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カツラの葉っぱ 大好き!

カツラの葉っぱ 大好き!

高畑勲の世界

<高畑勲の世界>
「かぐや姫の物語」は当初「風立ちぬ」と同日公開(7月20日)の予定だったが、製作の遅れから延期され、ようやく今月23日公開となるようです。
(12/10に、この映画を観てきたので観賞記を追記しました)

かぐや姫
「かぐや姫の物語」公式サイト

10月30日には、NHK-探検バクモンで「かぐや姫の物語」の制作舞台裏が放送され、これまで表に表れなかった高畑監督の人となりも公開されました。

・・・ということで、高畑勲について集めてみました。
・鳥への挨拶
・「かぐや姫」を観てきた
・鉛筆の線にこだわる
・探検バクモンが潜入
・wikipediaより
・アルプスの少女ハイジ
・じゃりン子チエ
・ホーホケキョとなりの山田くん
・王と鳥
・高畑勲の世界


<鳥への挨拶>
『鳥への挨拶』という本に、ジャック・プレヴェールに対する高畑さんのこだわりが見られるのです。
<鳥への挨拶>
図書館で『鳥への挨拶』という本を手にしたのです。
ジャック・プレヴェールの詩を高畑勲さんが訳し、全ページサイズの奈良美智さんの絵が散りばめられている絵本のような、きれいな本です。

ふだん、詩の本など読まない大使なんだが、奈良さんの絵を見ながらジャック・プレヴェールの詩をながめるのも・・・ええやんか♪


【鳥への挨拶】
鳥

ジャック・プレヴェール×高畑勲編著、ぴあ、2006年刊

【目次】(「BOOK」データベースより)
校門を出たら/パリの色彩/そして祭りはつづく/一生が首飾りなら/地球それはひとつの星/自然にならって/この子の見ているものは/血と羽根/絶望がベンチにすわっている/礼儀正しくな/血だらけの歌/自由な外出/鳥の肖像を描くには

<大使寸評>
ふだん、詩の本など読まない大使なんだが、奈良美智さんの絵に惹かれて借りたのです。
ところで、この本は装丁や紙質が、フランス風であり・・・いい感じの本である。
(デジタル・メディアもこの点に関しては手も足も出ないんだろうね)

rakuten鳥への挨拶


訳者の高畑勲さんの「あとがき」の一部を紹介します。

 ジャック・プレヴェール(1900~1977)は20世紀フランス最大の民衆詩人です。1946年『ことばたち』(全訳版、ぴあ)が出版されて以来、詩の好きな人にも、ふだん詩など読むことのない人々にも彼の詩は愛しつづけ、「枯葉」など60曲ものシャンソンとなって多くの歌手に歌われました。彼はまた、『天井桟敷の人々』(直訳「天国の子どもたち」)『王と鳥』など数々のフランス映画の名作を生みだした脚本家でもあります。21世紀に入ってもプレヴェールの人気はおとろえず、いまなお世界中で読まれているだけでなく、新しい節づけを得て、新しい歌手がそのレパートリィに加えています。

 一昨年『私は私このまんまなの~プレヴェールの歌~』(ユニヴァーサルミュージック)というCDの選曲・訳詩・解説をしたとき、そのジャケットには奈良美智さんの絵がいいな、と私も思いました。あの、かわいいくせに自立して、世の中つっぱって生きている子どもたち。使わせてもらったのは、赤い帽子に赤い服の、大きな眼でこちらを見上げる女の子です。手にはしっかりとナイフを握りしめていて、プレヴェールにぴったり、「愛し合う子どもたち」や「私は私このまんまなの」を歌ったジェリエット・グレコさんにそれを見せたら、たちまちナイフに気づき、手を叩いて喜んでくださいました。

(中略)
 奈良さんの子どもたちのまなざしは、プレヴェールの書いたさまざまな子どもたちを思わせます。しかしまた同時に、プレヴェールその人を、そしてプレヴェールを読むときの私たち自身のまなざしをさえ、そこに見いだすことができるのではないでしょうか。プレヴェールと奈良さんの絵と私たちがふしぎに響き合うのです。そしておそらく奈良さん自信も。


先日読んだ『王と鳥 スタジオジブリの原点』という本なんですが・・・
編集、装丁が似ているので、紹介します。
この「王と鳥」というアニメーションの脚本をジャック・プレヴェールが手懸けたようです。

