2013/01/06(日)04:18
本日のイスラエルは雨なり。が、予定通りエリコへ
あああああ~~っ! やはり今日は雨になりました 。昨日とはうって変わって寒ーーい寒ーーい1日。しんしんと冷え込んでおります。そして雨、雨、雨・・・。予報通りです。そんな雨の日ですが、エリコの観光を予定しておりましたので、予定通りお出かけ。死海近辺は晴れているであろうと期待しつつ…。そんなエリコ観光の様子をレポートします。イスラエルに来てもエリコまで足を延ばされる日本人の観光客の方はまだまだ少ないかと思います。でも聖書に通じている方なら、エリコは外せないスポットでしょう。ここでエリコという町の概要を少しお伝えいたしましょう。エリコとは、世界最古の都市で、世界で最も低い位置にある都市でもあります。ヨルダン渓谷内の海面下約250メートルに位置しているため、年間を通して温暖。実際、エリコの気候は亜熱帯性です。今でもエリコでは、オレンジ・バナナ・いちじくなどが栽培され、住民の75%は農業をして生計を立てています。古 (いにしえ) の時代からエリコには人が住み続けていますが、それは豊富な地下水のため。エリコは荒涼とした荒野にあるオアシスなのです。さて、そんなエリコでの見所ですが、実にたくさんあります。まずエルサレムからエリコに下る途中の道に注目。この道は「Good Samaritan Road」(良きサマリア人の道)と呼ばれています。なぜこんな名前が付けられているかと言うと、イエスが話された「親切なサマリア人」のたとえ話に出てくると思われる道だからです。この道は荒涼とした土地を縫うように続いているので、イエスの時代には、強盗や追いはぎが潜んで旅人を襲うことで有名だったようです。「親切なサマリア人のたとえ話」?? と思われた方のために、実際に聖書のルカ書からそのたとえ話を引用してみます。 ----------------------------------------------------------------------「ある人 (ユダヤ人) がエルサレムからエリコに下って行く途中で、強盗たちに襲われました。彼らはその衣をはいだうえに殴打を加え,その人を半殺しにして去って行きました。さて、たまたま、ある祭司 (ユダヤ人) がその道路を下って行くところでしたが、その人を見ると反対側を通って行ってしまいました。同じようにひとりのレビ人 (ユダヤ人) もまた、そこまで来て彼を見ると反対側を通って行ってしまいました。ところが、その道路を旅行していたあるサマリア人がやって来ましたが、彼を見て哀れに思いました。それでその人に近づき、その傷に油とぶどう酒を注いで包帯をしてやりました。それから彼を自分の畜獣に乗せ、宿屋に連れて行って世話をしたのです。そして次の日デナリ二つを取り出し、それを宿屋の主人に渡してこう言いました。『この人の世話をしてください。そして,何でもこれ以外にかかるものがあれば,わたしがここに戻って来たときに返しますから』。これら三人のうちだれが、強盗に襲われた人に対して隣人になったと思いますか?----------------------------------------------------------------------イエスの時代、サマリア人とユダヤ人は憎み合っていましたが、強盗に襲われたユダヤ人を助けたのは同胞のユダヤ人ではなく、サマリア人でした。それでイエスのたとえ話の要点は、私たちが親切を差し伸べるべきなのは自分と親しい人達だけではなく、国籍・宗教・文化などに関わりなく全ての人に対してであるというものでした。
そんな有名なイエスのたとえ話の舞台となったであろう道路。またたとえ話に出てくる宿屋だったと思われる宿泊場所には、博物館ができています。奥にある矢印の建物です。→
現在ではモザイクなどが展示されています。さて、ではいよいよエリコ市内へと入ってまいります。エリコ市内の観光については、次のブログでアップいたします。ヨルダンツアーのことなら:http://picturesque-jordan.com/ 2013年1月13日放送のNHK BS1 「アジアで花咲け! なでしこたち」に出演の予定です。ぜひご覧ください。http://www.nhk.or.jp/asia-nadeshiko/s2_part05/index.html