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カテゴリ:シリア事情あれこれ
シリアでの人質事件に関連して、日本からのメディアがアンマンに押し寄せているようです。これまでヨルダンという国の存在すらあまり認識されていなかったのに、急に脚光を浴びるようになったヨルダン。。。2015年の流行語は「ヨルダン」になってもいいくらい、ここ数日で誰もがヨルダンという名前を聞くようになったかと思います。 現地にいますと日本でどんな風に報道されているのかよく分かりませんが、お客様からのお問い合わせの内容から推察するに、ヨルダン=危険極まりない国! というイメージがどんどんと出来上がってきているような気がします。シリアやイラクの隣というだけで、 さて、ヨルダンの首都アンマンに押し寄せているメディアですが、なにも戦闘地帯の中を取材しているわけではありません。いえいえ、それどころか、あまりに平和でのーーんびりしているヨルダンに呆気にとられている方たちが多いかと思います。夜に街を一人で歩いても平気、タクシーに一人で乗っても平気…「恐ろしい所に派遣されたもんだなー、可哀そうに」という日本での声とは裏腹に、ヨルダンの青空とフレンドリーなアラブに迎えられて、最初の緊張は吹き飛んでいることでしょう。 ![]() イスラム国の件で急に大騒ぎになっているようですが、ヨルダンの治安も状況も私が最初にヨルダン入りした8年前と変わりません。数日前まで全く平穏だったのに、ある日を境にして急に騒ぎ出すのはなぜ? と思わずにはいられません。 で、アンマンに押し寄せているメディア関連の方々にお願いいたします。この平和なヨルダンの様子をぜひ日本に正確に伝えてほしい。日本人はメディアの情報を鵜呑みにします。ネタが欲しいあまりに、ヨルダンまで巻き込まないでほしい。バランスの取れた記事を書いて下さるようにお願いいたします。 私はこの1月末で中東滞在歴8年目に入ります。ヨルダンの悪い時期もよい時期も見てきました。イラクで何かあればヨルダンもとばっちりを受け、イスラエルで何かあればヨルダンもとばっちりを受け、シリアで何かあればヨルダンもとばっちりを受ける…。全くもってツイていない国、ヨルダン。ああ、ヨルダン、こんなに頑張っているのに・・・ネ。治安維持にも力を入れているし、ヨルダンの警察はきっちり任務を果たしているし、ヨルダンにいるアラブは日本人だぁぁぁい好き! なのに…ネ。 というわけでヨルダンに関連して、「日本人がテロの対象になる」「親日感情が悪感情に変わった」「外国人の誘拐が頻発する」などというような報道がなされましたら、デマですので、振り回されないようにしてください。私は人質事件が起きる前も起きた後も、アンマンで普通に生活していますし、人々の生活も普通に営まれています。 今回のシリアでの事件は、日本人だからテロの対象になったのではなくて、たまたまシリアにいた日本人がたまたま拘束され、たまたま拘束したからには政治的な理由で利用しよう、という流れになったのであって、あえて日本人を探していたわけでも日本人だけが対象になっているわけでもない。 人質になっている日本人の方にはぜひ無事に帰国していただきたい…。そう心から願います。でもヨルダンには、イラクからの新しい難民が続々と押し寄せています。新しい難民の中には「イスラム国」に家も財産もすべて取られて、命からがら逃げてきた人たちもいれば、親族や家族を殺された人もいる。ショックが大きすぎて精神を病んでいる人もいっぱいいる。シリア難民は、たとえヨルダンに逃れてきても難民キャンプで寒さのあまり亡くなっている。数人規模ではなく、数百人規模で人命が失われている。そんな中で、日本人の解放だけを大声をあげて叫ぶことができないのも事実。 命はとても大切で、犯罪的なやり方には悲しみを超えて嫌悪感を覚えます。でも「イスラム国」によって被害に遭っているのは数百人、いや数千人、いやいやもしかすると数万人という規模。もっと悪いことに、その数は増え続けています。今後どこへ行く、中東? 日本のほとんどの方には、馴染みが薄くて遠い国、中東。多分ほとんどの方にとって中東は、不可解で摩訶不思議な世界でしょう。今回の事件で、ヨルダン観光へのダメージは避けられないと思いますが、日本人以外の外国人は普通にヨルダンに観光に来ています。中東へのバランスのとれた見方ができる日本人が増えることを願っています。 ↓良ければ応援のポチッしてください。↓ 皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。
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最終更新日
2025.04.29 00:50:53
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