【王と鳥 スタジオジブリの原点】
王

高畑勲×叶精二×大塚康生 著、大月書店、2006年刊

<「MARC」データベース>より
若き日の高畑勲、宮崎駿に影響を与えたとされる、1979年に完成したフランスのアニメーション映画「王と鳥」を軸に、アニメーションの魅力、作品に込められた意味、国家と個人の関係、そして今の日本について考える。

<大使寸評>
この本の前半は「王と鳥あらすじ」となっていて、上にアニメ画面、下にあらすじという絵本スタイルになっています…しゃれてまんな♪

脚本にかかわったジャック・プレヴェールは『枯葉』の作詞で知られるが、脚本家が本業のようですね。まさにクロスメディアの芸術家なんだ♪
ところで、大塚康生という人はアニメ「白蛇伝」の原画にかかわったアニメーターとのことで、おみそれしました。「じゃりン子チエ」の作画監督でもあったそうです。

Amazon王と鳥 スタジオジブリの原点
王と鳥byドングリ




<「かぐや姫」を観てきた>
昨日は「かぐや姫の物語」を観てきました。
「かぐや姫」の喜びと悲しみが、人間臭く描かれていて、良かった。
かぐや姫の物語

観ている最中はストーリーがほぼ予想どおりで、やはりこうなるのかと、やや拍子抜けした感もあったのです。
でも、1日経って思い起こすと…
なんだか「かぐや姫」の喜びと悲しみが身に沁みてくるわけです。

鑑賞中には2、3回居眠りしてしまったが、観るまえの昼食で飲んだビールが災いしたようです。個人的予告までした作品だったのに、観る態度が悪い大使であった(反省)

ところで、朝日の連載コラムでも、(人生の贈りもの)高畑勲シリーズが連載中であり…今や時の人というべきか♪
シリーズその2を紹介します。

(人生の贈りもの)高畑勲2より
■夢かなわない人の思い、代弁できない

 ――東京大学に在籍中の1955年、フランスのアニメーション映画「やぶにらみの暴君」(後に再編集され「王と鳥」に改題)を見て、衝撃を受けたそうですね

 アニメは大人になったら卒業するものと思っていたが、「やぶにらみの暴君」は洗練された表現や隠喩にあふれた傑作でした。何度も映画館に通い、暗がりでメモを取り、劇中歌を楽譜にしました。

 ――それで仏文科を卒業後、東映動画に入社したのですか

 いや、偶然です。たまたま東映動画が演出助手を募集しているのを見かけた。「暴君」を見ていたので、ひょっとしたらこの仕事も面白いかも、という程度の軽い気持ちで受けたら合格しただけのことです。省エネ人生ですから、他に就職活動はしなかった。

 ――そんな風に簡単に人生を決めてしまっていいのですか

 いいんじゃないでしょうか。立派な理由付けは一つもなく、ずっとそうやって決めてきました。大学も、兄たちが行っていたから、という理由だけで選んだ。

 ――東大は簡単には入れませんよ

 不思議ですね。でも、一夜漬けは天才的に得意なんです。

 ――何も知らないアニメの世界に、いきなり飛び込む不安はなかったのですか

 会社が「受けてみろ」と言っている。それに合格した。そしたら後は会社が何とかしてくれる。昔も今もそういうものですよ。

 ――それはちょっと違うのでは……

 えっ、そうですか。とにかく、入ってみたら何も仕事がなかった。しょうがないから、最初の1カ月はそろばんを習った。その後は雑用、使い走りです。

 ――おおらかな時代ですね

 撮影の部署に行くと、手伝う必要がなくても自分からやってみる。それで撮影のメカニズムを学べる。動画も描いた。雑用しながらでも勉強できる。「自分は演出志望だったのに」と不満だけを抱き、何もしないのは最低だ。でも、僕のような人間が教訓めいたことを言ってもしょうがない。

 ――どうしてですか

 僕が多くの映画を作ってこられたのは、ずっと運が良かったからです。そういう人間が「こんな苦労をした」と言っても意味がない。努力したにもかかわらず、運が悪くてはい上がれない人の気持ちを代弁できないからです。

