2008/06/19(木)14:07
Yahoo!Financeから始まる真のコーポレート・ガバナンス
日本の個人投資家が、どんどん先進的になっている。
「サンユー建設」のYahoo!Financeの掲示板では、
一人の個人投資家が、投資家への配当還元を
求める共同提案を呼びかけ、多くの賛同を得た。
結果、なんと発行株式総数の3.25%に当たる
13万4100株が集結したのである。
これまでは、会社の方針に従うしかなかった
個人投資家達が、
今、会社側に対して大きな“交渉力”を
持ち始めているのである。
この交渉力を、ファイナンスの世界では、
“コントロール・プレミアム(支配権価値)”
という。
コントロール・プレミアムは、議決権の51%
を超える株主だけが持つものを指すことが多いが、
私は、本質的には、会社に対してなんらかの影響力を
持つことができる株主は
すべて“コントローラブル”プレミアム(影響力価値)を
持っていると思う。
そして、本格的な企業買収の際の価値評価では、
コントロール・プレミアムに対して、
買収価格に
平均25~30%上乗せ(プレミアム)するケースが多い。
それだけ、この“交渉力”は「価値(プレミアム)」をもつものである。
分散した個人投資家が、結集するだけで、
価値をもつことができる。このような動きがもっと
出てきたらいいな、と私は素直に思う。
この方向性は、
ドラゴン戦略的財務集団の設立趣旨少し似ている。
ビジョンに共感できる会社に、少し(出資比率5%~40%)、
資本参加をさせて頂いて、
その分、経営面における“お手伝い”をするのだ。
お手伝いの内容は、例えば、
・経営管理機能
(総務/経理/人事)
・営業/顧客紹介機能
・金融機能
・IR機能
・ISO取得
・プロフェッショナル(税理士/弁護士など)紹介
・コンサルティング(戦略立案支援/業務改善支援)
・パンフレットやホームページ作成支援
・採用/教育/人員対策サポート
といったこと。
これだけのサポートで、中堅の会社であれば、
すぐに利益がずどんと上がってしまう。
すると、ドラゴンとしても株主価値の上昇を
享受できるのである。
会社をのっとるとか、そういうつまらないことではない。
サポートして、対価を成果報酬(株主価値向上)
で頂く、という考え方だ。
もちろん、投資先の会社から求められなければ、
何もしない。
ただ、見守るだけ。
しかし、ある程度のまとまった資本を持っているので
会社に対して、“交渉力”はある。
この結果、会社と良い関係が築けるのである。
会社と株主でどうしても折り合いがつかなければ、
仕方がない。
そのときは、持分を売却しよう。
そのための株式市場である。
(追加:こういう時にだけ、流動性は役にたつ。
市場は、けっして、さや抜きゲームの場所ではない。)
個人投資家の草の根活動を通じてこういった
良好なコーポレート・
ガバナンスの形がもっと普及したら素敵なことだと思いませんか?
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