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壮年の森 放浪日記

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2006年02月25日
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カテゴリ:随想
 休日の朝である。時間によらず日差しで目を覚ました只野は、例によって新聞に目を通していた。新聞は一面金メダルである。ようやく冬季五輪に春が来たかのような騒ぎである。

 その時、外の方から「春ですよ~」という弾んだ声が聞こえてきた。「また何かの売り物屋が来たのか」只野は思った。

 しかし売り物屋の音からすると、ちょっと不規則である。只野は確かめたいと思い、外に出た。

 外は快晴である。日差しが眩しい。しかしそれ以上にしっかりした声で「春ですよ~」が聞こえてくる。只野はちょっとうれしく思い、その声のところに近づいていった。

 しかしその声は間もなく途切れてしまった。只野はちょっと残念な思いをして、家に入った。

 ちなみに、タダノワープロにおいて「春ですよ~」と入力すると「ホ~、ホケキョ」と変換することになっている。





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最終更新日  2006年02月25日 13時15分53秒
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