 スポーツで栄誉を得た選手が、「夢は必ずかなう」と叫ぶのも滑稽です。あなたはかなったかもしれないが、かなわなかった多くの人をどう考えるのか。

 ――でも、人生が運だけで決まるわけでもないでしょう

 同じ部屋で5人の人間が出会う。そのうち2人だけに親密な関係が生まれたら、それは運だけではない何かでしょう。運は5人に平等にあったわけだから。

 ――高畑さんにとって、宮崎駿監督や鈴木敏夫プロデューサーはそういう人だったのですか

 そういう話はやめにしましょう。引きつけ合うものがあったとか、気恥ずかしい話にしかならないから。

高畑さんは「僕のような人間が教訓めいたことを言ってもしょうがない」、「ずっと運が良かった」と言い、謙虚であるが・・・・
常人にはできない拘りを発揮したりして、やはり芸術家なんでしょうね。



<鉛筆の線にこだわる>
「かぐや姫の物語」が、いよいよ23日から公開されますね♪
高畑勲監督が8年かけて作った作品は、鉛筆の線にこだわったタッチとのことで、制作にかかる手間は倍増したようです。
監督は「アニメが一歩進んだと思っている」と語ったそうです。
さて、採算性が二の次になるような営業的に危険をはらむ作品はどんなでしょうね?♪


11/19「アニメが一歩進んだ」朝日新聞より
 スタジオジブリの長編アニメ「かぐや姫の物語」が23日から公開される。荒々しく勢いのある鉛筆の線がそのまま、スクリーンで躍る。78歳にして14年ぶりの新作を完成させた高畑勲監督は「新しい表現に挑み、達成できた。この作品で、アニメーションが一歩進んだと思っている」と語る。

 竹から生まれた娘が美しい姫となり、求婚者をみな拒んで、迎えの使者と月に帰る。基となる「竹取物語」をなぞりつつ、姫が地球に来た理由に高畑独自のテーマを盛った。東映動画時代の20代に得たアイデアが出発点だ。

 「月は悩みも何もない清浄な世界。でも素晴らしいのは地球の方。命があふれ彩りに満ちているから、姫は地球に憧れたんです」

 「アルプスの少女ハイジ」や「おもひでぽろぽろ」と同様、田園の風景と生活の描写に力を入れた。本作ではスケッチ風の淡彩で描かれ、キャラクターも同じタッチでそろえた。均一な線で囲みべったり色を塗る従来のアニメ表現を捨て、線のかすれや塗り残しを生かす。前作「ホーホケキョ となりの山田くん」で挑んだ手法を、更に追究した。

 「いま目の前にあるものをサッと描いて塗った、そんな感じがする絵にしたかった。アニメーターの勢いのある線の力を生かしたかったし、緻密に描き込むよりラフなスケッチの方が実感が出る。見る人の想像力を刺激し記憶を呼び起こして、線の向こうに“ほんもの”を感じてもらえる」

 熟考を重ね、粘りに粘るのが高畑流。本作には8年をかけた。引退を表明した宮崎駿監督と並んでジブリを支えた巨匠も、これが最後の作品かも知れない。

 「ジブリのこれからについて、私は何の責任もないし、どうなるか分かりません。ただ宮崎駿は『引退』と言ったけれど、変わる可能性もある。長年付き合ってきてそう思う。だから、そういうことがあっても驚かないでほしい」

 製作費は、アニメ・実写問わず日本映画としては破格の50億円という。「作るときはお金のことを考えずに作ってしまうんですが、あとはどう回収するか、問題はそればかりです」




<探検バクモンが潜入>
NHK-探検バクモンで「かぐや姫の物語」制作手法が公開され、興味深い内容であった。
とにかく、手書き風のタッチには、これまでのアニメと比べて格段の手間がかかることがよくわかりました。

