村上銘柄で儲かる理由
こんにちは。 さて、ご報告なのですが、明日、7月11日水曜日、テレビ東京(12ch)で、 昼の3時半からやっているクロージングベルという番組に、シェアーズ代表の山口が生出演します。 内容は、「ニュースの読み解き方」というものです。 ニュースによって、市場に「ゆがみ」が生じ、価値と価格にギャップが生じることがあります。 たとえば、村上ファンド銘柄は、前回のコラムでもお伝えしたとおり、6月2日の強制捜査の日に株価は暴落しましたが、その後は、なんと95%の銘柄が、日経平均よりも上昇しているのです。(下記をご覧ください) (青が日経平均よりも上昇している銘柄) 村上ファンド銘柄 6月2日の株価 6月21日の株価 上昇率(6/2-21) TRNコーポレーション(3351:名セ) 213,000 259,000 17.76% セブンシーズホールディングス(3750:東2) 134 154 12.99% 東京美装興業(9615:東2) 705 808 12.75% GMOインターネット(9449:東1) 1,315 1,480 11.15% 新日本無線(6911:東1) 700 780 10.26% 住友倉庫(9303:東1) 735 806 8.81% エフ・ディ・シィ・プロダクツ(2671:東1) 1,975 2,070 4.59% ヒュー・マネジメント・ジャパン(4778:JQ) 94,000 97,000 3.09% USEN(4842:大H) 1,650 1,677 1.61% 日商エレクトロニクス(9865:東1) 980 990 1.01% 松坂屋(8235:東1) 750 747 -0.40% サークルKサンクス(3337:東1) 2,505 2,480 -1.01% 中村屋(2760:東1) 275,000 271,000 -1.48% ダイワボウ情報システム(9912:東1) 1,861 1,832 -1.58% ウッドランド(4652:JQ) 456 435 -4.83% ホシデン(6804:東1) 1,195 1,121 -6.60% TBS(9401:東1) 2,925 2,735 -6.95% 特種製紙(3881:東1) 639 556 -14.93% 日経平均 15789.31 14644.26 -7.82% ニュースによって相場が過剰反応を起こし、その本質的な価値よりも価格が一時的に下がっているのです。 前回のコラムを読まれた方であれば、この局面で、東京美装興業などでリターンを得たかもしれません。 このような局面を見極めると、価値と価格のゆがみを捉え、投資収益に結びつけることが可能となります。 下図をご覧ください。 これは、縦軸に、株価への短期的影響、横軸に価値への影響を描いたものです。 たとえば、左上の株式分割ですが、これは、ライブドア等でご存知の通り、株価は需給で大きく上がりますが、価値への影響はゼロです。 ピザを、10等分しようが100万等分しようが、「全体」の大きさはかわらないということですね。 それから、右上にあるのが、不祥事です。 今回の村上ファンドのような不祥事は、株価への影響の方が価値への影響よりも大きいケースが多いので、いずれ、価値の水準まで株価は戻すのですね。 また、業績修正についてはも、ゆがみが生じやすいです。 日本では、業績修正で株価が動きがちですが、たとえば、一時的な特別損失で今期利益が落ち込んだとしてもそれは、価値への影響は軽微です。 それに対して、株価が大幅に下がれば、実は、業績修正は、「買い」といえるかもしれません。 また、業務提携などで、株価が動かないこともあります。 今回のGM/ルノーの提携などは、もし実現できれば、購買調達コストがそれぞれ10兆円と8兆円ですから、その合計18兆円の5%が削減できれば、9000億円のコスト削減が将来にわたって続くことになります。これは価値への影響は甚大なのです。 このように、ニュースの中には、株価への影響に比べると、価値への実質的な影響が小さいものがあります。 このような局面を見極めることが投資のチャンスにつながります。 P,Sシェアーズ(企業価値を見抜いて投資する会)では、企業価値評価を簡単に計算する「(c)ざっくり企業価値評価」を無料でご提供しています。ご興味のある方は、こちらをご覧ください。 →http://www.bluemarl.in/investment/index.html それでは、皆さんの投資の成功をお祈り申し上げます。