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カテゴリ:実践!企業価値評価
■注目した記事(7/13 1面) キリン、サントリー経営統合へ 持ち株会社統合で交渉 売上高3.8兆円に 酒類・飲料で世界最大級 ■記事への素朴な疑問 年内の合意を目指し、両社持ち株会社の統合案を軸に、 経営統合するようです。 実現すればビールと清涼飲料で国内首位に浮上。 世界でも最大級となります。 統合で国内市場の収益基盤を強化、 成長が見込まれる海外市場を共同開拓し、 世界的な勝ち残りを目指します。 記事にあった、売上規模は以下の通りです。 ●08年度の世界の食品メーカーの売上高トップ5 ネスレ 9.4兆円 ユニリーバ 5.2兆円 ペプシコ 4.0兆円 クラフト・フーズ 3.9兆円 キリン+サントリー 3.8兆円 08年通年の日経推定によると、キリン、サントリーについて、 国内ではビール系飲料シェアで2位と3位の統合となり、49.6%に。 (首位のアサヒは37.8%) 清涼飲料でも、3位と2位の統合となり、31.4%に。 (首位のコカ・コーラは29.4%) 両社社長は、「国内事業を固めた上でアジア地域を中心とした 世界市場で大手に対抗していく」、という考えで一致しており、 今後の海外でのM&A拡大に向けて収益基盤を強化する目的のようです。 今回の統合が実現すれば、売上規模では世界上位にランクインしますが、 同規模のペプシコなどと比べても、新会社の純利益は合計で1100億円、 ペプシコのそれは約5400億円と、利益面では劣勢にあり、 世界を舞台にした商品力とコスト競争力で 日本大手はまだまだ及ばないことがわかります。 以前6月16日の分析では、キリン単体を行いました。 キリンホールディングス【2503】の企業分析はこちらから 本日は、売上規模は同等、利益面で大きく差がある キリンとPepsico(以下、ペプシコ)を取り上げます。 (サントリーは上場でないため比較対象外) それでは、直近08年 (キリンは08年12月31日決算、ペプシコは08年12月27日決算)まで 5年間の財務状況を基に分析を行います。 キリンホールディングス【2503】とPepsico【PEP】の決算・財務分析はこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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