魔法のアニメーション工房【第2話】より
バクモン

宮崎駿監督の引退が明らかになった翌日、スタジオジブリを探検!「アルプスの少女ハイジ」「赤毛のアン」、さらには「火垂るの墓」「おもひでぽろぽろ」といった数々の名作で知られる78歳の巨匠・高畑勲監督が、14年間の沈黙を破って世に問う新作「かぐや姫の物語」。そこにつぎ込まれた、前代未聞の制作手法を一挙大公開。半世紀以上新しい表現法を追求し、前衛を貫いてきた高畑がたどり着いたのは、「描いてあるけど描いてない」という、まるで禅問答のような映像世界。輪郭線どうしがつながらない柔らかなデッサン線を生かすため、現在のアニメ界では非常識とも言える、想像を絶する手間ひまがかけられていた。さらに、歴代ジブリ作品の木々を描いてきた背景画の巨匠・男鹿和雄美術監督の作業部屋では、既存のアニメではお目にかかれない、水墨画にも似た独特の背景画に対面。情報を極限にまで削除した画面には、絵に広がりを持たせ、観客の心理にゆとりを持たせる巧妙な仕掛けが潜んでいた。公開を大幅に遅らせてまで高畑がこだわった、アニメに込めた信念とは?さらに、ライバルであり盟友・宮崎駿監督は高畑の作品作りにどう影響してきたのか?半世紀にわたって日本アニメ界を牽引してきた男の生き様と本音が、今明かされる!




<wikipediaより>  
 高畑勲といえば、ジブリ作品において宮崎駿と双璧をなす人だが、その人柄を大使はまだよく知らないのです。
日本アニメ黎明期からの功労者でもあるが、作風が多様で、何をめざしているのかよく分からないし(笑)・・・
東大仏文科卒業で、「さくらんぼの実る頃」を訳詩するなどフランスとの関わりが深いところが個人的には気になるわけです。


wikipedia高畑勲より
<概要>
日本で長編のアニメーション映画が本格的に製作されるようになった最初期から、制作に携わってきた演出家である。『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』『赤毛のアン』『じゃりン子チエ』『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』などの演出、監督などで知られる。別名義にテレビ版『じゃりン子チエ』の演出時に使った武元哲(たけもと てつ)がある。

<来歴>
東京大学文学部仏文科卒業。学生時代からフランスの詩人・脚本家であるジャック・プレヴェールの作品を愛好し影響を受けており、彼の名詩集《Paroles》の日本初完訳(2004年)という仕事も行っている(長編アニメ『王と鳥』の字幕翻訳も手がけた)。『紅の豚』の劇場用パンフレットではさくらんぼの実る頃(原題: Le Temps des cerises)の訳詞を載せている。

<仕事>
緻密な構成力を有し、アニメーションでありながら、リアルで自然な説得力のある世界観を追求している。演出家であるものの、絵は描かず、制作の際は口述や筆記によって自身の演出プランを展開させ、それを作画技術を持つスタッフが絵コンテにまとめるという形式をとっている。

しかしながら制作のスピードに関しては、宮崎が「パクさんはナマケモノの子孫です」と譬えるほど遅筆である。『太陽の王子 ホルスの大冒険』では、製作の遅れの責任を取って、プロデューサーが何度も交代するほどであった。『ホーホケキョとなりの山田くん』では「製作は順調に遅れています」という異色の予告編が製作された。

鈴木敏夫は「高畑さんはプロデューサーとしては予算管理ができても、自分が監督となると際限なくお金を使ってしまう」と指摘している。




<アルプスの少女ハイジ>  
ときとして「アルプスの少女ハイジ」のメロディが頭を巡ることがあるけど、たいてい物事が順調なときに、つい頭を巡るんです。
美しいメロディでもあるが、それだけでなく、この歌が希望を喚起するいい歌なんでしょう。

ということで、世界中の子ども達を魅了したこの日本製アニメのテーマソングをyou tubeで探してみました。

Heidi - Opening (multilanguage)
abuelito dime tu
French Original Opening
Heidi - Japanese Opening

アルプスの少女ハイジ


やはり、聞きなれた日本語ヴァージョンとスペイン語ヴァージョン (abuelito dime tu)がいいですね♪

ところで、主題歌の終わりのクレジットに出てくる瑞鷹エンタープライズについて、ハイジ翻訳で関わりのある池田香代子さんのブログに詳しく出ていました。
アニメ作りには、あの宮崎駿さん、高畑勲さんが絡んでいたのには、納得がいきました。

ハイジより
「ハイジの髪の毛の色をどうしようか、かなり迷ったのです。アニメの女の子の髪は、だいたい茶色なんですよね。でも、原作は黒です。結局、原作どおりにしたんですがねえ、どうでしょう?」
「大正解です。南欧には西ゴート族の末裔がいて、黒い髪黒い瞳の人が多いんです。スイスあたりがその北限です。フランクフルトのクララは、北方系ということで、金髪に青い眼。その対照が物語のリアリティになっています」
「どうりで。アニメはまずスペインのテレビ局が買って、ヒットしたんですが、スペインの人は、『ハイジはスペイン人だ』と言うんですよ。その謎が解けたな。スペインでハイジのそっくりさんコンテストがあったんですよ。アニメのハイジのそっくりさんです。よちよち歩きからすらっとした娘さんまで、ハイジそっくりの女の子たちが、みんなアニメのハイジの服を着てずらりと並んだのは壮観でした」




