ウロコの代わりにコンタクトを。 中野剛志著『奇跡の経済教室』その④
本日で最終回。中野剛志著『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室』目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】 [ 中野剛志 ]残すはポイント⑭、⑮です。⑭自由貿易が経済成長をもたらすとは限らないし、保護貿易の下で貿易が拡大することもある。 グローバリゼーションは避けられないし歴史の流れなどではなく、国家政策によって抑制すること ができる。 戦後日本の輸出依存度は、10~15%程度である。日本は内需大国であって、貿易立国ではない。よくニュースや討論番組などで『円高になると日本の貿易輸出が減少する!』と識者が登場して発言を繰り返していますが、ここにある通り貿易輸出依存度はこんな程度なのです。別に海外で日本の物が売れなくても国内でそれ以上の物が売れればそれでいいのですよ。恐らく世界の貨幣は一定量しかなくてとにかく輸出で稼いでこないと財政収支が悪化する、そのように思わせたいのでしょうか?だから内需大国だという事実を報じたがらないように思えます。まぁ、内需大国だという事実が多くの国民に知られてしまうと、今進められている多くのデフレ化政策は白紙化してしまいます。その結果、そこで利益を得ている人が損をするからこそ報じていないのでしょう。⑮主流派経済学は、過去30年間で進歩するのではなく、退歩した。 主流派経済学者は、一般均衡理論という、信用貨幣を想定していない非現実的な理論を信じている 閉鎖的な集団の一員である。 日本において影響力のある経済学者は、ほぼ全員、①から⑭までの内容を知らないか、正確に 理解していない。日本経済が成長しなくなってしまったのが、その何よりの証拠である。失敗の科学という有名な本があります。こちらです。失敗の科学 [ マシュー・サイド ]この本の中に瀉血という非科学的な治療法が登場してきます。病人の体内に流れる悪い血を抜き取ると病が治るというものです。病が治れば瀉血のおかげ、治らなければ瀉血でも治らない重い病だったのだ、と信じられてきました。ここに見落としがあるのです。そう本当に瀉血で治っているのか検証されていないのです。現在の経済学者の人達も瀉血を信じていた当時の医者と同じ状態に陥っているように思えます。過去30年もの間、日本経済の立て直しに失敗をし続けているにも拘わらずその理論を頑なに信じ続けているのです。その結果、「日本が成長できないのは人口が減り続けているから」「日本は既に成熟しているのでこれ以上の成長は見込めない」といった思考に陥っているのです。そろそろはっきりと言うべきでしょう。『あなたは失敗した。あなたが信じている理論がそれを実証している。』と。…あ、でも失敗の科学ではこんな風に書いてあった。『失敗をした人に"失敗をしている"と直言するとさらに"失敗をしていない"と反発すると』…じゃあ、どうすればいいのか。それはマシュー・サイド著『失敗の科学』をお読みください。長々とお付き合いして頂きありがとうございました。間違っていたらどんどんとご指摘ください。それは人間が成長する一番の処方箋なのですから。