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実践!『企業価値評価』講座|

決算書の見方



決算書の見方




決算書を読むにあたって、まず知っておくべき事は、
「会計は"形式"に過ぎない」
ということです。

残念ながら、現在の会計は、投資家が企業の実態を見る上ではあまりにも不完全なのです。

バランスシート(貸借対照表)の構造などは、あまりにもわかりづらいものです。

そもそも流動・固定などという分類の手法は、投資家としてはまったく役に立ちません。


バランスシートは、以下の4つに分類するのがよいでしょう。

1.運転資本(つまり、売掛金+棚卸資産-買掛金)

2.事業用資産(一般に、有形・無形固定資産)

3.余剰資産(現金+投資等-短期有利子負債)

4.調達資金(長期有利子負債+株主資本)



会計の起源を14世紀のイタリアにさかのぼるのであれば、
会計におけるまず最初の必要性は、「運転資本」の考え方でした。

要は、「仕入れて、作って、売って、お金が入ってくる」までのタイムラグを表現するしくみです。
この流れが下手な企業は、その調整のためにキャッシュを必要とします。

一般にキャッシュフロー経営というときには、運転資本の効率化をさします。



次に必要なのは、調達資金と事業用資産の関係を表すしくみでした。
コロンブスが、世界を旅するにあたり、スペインのイザベル女王に資金需要を訴えました。

「膨大な胡椒を持ち帰るプロジェクトに、船と船員のコストをまかなう費用を出してほしい」

調達資金は、リスクに応じて、負債と株主資本で調達され、
それをバランスシートの右と左で表現しているのです。


余剰資産というのは、会社の事業成果を、貯蔵しているだけです。


バランスシート 1つとっても、いくつかの「意味合い」に分類されます。
このような「意味合い」に基づいて、企業実態を表現することが、
投資家にとっては好ましいのです。

実際、費用と資産の切り分けも曖昧です。
両者は、売上を上げる、という共通目的を持つ同じコストです。

その効果を、"恒常的"か"一時的"か、といった会計上の「形式」に基づいて、
費用にするか、資産に計上するか、を分けているにすぎないのです。


このように考えると、償却とは、極めてざっくりした形式です。


なぜこのように会計が企業の実態からかい離するのでしょうか?

それは、会計ルールが、「一般性」と「継続性」を追及するからです。
一般的である、ということは、個別企業の実態からのかい離を意味します。
また、会計処理の継続性は、時々刻々と変わり行く企業の実態を表さないのです。


私たちは、現在のところ、もっとも信頼できるのは、経営者のモラルではないかと考えます。
経営者のモラルは、企業の取る会計方針のところどころに表れます。
それは、退職給付引き当ての手法や、減損会計の適用の方法であったりします。


さらに、キャッシュフローという概念も大切です。


キャッシュフローとは、お金の流れのことであり、企業の実態を表します
損益計算書は会計という形式上の利益を表しているに過ぎません。

企業価値評価においては、会計ではなく、キャッシュフローをベースとするのが好ましいのです。

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