅんびゅんと吹き始め、潮風に吹きすさばれて、やはり早々に退散する羽目に。そうなんです、このムジブは立地的に風の通り道。夜になると風がびゅんびゅんと吹き荒れます。そんな訳で、シャレー内で休むことを余儀なくされます。が、朝焼けに合わせて目が覚め、外に出てハンモックに揺られながら朝焼けを堪能しました。早朝から死海に入っている観光客も。元気だなぁ。死海のリゾートエリアとは全く違った体験ができるムジブのシャレー。皆さまのご旅行のプランに加えられるのはいかがでしょうか? ただしムジブ保護区自体は、10月末にいったん閉鎖され、春まではリバーウォーキングを楽しんでいただくことができません。ムジブのリバーウォーキングについては、以下のブログもご参照くださいませ。http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201006300001/とはいえ、ムジブのこのシャレーには1年中ご宿泊いただけます。冬季はさすがの死海でも肌寒くなる日もありますが、それでも1年を通して温暖なのが死海。冬の死海もまた美しいのです。さてお申し込みを希望される方は、私を通してご予約いただくとコーポレート・レートが適用され、少しお安くなります。ご質問やお問い合わせがありましたら、いつでもメールをお送りくださいね。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ にほんブログ村←読み終えたらクリックしてくださいね。

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