月の砂漠-ヨルダンから

2014/07/28(月)02:40

見極めが難しい!! イスラエルの治安情報

乳と蜜の流れる約束の地―イスラエル情報(28)

イスラエル情勢が少し大変なことになっているようです。ユダヤ人とパレスチナ人のゴタゴタは今に始まったことではありませんので、ちょっとしたことで緊張するのはいつものこと。今回もすぐに収束に向かうと思っていました。が…、現時点では情勢が悪いほうに加速しているようです。そもそも今回の問題の始まりは、3人のユダヤ人の若者が何者かに連れ去られ、殺害されるという事件。これに伴い、イスラエル側はパレスチナ自治区を徹底的に捜査し始めました。この段階で、パレスチナ人側からはイスラエル側の強引さに対する不満の声が上がっていました。これが6月の中旬。その後、3名の若者の遺体がヘブロンで見つかったのが6月30日。これを受けて、今度はパレスチナ人の若者がユダヤ人の過激派によって殺害され、焼死体で見つかりました。その残虐な犯罪行為に対するパレスチナ人の反発が強まり、エルサレム市では抗議運動が起きています。特にイスラエル系アラブが多く住むオリーブ山周辺では、投石や道路封鎖などが見られるようです。下の写真は、亡くなった16歳のパレスチナ人の少年の写真を掲げて抗議する彼のご家族や親族の女性たち。 <guardian からの転載です>イスラエル側は国防軍を大量に投入。エルサレム旧市街周辺は、戦闘態勢になっているということです。さらにガザ地区からは断続的にロケット弾が撃ち込まれ、昨日の夜はついにエルサレムにまでロケット弾が到達したということ。エルサレム市ではサイレンが鳴り響き、人々はシェルターの準備をしているそうです。うーーーん、こうなることをだれが予想できたでしょうか。ここまで問題が大きくなるとは…。パレスチナ問題は、ちょっとした火種で燃え上がる危険性を秘めていますが、これまではそれでもすぐに収束に向かい、事なきを得ていました。今回はどうでしょうかね…先を読むのが少し難しい状況です。ユダヤ人の側もパレスチナ人の側も、過激派の存在が事を非常に複雑にしています。大多数のアラブとユダヤ人は、ごくごく普通の人たちで平和を望んでいます。エルサレムではアラブとユダヤ人が同じ職場で働いていることもしばしば。それなのに、過激派がこうした平和をぶっ壊すことをしでかして喜んでいる。いったい彼らの目的は何なんでしょうね。ああ、過激派の存在が疎ましい!!! と怒りが沸き起こってきます。少数の過激派に踊らされてイスラエル全土が戦闘態勢になるのも合点がいきません。ユダヤ人もアラブもみんな平和を望んでいるのに…。今回のイスラエル情勢、突然の急展開ですので、旅行を計画されていた方たちの中にはやむなくイスラエル行きを決行する人あり、計画の変更を余儀なくされる方あり…。さて、この状況が今後どのように動いていくのか注視していく必要があると思います。 ↓いつもありがたう。応援のポチッ↓ 皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。   ヨルダンツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com/当方のホームページから無断転載している"類似品"にご注意ください:http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201302080000/

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