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月の砂漠-ヨルダンから

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2024.12.08
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↑ダマスカスに向かって進軍する反体制派HTS(水色の■の都市を陥落させていきます。残るはダマスカス)


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猛烈な進軍スピードでアサド政権の領土を征服していくシリアの反体制派…。ほんの10日ほどの間に、アレッポ陥落、ハマ陥落、ホムス陥落、そしてダマスカスへあと一歩という所まで近づいています。さらに南部のダラアも陥落(こちらは別の反体制派によると思われる)しているので、首都ダマスカスが包囲されるのも目前という感じです。

「アラブの春」が始まった2011年以来、ロシアとイランの後ろ盾を支えに何とか政権を維持してきたアサド大統領ですが、稲妻のような速さで進軍する反体制派の今回の動きを見ていると、​アサド政権の終わりの始まり​​という気がします。親子2代で50年以上シリアを支配してきたアサド政権ですが…もしかしてその終焉が近いのかもしれません。

エジプトとヨルダンはアサド大統領にダマスカスを離れるように忠告しているようです。亡命先はロシアになるのでしょうか…。アサド大統領の家族は既にロシア(一部はエミレーツ)にいるという噂も。あるいはアサド大統領はダマスカスに意地でも残って政府軍を統制するのでしょうか。政府軍といっても、選択肢がなくて無理やり徴兵されてるだけのシリア人も一定数おり、士気が高いとは言えない気がします。

さて、シリアの歴史を変えるかもしれないこの反体制派の動き…、ダマスカスでの戦闘は熾烈を極めると思われますが…あっという間に陥落することもあり得ます。まさかこんな日が来るとは びっくり

「アラブの春」から13年が経ち、当時子供だった世代は大人へ、若者だった世代は中堅へと成長しています。13年前とは顔ぶれが異なります。反体制派を率いるリーダーの Abu Muhammad al Joulani 氏は42歳だといわれています。ということは、アラブの春が始まった時は29歳でした。反体制派は政府軍によってどんどん押しやられ、反政府の活動はイドリブ県だけに限られていました。とはいえ、こうした若い世代はこの13年の間に怒りをエネルギーに変えてきました。溜まりに溜まったエネルギーはいつか爆発します。それを今見ているのでしょう。


↑反体制派のリーダー Abu Muhammad al Joulani 氏


今回躍進している反体制派は "Hayat Tahrir al-Sham"で、略称は HTS です。もともとはアルカイダ系の強硬派のイスラム組織だったようですが、現在は袂を分け、穏健派(あるいは自由と寛容を重視する組織)に転向しているとアピールしています。組織のいわゆる「リブランディング」ですね。

この主張が本当かどうかは、事の成り行きを見るしかありません。シリア国内のマイノリティたち(キリスト教徒、ドゥールーズ教徒、シーア派系のイスマイール派、何よりアサド大統領を支持するアラウィ派など)がどう扱われるか、現時点では全く未知数です。スンニ派が大多数を占めるエリアは祝祭ムードに包まれていますが、マイノリティが多く暮らすエリアは大混乱でしょう…。アレッポ市内では、クリスマスツリーを倒して喜ぶ戦闘員の姿がビデオで撮られていました。そんなことをして喜ぶ辺り、この組織の未熟さを露呈しているような気が…。

さて、イドリブ県でのこの反体制派の動きをしっかりつかめなかったのは、アサド政権の落ち度なのでしょうか。反体制派には豊かな資金源があると思われます。この資金の源流はどこなのでしょう(トルコも関わっているようですが、経済的に疲弊するトルコの援助は限られるはず)。

今後のシリアについては専門家も読むことができず、ただただ成り行きを見るしかないという状況だと思います。ただ思うのは、シリア国内の高揚感は今だけで、結局はイラクやリビアのように権力闘争に明け暮れる国になってしまうのではないか…ということです。

「アラブの春」で起きたいわゆる「革命」はことごとく失敗しました。​何のビジョンもない「革命」​だったので、結局何も成し遂げることができなかったばかりか、昔の方が良かったと嘆く羽目に。今回も、アサド政権転覆の後のはっきりとしたビジョンが反体制派にあるようには見えず、早い段階で仲間割れするか、タリバーンのような強硬支配に舵を切るか…などで結局何も成し遂げられないかもしれません。

戦うのと国を作り上げるのとは全く別問題です。戦闘の経験しかない者たちの集団がやがて行き詰まり、自分たちの利益だけのために強硬支配に走るというのは、容易に想像できます。シリア人のキャラを考えると、どうもうまく行くようには思えない…💦 

エジプトも「革命」に失敗した国の1つですが、エジプトがなぜ今でも安定しているのかというと、ひとえにエジプト人のキャラによるところが大きいと思います。あの「革命」は失敗だったと国民が全体として認め、生活の向上に黙々と励む…それがエジプト人。忍耐力も謙虚さも持ち合わせています。さらに国民として結束しています。シリア人のキャラとは異なります。

シリア人は革命前から国民としての結束が非常に弱い。密告者を多く生み出し、国民の間に信頼関係がありません。分裂するのは目に見えています。それに、血に飢えた戦闘員たち(戦うことしか知らない男たち)は、ダマスカス陥落の後どこに行くのでしょうね。恐ろしいです。

まぁこれは私の個人的な予測です。当面は今後の展開を見守るしかありません…。

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最終更新日  2024.12.08 04:50:06



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