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月の砂漠-ヨルダンから

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2015.02.06
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本日金曜日は中東の週末に当たり、なおかつカッサースベ中尉が殺されてから初めての週末なので、大規模なデモが計画されていました。たぶんどこかでデモは行われているはずなのですが…全体的に驚くほど静かな金曜日です。私は午前中、アンマン市を西へ東へと移動しましたが、私の移動範囲内ではデモ現場には一切遭遇せず…。普段と変わりない金曜日でした。

50代? のタクシー運転手に「デモがあるんですよね?」と聞くと、彼の答えは…「デモをしても、カッサースベ中尉は帰ってこない。彼はもう死んだんだ。だからデモをする必要はない。我々にできることは、彼の魂のために祈るだけだ」。ナルホド、こういう考え方もあるのですね。

さて、ヨルダンは「イスラム国」への報復として空爆を (多分) 単独で行ったようです。今後も空爆を強化するということです。今のヨルダンはというと…カッサースベ中尉の殺害のビデオに衝撃が走ったのが2月3日で、その日はそのニュースがあっという間にヨルダンを横断し、夜21時以降は何もかもがストップした感じでした。ヨルダン中が凍りつき、息を呑んでこのニュースを眺めていた感じ。

次の日は驚くほど静かで、人々は淡々と日常の生活に戻っていました。が、ヨルダン中が悲しみと怒りに包まれていました。人々の反応は、彼の死を受け入れている…という感じ。でも、「イスラム国」のやり方への嫌悪感や悲嘆の声が圧倒的に多い。少なくとも私が接するアラブの中には、今回の件に肯定的な発言をする人は一人としていません。今回の残虐の極みを尽くしたビデオは、「イスラム国」にとってはかなりマイナス要因になるのではないかと思われます。

さて、日本では相変わらずヨルダンが危険な場所だと報道されているようです。さらにヨルダンが空爆を強化したことから、地上戦もあるというような報道もなされているようで…。デマが加速しまくり。現時点でのヨルダンは平穏そのものです。もちろん、数年後にヨルダンがどうなっているかなどは私にもさっぱり分かりませんので、"今"のヨルダンの様子を伝えることしかできません。

ただ、中東はシリアで起こっていることがなぜヨルダン情勢の悪化などという話に直結するのか…日本の報道の意味が分かりません。が、エリアとして「中東」とひとくくりにしてしまう日本では、こうした報道も仕方がないのかもしれません。またシリアで起こったこととはいえ、同じ中東に位置している以上ヨルダンを旅行する気にはなれない、という方がおられるとすれば、そのお気持ちもよく分かります。

ただ、今回の一連の報道で感じるのは…日本の内向き志向がますます加速するのではないか、ということです。この一連の事件を受けて、「ヨルダンでのテロの危険性は?」「日本人が誘拐される可能性は?」などというご質問もよくあります。このような印象を与える報道がなされているとすれば、それは大袈裟を通り越して全くのデマです。

ヨルダンには、外国人がたくさん住んでいますし、観光客もいつもと変わりなくたくさん来ています。テロの対象になるとすれば一番に狙われていいはずのアメリカは、数百人単位で学生をヨルダンに送り込んでいますが、誘拐などということも起きたことがありません。

日本と中東との絆は非常に薄く、政府開発支援でそれなりの日本人が中東に入っているとはいえ、一般的な日本人から見れば中東は未知の国です。中東との関係に関して言えば日本は非常に出遅れており、中東との結びつきを強化してこなかったツケが今、回ってきていると思います。

アメリカや韓国、中国などはヨルダンにかなりの数の生徒たちを送っており、国単位でヨルダン留学を支援しています。アメリカは数百人単位で、韓国もアメリカほどではありませんがかなりの規模(百人単位)で若者たちをヨルダンに送り込んでいます。アラブの言語や習慣を学ばせることで、中東を理解できる若い人材を育成しているように見受けられます。

対照的に日本からの留学生は一握りにも満たない数(つまり数人)で、しかも個人的に移動した(変わり者の?)留学生に限られています。注) ちなみに私もかなりの変わり者。このような状況では、「イスラム国」はもちろんのこと、現地でのコネも全くありませんし、中東で日本人が巻き込まれる今回のような事態には手の打ちようがない、というのが現実かと思います。今回も政府として何もしなかったというより、何もできなかった、つまりお手上げの状態だったかと思います。

今回のことに限りませんが、否が応でも日本は中東と関わっていく必要があります。今回のことを教訓に、中東との関わりを深めていく体制が必要かと思います。特に中東では親日感情が非常に高く、日本としてもっと中東に関わることができる土壌がすでに出来上がっています。これを利用しない手はありません。

島国

 

怪しいものはことごとく避ける、というのではなく、もっと理解を深める方向になぜ持っていけないのか…。今のような不正確な報道がなされている状態では、日本はどんどんと内向きになっていってしまう。ただでさえすでに内向きで、「世界に通用しない日本」と言われているのに。小さな島国に引きこもって、あれやこれやと小さな世界で議論している姿は、全くもって滑稽で pity (哀れ) です。外からの視点で日本を見た時、正直いって情けない。島国を抜け出して世界をまたいで活躍する人材を育成しなくては…テロ対策も何もあったものではありません。


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最終更新日  2015.02.06 23:17:21



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