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実践!『企業価値評価』講座|

四季報の読み方講座

四季報の読み方講座

 

 

 

四季報は、単なる会社概要ではなく、投資家にとってほしい情報がふんだんに詰め込まれた 宝石箱 のようなものです。

たしかに、情報量は多くはないですが 読み解く方法 をきちんと理解する事で、銘柄選択の重要なツールとなります。

企業を ざっくりと把握 するために大変役に立つことでしょう。

(日本一の個人投資家として知られるあの 竹田和平氏は四季報のみで投資判断を下すとのことです。)

 

なお、四季報 CD-ROM版 は使い勝手がよく、過去のデータも収録されているのでお勧めです。

年間購読での 割引 も受けられます。

 

 

四季報は大きく5つのポイントに分解して読み解くと良いでしょう。

 

1、会社概要

2、財務分析

3、企業体質

4、将来への布石

5、浮動株

 

 


【会社概要】 

どのような企業であるかを理解しましょう。

 

 

概要

概要

まずは会社の 概要 を把握しましょう。

企業が属する業界、事業特性、取り扱う製品、サービス等が分かります。

業績の変化も分かるようになっています。企業の強みを知る事が出来ます。

かなりコンパクトに書かれています。 何度か読み直す と理解が深まるでしょう。

 

 

 

【財務分析】

四季報を使って簡単に財務分析をしましょう。

 

 

業績の推移

業績

紙媒体の四季報では過去3年分、CD-ROM版では過去5年分のデータが収録されています。

できれば 5年分 業績推移 は把握したいものです。(CD-ROM版でなくとも有価証券報告書で確認できます。)

業績は伸びているのか どうかを確認しましょう。

 

 

 

財務、指標等

財務指標

有利子負債 が総資産に対し、どれぐらいあるかを確認しましょう。

有利子負債の比率が高すぎるのは 健全とはいえません

ROE(株主資本利益率) は経営効率を表す一つの指標ですが、業界や会社規模に左右されます。

競合他社との比較に使いましょう。

 

 

 

 

 

【企業体質】

企業体質を読み解く事で、企業の進む将来像が見えてきます。

 

 

創業年、上場年

創業年

一般的に歴史が 古い企業 ほど、体質的に 硬直している 傾向にあります。

安定感がある一方、スピード感がありません。

内部からの 変化 を生み出すのに時間がかかりますし、外部からの 変化 にも対応するのに時間がかかります。

 また、同様に、規模の大きい会社 もスピード感がありません。

 

 

 

株主構成

株主

株主構成 を見る事で、会社の 意思決定構造が見えてきます。

経営者が筆頭株主の場合、経営者の発言権は強力なものになります。

取引先が資本参加している場合は、提携関係は強固 だと言う事が分かります。

 

 

 

従業員

従業員

平均年齢平均年収 で会社の雰囲気がつかめます。

若い社員が多い企業活気 に溢れており、変化への対応が 早い でしょう。

平均年齢が高い企業は、体質的に 硬直 している可能性があり、大きく変化していく事はあまり考えにくいでしょう。

競合他社と年収比較しましょう。売上に対し、どれぐらいの人件費がかかっているかを比較し、経営の効率性を見ましょう。

 

 

 

役員

役員

役員数 は適切であるかを見ましょう。あまり 多すぎる場合 は、経営が 非効率になります。

会社の規模と、役員数がマッチしているか見ましょう。 競合と比べてみましょう。

 

 

 

資本異動

資本政策

企業の資本政策を見る事で、企業のおかれている 状況 や、株主に対する 誠意が見え隠れします。

「消却」 とは、「自社株買い」 のことです。

市中に出回る株式数が減少しますので、1株当りの価値が上がります。株主価値上昇

「増資」 とは、新株発行のことで、市中に出回る株式数が増加します。

1株当りの価値が希薄化します。株主価値低下

「増資」には、「公募増資」 「第三者割当増資」 の2種類あります。

「公募増資」 とは、市場で株主を募集する新株式の発行形態です。株価は時価で取引されます。

「第三者割当増資」
とは、取引先等の関係する特定の者に新株引受権を与え、新株式を発行することです。 
携先との関係強化を図るため、または、経営状態が悪いために普通の増資ができない場合などに利用されます。

 

 


【将来への布石】

企業が将来の業績に対し、どのような戦略をとっているかを読み解くための重要な指標です。

 

 

キャッシュフロー

キャッシュフロー

営業キャッシュフロー と 投資キャッシュフロー の バランス を見ましょう。

営業CF < 投資CF の場合は、事業で稼いだ額より、投資した額の方が大きかった事を意味します。

理想的 には 営業CF > 投資CF で回っている状態です。

先行投資をして事業拡大をしている場合、営業CF < 投資CF となるケースがほとんどです。

 

 

投資キャッシュフロー詳細

 


投資には大きく分けて2種類あります。「純粋な資産運用としての投資」 「事業のための投資」 です。

この2つが投資キャッシュフローを形成しています。

さらに、「事業のための投資」 にも2種類あります。

「現状維持のための投資」 は機械をメンテナンスしたり、壊れた部分を交換したりするための投資です。

「新規事業、もしくは事業拡大のための投資」 は先行投資といわれ、将来の業績向上のための布石です。

また、事業用投資も2種類に分かれます。

有形固定資産(機械、土地など形あるもの)と、無形固定資産(コンピューターソフトといった知的財産など)。

 

 

 

 

 

採用

採用

採用にも2種類あります。

退職社員の穴を埋めるための新規採用 → 現状維持

新規事業、もしくは事業拡大のための採用 → 拡大戦略

企業がどのような 布石 将来 のために打っているかを読み解きましょう。

 

 

 

設備投資、研究開発

設備投資

実際にどれぐらい 設備投資 に使ったかを把握できます。

研究開発将来への 布石 です。今後の業績を左右します。




【浮動株】


 

浮動株

浮動株 とは一般的に市場で売買されている株の比率です。

この比率が低ければ、株価の変動が高くなる と一般的に言われています。

見ておいて損はない指標です。

 

 

 

 

まとめ

 

四季報には大変コンパクトに情報がまとまっています。

そして、どの指標 も企業の実態を映しだす 大切なもの です。

もちろん、四季報だけでは不明な点がたくさん出てきます。

そんなときは、有価証券報告書 など、より詳細な情報ソースを使ってさらに読み解いていきましょう。

その際に、企業のアウトラインを把握し、何が不明なのかが明確になっていれば、詳細な分析を行う上で大変有利になります。

あとは必要な情報だけを必要なだけ取ってくればよいのですから。

 

シェアーズでは、さらに詳細に分析を行うための教材を提供しています。 

個人投資家のための「有価証券報告書」の戦略的読解法こちらから

是非ご利用ください。

 

 

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