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カテゴリ:実践!企業価値評価
住生活グループ【5938】と日本軽金属【5701】の決算・財務分析
1日1分!企業分析 本日の日経注目企業の分析 ■注目した記事(7/14 9面) 住生活G、新日軽を買収 日軽金保有の全株式取得 アルミサッシ シェア5割に 縮む住宅需要 背中押す 住設機器、高まる再編機運 ■記事への素朴な疑問 住生活Gは13日、アルミサッシ事業を手がける日本軽金属の子会社の、 新日軽を完全子会社化すると発表しました。 来年の4月1日までに日軽金が持つ全株式を取得します。 買収で同サッシ事業の首位固めをし、2位のYKKAPを引き離します。 日経推定によると、 07年の木造住宅用アルミサッシ・ドアのシェアは以下の通りです。 ●07年の木造住宅用アルミサッシ・ドアのシェア トステム 36.5% (住生活G) YKKAP 30.4% 三協立山アルミ 19.1% 新日軽 13.4% 国内サッシ需要は住宅着工需要の低迷で落ちこんでおり、 少子高齢化・07年度の建築基準法改正の影響で 住宅着工需要が41年ぶりの記録的水準にまで落ち込み、 今後は80万~90万戸の水準になることが予想されており、 サッシ以外の品目でも再編が加速しそうな環境となっています。 今回の買収で、住生活Gはシェア49.9%を奪取し、 物流の効率化、規格の統一化などで相乗効果を高める考えです。 なお、日軽金は08年夏までに新日軽と三協・立山HDを2年後をめどに 統合させる方向で大筋合意していましたが、 三協・立山の業績悪化により、住生活Gと協議することになったようです。 新日軽の09年3月期の売上は1400億で、 日軽金の連結売上の25%を占めますが、 4期連続の赤字となる250億円の最終赤字を計上しています。 三協・立山からの再提案もありましたが、 日軽金社長は 「これ以上、新日軽の株を持ち続けると、うちの体力が持たない」 と考えており、同社の切迫した現状が現れています。 昨日の飲料業界での再編もそうですが、ますます少子高齢化等を背景とした 日本の業界再編の動きが顕在化していますね。 本日は、住設機器最大手の住生活Gと、 その買収対象の新日軽の親会社である、日本軽金属を取り上げます。 それでは、直近期09年(平成20年4月1日~平成21年3月31日)まで 5年間の財務状況を基に分析を行います。 住生活グループ【5938】と日本軽金属【5701】の企業分析はこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月14日 10時36分19秒
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