foot001

2004/06/02(水)06:55

日本をなめんなよ イングランド戦

 ベッカムは最悪の出来だった。FKもCKも全部ダメ、チームの足を引っ張っていた。交代が遅すぎた。スコールズもダメ~。ルーニーもダメ~。ゴールのオーウェンだけはコンデションがまあまあ良さそうだった。  日本は2004年6月1日、マンチェスターでイングランドと対戦。1-1で引き分けた。  前半オーウェンがGK楢崎の弾いたボールを素早く押し込みイングランド先制。しかし後半、日本は小野伸二の素晴らしいゴールで追いついた。  前半は雰囲気を掴もうと相手の様子見から試合に入った日本の失敗から始まった。イングランドにボールを支配され、ほとんど自陣で防戦一方。久保が自陣で守備に奔走する場面が数多く観られる情けない展開だった。  しかし、後半ジーコに叱咤された日本は徐々にイングランドの選手とその展開に慣れ明らかに前半とは違った対処をし始めた。  ペースを掴む日本のミドルシュート。ゴールはそんな展開の中だった。三都主はどんな相手にもいつも通り果敢にプレーできるが、欧州組みの中村俊輔、小野伸二、そして危険ポイントに必ず守っていた稲本プラス中澤らを中心に日本は攻撃のリズムを作り出した。  FWらに作ってもらったスペースで中村俊輔が中央で独特のキック→左サイド駆け上がっている三都主が素早いグラウンダーマイナスのパス→中央にFWの作ったスペースに小野伸二がインサイドキックを低く正確に決めゴール。  その後は面白いように日本の攻撃に終始。  イングランドは親善試合気分。会場のイングランド観客も試合中に盛んにウェーブ2週するなど、だらっとした雰囲気蔓延。こんなアウェーでは日本は好きにさせてもらった。    ジーコ監督も言うように日本は逆転ゴールして勝つチャンスもあった。イングランドDFラインは体の強さを生かして日本の攻撃に対処したが、日本に負けそうな試合展開にイングランドは情けない後半だった。怪我したくないとか親善試合とか言い訳はいくらでもできるだろうが、イングランドはお寒~い内容。  ジーコ監督の采配も納得できるものだった。玉田、久保を後半14分に柳沢、鈴木に替えたものだが、前半から走りまくって攻守に(主に守備)懸命だった日本のFWを後半15分頃に両方とも交代するのは妥当。この試合を観ても相手は親善試合として臨んだが、ジーコジャパンは本気の戦闘試合。戦うチームとして好感が持てた。  だから交代も試し起用ではなく試合の勝負に即したものだった。柳沢、鈴木は前線からの守備がカシマ時代、トルシエ時代にも鍛えられ、前線からのパスコースの限定やDFラインボランチへのプレッシャーを利かせるのに優れていた。結果その後は日本が豊富に中盤でボールを奪う展開になる。後半、ボールが支配でき日本の攻撃の時間が長く作れた影の要因。特に鈴木はチャンスメークに輝きを見せた。   さて、試合結果についてはイギリス国内では、どうということは言われないだろうが、試合内容についてはエリクソン監督はメタメタにイギリス中から批判されるだろうね。しかし責任は前回の戦いと同じく日本をなめてかかったイングランド選手たちにあるよ。  今回の欧州遠征で欧州組みの活躍といったら素晴らしかった。  日本で行われた試合のちょうど逆。国内組みとは時差ぼけや気候慣れの問題の裏返しかもしれない。イングランド戦に関しては中村俊輔がよかった、やっと復活した感があるね。なにより小野伸二が素晴らしかった。  まあインド戦とかW杯アジア1次予選なんてこれから先始まる地獄のW杯最終予選に比べれば序の口だけどね。ジーコ日本代表にとっていい試合いい遠征となった。

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