月の砂漠-ヨルダンから

2019/12/12(木)20:15

砂漠のオアシス ヤズドでワンコ救出劇!

Great Persia の世界 イラン情報(10)

12月は観光のハイシーズン! というわけで…私も一応とても忙しい月。本日はガツガツと鬼のように仕事をしておりました(笑)。そしてこの忙しさに輪をかけるのがマヌケなサウジの旅行会社! もう…2か月前までは誰もサウジに来てなかったのに、いきなり年末年始のハイシーズンに入るわけですから今てんてこ舞いになっていて、追いついていない…。テンパっているようです。私は待ちきれずに電話する(笑)。相手にプレッシャーかけまくりです。先方から届くお見積もりも「へ? なにこれ? 値段めちゃくちゃやん!」と、もう突っ込みどころ満載。そして…現地でも絶対失敗するやろな。もう目に見えてます。胃がイタイ…。 さて、12月の観光の先陣を切ってご観光に来て下さったお客様がお帰りになりました。この後、12月半ばから後半にかけてお客様が途切れなく続きます。このお客様のお手配先はイランでした! イランもねぇ…空港にドライバーが待っていないなど、旅行会社をどやしつける羽目にはなったのですが…ブツブツ。でも旅行会社のほうが平謝りに謝ってきたので、謝られたらそれ以上どやせない。ま、終わりよければ全て良し…。いや、ちゃうちゃう! そんな訳ではないんですけど、でも、やってしまったことは仕方がない。次回に生かしてほしいものです。叱りつけたので、次回には生きるはず! そんな感じですが、そういえばイランの記事をアップせずに1年経ってしまいました。なので今回の記事ではイラン関係を少し。イランの中央部にある都市ヤズドは砂漠地帯に位置しています。2017年にこの年の歴史地区が世界遺産に指定されました。 ヤズドはイランの中では最も古い歴史を持つ都市の1つだそうで、ゾロアスター教の聖地として知られています。資源の限られた砂漠で、いかに夏を涼しく乗り切るか、いかに水をうまく蓄えるか…そんな工夫が古来からなされてきたエコ・シティでもあります。 旧市街は古(いにしえ)の過去にタイプスリップできる異空間。土色の街並みからは想像できませんが、家々の扉を開けると、大小の差こそあれオアシスのような美しい中庭があるペルシャ式の邸宅が待ち構えます。 そんな不思議なヤズドの町で、イラン人の優しさに触れました。街を散策中に病気の子犬を発見。 力がなくぐったりと倒れていて、息遣いも荒いのです。震えているのでとりあえずナイロン袋をかぶせましたが、このままだと死んでしまうという感じ。ナイロン袋をかぶせて、急いで牛乳とソーセージを買いに出かけましたが、エサをやっても飲まないし食べない。 うーむ…。私はこの後シーラーズに戻るためのバスに乗る必要があったので、そう時間もない。でもこのまま放っておいたら死んでしまう…。悩んだ挙句、シーラーズにある取引先の旅行会社に連絡を入れました。入れたというか…「大丈夫?」と旅行会社のほうから連絡がきたので、「実は子犬が死にそう」といってみたのです。そうしたらなんと! その旅行会社がヤズドの動物愛護協会のようなところに連絡を入れてくれて、今から子犬を引き取りに来ます、ということ! えええええええーーーーっ? 思ってもみなかった展開にびっくり! イランに動物愛護協会なんてあるんかいな? 中東の国々にはまずありません(注:トルコを除く。トルコ人は動物をとても大切にします)。なのでそれにびっくり。さらに引き取りに来るから場所を教えてと。1時間ほどしたら来るからと。 しかし中東の1時間は、もしかしたら4時間かもしれないし、5時間かもしれないし、明日かもしれない。…というわけで半信半疑で子犬と待つこと40分くらいでしょうか。バスの時間が近づいてきているので、これ以上待てないと思ったときに、なんと! 本当に現れたのです。青いプラスチックの箱を持ったにーちゃんが。そしてこの子犬を引き取ってクリニックに連れて行ってくれました! そのあと、クリニックから動画が送られてきて、ワンコが点滴されている様子などを伝えてくれました。極度の脱水症状だったようですが、助かったようです。なんとなんと! ありがたや~。元気になったら、愛護協会に引き取られてシェルターで暮らすようになるのだとか。そのシェルターの写真まで送ってくれました。こうしたシェルターは寄付で支えられているとのこと。 こんなシェルターがイランに存在するなんて! なんだかイラン人の温かさに触れてとてもほっこりした出来事でした。その旅行会社とはもう取引をしていないのですが…というのも仕事はできない(日本人のニーズにてんで応えられない)ことが後ほど判明しまして。残念ながら手を切りました。でもこのワンコの救出劇に一役も二役も買ってくれたことには感謝の気持ちでいっぱいです。 私は犬派ではなく、猫派なんですが…でもこのワンコはとてもとても可愛かった! 犬を可愛いと思ったのは初めてかもしれません。私のお気に入りの赤いスカーフと共に保護されていったワンコ。私のことを覚えていてくれたらいいな~。次回ヤズドに行くときには、このシェルターを訪ねてみたいものです。イランにご関心のある方もそうでない方も一日一回応援よろしく! です↓ 下の「ブログ村」のURLをポチッとクリックしていただけたら、皆さまの応援がランクに反映される仕組みになっています。 にほんブログ村 ヨルダン・イラン・トルコ・エジプト・イスラエルツアーなど、中近東のツアーのことなら何でも:http://picturesque-jordan.com アフェリエイト始めました。次世代の旅のお供になりそうな新しい形のお財布 Rivollet。ご関心のある方は覗いてみてください。https://revollet.io?token=NOUcgl8s お気を付けください!!:当方のブログ「月の砂漠―ヨルダンから」および当方のホームページ「Picturesque Levant」(旧名 Picturesque Jordan) は、東京池袋にあるヨルダン料理・アラビア料理のレストランとは何の関係もありませんし、レストランが所有するツアー関係のサイトも当方とは全く関係がありません。混同されないようにご注意ください。当方では、他のサイトの運営者と話し合ってオリジナルのキャッチフレーズや文面やツアーの内容を共有することは一切ございません。当方のホームページまた本ブログ「月の砂漠―ヨルダンから」からの違法転載・不正転載を目にされた方はお知らせくださいませ。 資格のない自称「ガイド」にご注意くださいませ!!:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201910120000/ ヨルダンでは現在活動している日本語ガイドは2-3名となっております。それ以外で「日本語ガイド」と名乗っているヨルダン人は違法操業者となります。 中東旅行のヒント! 現地旅行会社の選び方:https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201502220000/

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