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カテゴリ:買いの銘柄
皆さんこんにちは
シェアーズの中川です。 今回は、『タウンニュース(2481)』について書いてみます。 タウンニュースは、地域密着型のフリーペーバーを発行しいる企業で、収入源は 広告です。 現在、広告業界では大きな変革が起きているようです。インターネットの台頭で、 大衆に向けて同一の広告を打つ戦略から、個々人の嗜好にあわせた個別的な 広告へとシフトが急速に進んでいるようです。 この流れの中で、無料の製品を通した広告戦略は今後、独自のポジションを確立 するであろうことが予想されています。 最近では広告が入っている無料のコピーサービスや、無料のドリンクなどが話題 を呼んでいます。 裏に広告で無料コピー 大学生ら経営の企業がサービス 広告付きで無料のソフトドリンク自販機登場 R25という雑誌をご存知の方はたくさんいらっしゃると思います。R25もいわゆる フリーペーパーですが無料だからといって侮れません。大変人気があり、発刊さ れるや否やすぐになくなってしまいます。記事は面白く、役立つ広告をからめた 情報などを提供しています。読者と発行者(リクルート)と広告主の三社がうま くWIN-WINの関係を築いているようです。 さて、タウンニュースについて。 タウンニュースは神奈川(一部東京を含む)のみと、地域を限定することによって 地域密着性を担保しています。テレビやラジオ、新聞等では取り扱われること の無い、小さな地元発信の情報を扱っています。市役所からのお知らせや、地元 のイベント情報など、地元の人には役立つ情報が満載のようで、地元の人にはあ りがたい情報誌のようです。 発行は新聞の折込チラシの形態で、印刷は印刷会社に委託して行っており、いわ ゆるファブレスです。印刷にかかわる費用の固定費は少なく、変動費化できてい るようです。 記事は直接社員が取材を行い、自分たちで書くそうです。 ちょっとした新聞社のような感じでしょうか。 地域密着という独自路線でニッチで競合が少ないマーケットで勝負してるようで す。発行からすでに30年の歴史があります。 -今後の戦略- 昨年上場を果たし、手元に資金は潤沢です。今後は蓄積したノウハウを生かして 対応エリアの増加、発行ページ数の増加を目指すそうです。 このビジネスのキーファクターは人材です。多くのエリアを網羅できるだけの人 員数は必須。面白く、役に立つ記事を書ける人材も重要です。そう考えると、簡 単には規模拡大はしにくいでしょう。着実に、地道に、事業を拡大していくこと が肝心でしょう。読者にどれだけのメリットを提供できるかが鍵です。 ただし、派手に展開すると、つまりニッチなマーケットから出て拡大しようとす ると急激に競合が増えます。フリーペーパー大手のR25やホットペーパーと競合 していないのは今現在ニッチ市場にいるからです。この辺の舵取りをうまくやら ないと大やけどしそうです。 -株主構成に難ありか?- 大株主と主要役員は同族で占められています。同族である元相談役(とその関連 会社)、会長、社長で発行株式の7割近く保有しています。上場後は配当金を増 やしていますが、これはオーナー一族への利益還元のためでしょうか。最近、社 長が交代しましたが、新社長はもちろん同族出身です。 浮動株が少なく、日々の売買出来高はかなり少ないです。株価低迷はこの辺に問 題があるからでしょうか。 -まとめ- 一部の利害関係者の影響力が大きいのが気になります。 今後、上場企業としてどのように育っていくかをもう少し時間をかけて見てみる必要 があるかもしれません。 ただし、タウンニュースには独自のビジネスモデルにおける強みがあります。特 殊な参入障壁がない限り、どんなビジネスモデルでも、長期的に利益を出し続け るためには利害関係者全てがWIN-WINであることが大切です。 昨年バフェット氏はイスラエルの企業を買収しました。この企業のオーナーが近 々引退するとのことで、安定した株主がほしいということでバフェット氏に買収 の提案を自らしたそうです。バフェット氏は事業報告書を見るなり、即決したそ うですが、その決め手になったのがWIN-WINの関係を築き上げているビジネス モデルです。このイスラエルの企業は切断機を製造販売している会社ですが、こ の切断機は性能が素晴らしく、この製品を使用することによって、顧客は生産性 を大きく向上することが出来るとのことです。たとえば、値段が倍しても、作業 効率が3倍になれば顧客にとってはおそらく利益率を向上させることができるで しょう。つまり、価格以上の価値を提供することによって非常に強いビジネスモ デルを構築することができるのです。 これからはWIN-WINの時代です。多くの企業が環境問題を意識した経営戦略を 取り始めました。企業は純粋に利益だけを追求していればよい時代ではもうあり ません。全ての利害関係者がうまく共存するための努力が、これからは重要にな ってきます。 皆さんもこういった観点で銘柄を探してみると面白いかもしれませんよ! 私たちシェアーズも、常にWIN-WINを心がけ、価値のある情報をどんどんと発 信していきたいと考えております。目標は 100万人に投資に関する基礎知識をご 提供することです。ニッポンが元気になるためには、私たち個人投資家一人一人 が意味のある投資行動をとる必要があり、そうすることで世の中が好転していく のではないでしょうか。欧米の投資家には負けてられませんね! タウンニュースは面白そうなので、シェアーズ会員レポートでも取り上げるつもりです。 シェアーズでは会員に向けて、バリューマトリクスの無制限使用、および レポート等の提供を行っています。 月々わずか5000円で価値ある情報が入手いただけます。 ぜひ、この際にご検討ください。 「バリューマトリクス(シェアーズ)のご紹介」 今日も最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。 シェアーズ 中川 *今回取り上げた銘柄の購入を推奨するものではありません。ご注意ください。 近┃況┃報┃告┃ ━┛━┛━┛━┛ 中川です。 最近フットサルをやっています。 地元の友人と1時間半程度、コートを借りてやっているのですが、非常に楽しい です。一昔前は、健康のためなどと考えたことはありませんでしたが、体調管 理という観点から、フットサルを始めることにしました。 もともとサッカーは少しやっていたのでまったくの素人というわけではありま せんがかなりの運動量で筋肉痛は半端ではありません・・・・。 ただ、定期的に仲間で集まって運動することはすごく楽しく、一週間、この日 を楽しみに生きている感じがします。 フットサル、お勧めです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年06月20日 17時41分32秒
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