私たちは、安心して投資できる銘柄には3つの条件があると考えています。
1、割安であること
2、来期の業績がよいこと
3、長期経済性(5~10年後)が見通せること
の3つです。
1、割安であること
割安度は、投資の基本です。割安度を見極めるには、PER、PBRだけでなく、EV/EBITや企業価値評価(DCF法)を使います。
ざっくり企業価値評価
バリュエーションマトリクス でいえば、★3つ以上ということでしょうか。
2、来期の業績がよいこと
しかし、過去の利益や資産をもとにした割安度だけでは判断できません。投資で重要なのは、過去でなくあくまでも将来です。ですから、来期の業績を考えます。来期の業績が良好(可能であれば上方修正)であれば、株価は短期に跳ね上がることもあります。
しかし、これには、徹底的な取材が必要です。IRへの電話確認はもちろんのこと、必要に応じて、トップマネジメントへのインタビューや、店舗に足を運んだりします。
これは個人投資家でも、ノウハウさえ知ってしまえば、十分可能です。特にIRへの電話確認は、基本的な質問事項さえ知っておけば、15分でできます。
3、長期経済性(5~10年後)が見通せること
最後に、その会社の長期経済性が信用できれば、"安心感"がさらに加わります。少しぐらい株価が落ち込んでも、気分のほうは落ち込みませんね。
長期経済性を見抜くためには、業界や事業の構造分析をする必要があります。また、企業の体質や、経営者・経営陣など、数字以外の分析(定性分析)をする必要があります。