<じゃりン子チエ>
高畑自身、この作品を非常に気に入っており、別名を使ってコンテを切ったり演出をしている。その時に使っていた別名は、本作で西川のりおが演じた竹本テツをもじった「武元哲」としたそうです。。

高畑さんにとって大阪は異邦のはずであったが、このアニメではかなりの入れ込みが見られます♪

で、チエの街の魅力を探ってみましょう。

じゃりン子チエの街
より
チエ 

 大阪が舞台になった小説や漫画は多い。その多くはキタ、ミナミ、道頓堀、天王寺、新世界……など日本中の誰もが知っている大阪である。誰が最初に言いだしたのか知らないが、新世界あたりを案内するとき「じゃりン子チエの舞台になったのが、ここや」と紹介する人が多いときく。大阪のガイドブックなどを引っ繰り返してみても、そんなことは、どこにも書いていない。

「じゃりン子チエ」こと竹本チエの家の正確な住所は「大阪市頓馬区西萩」である。大阪には現在も過去にも「頓馬区」というところは実在しない。それなら「頓馬区西萩」は大阪のどこにあると考えられるのか、原作単行本からの検証を試みたい。チエの家の近所の「西萩駅」からは難波までの切符しか買えないので、難波を起点にする、高架を走る鉄道路線の沿線に「西萩駅」のモデルがあると考えられる。




<ホーホケキョとなりの山田くん>
このアニメはまだ観ていないが・・・
いしいひさいちの漫画が大好きな大使としては、気になるアニメである。


「となりの山田くん」基礎データより
ののちゃん

<宣伝コピー>より
家内安全は、世界の願い

忘れ物を届けに来ました。
このヘンな家族は、
まだ日本にいるのです。たぶん。

まつ子さんにたかしさん
のぼるにののちゃん
そして、しげさん
忘れちゃいけないのが犬のポチ

五人プラス一匹の超ぐうたら家族が織りなす
笑いと涙と感動と、え~と、あとなんだっけの毎日
日本人なら、1億人に身の覚えのある、
あるいは身につまされる話の数々。

いしいひさいちの世界byドングリ



<王と鳥>
高畑監督が推奨する「王と鳥」のDVDが大学図書館にあるので、早速見に行ったのです。

【王と鳥】
王と鳥

ポール・グリモー監督、1980年制作、2013.7.27観賞

<Movie Walker解説>より
目もくらむばかりにそびえ立つタキカルディ王国の高層宮殿。そこは、意に沿わない者を誰一人として生かしてはおかない孤独な王の居城だった。王の名はシャルル5+3+8=16世。皆は王を嫌い、王も皆を嫌いだった。唯一の気晴らしは、鳥を狩りすることと、独りでいること。愛することができたのは、絵の中の少女だけだった。王が引きこもる最上階の部屋には、3枚の絵が飾られていた。美しい羊飼い娘と煙突掃除の青年、そして、王自身の肖像画。ある夜、王が寝静まったその部屋で、3枚の絵が動き出す。手と手を重ねる娘と青年。ふたりは、恋をしていた。しかし、肖像画の王が娘に結婚を迫って二人の仲を引き裂こうとしたため、娘と青年は絵の中から逃げだした。肖像画の王は怒り狂い、自らも絵の中から飛び出して、ふたりを追う。しかしそのとき、騒ぎに気付いた本物の王が目を覚ました。目の前にいるのは、“もう一人の自分”。怯え慌てる本物の王は、肖像画の王によって落とし穴に落とされてしまう。本物の王に成り代わった肖像画の王は、娘と青年を捕まえるために国中に指名手配する。

<大使寸評>
ジブリのアニメにも影響を与えた作品だそうである。
たしかに、フランスの色彩感覚が感じられるし・・・
鳥が雄弁なところなどは、フランス人のエスプリ、ロジックが見えるような気がしたのです。

movie walker王と鳥


ところで、宮崎さんに比べてやや影がうすい高畑さんであるが、お二人の違いが気になるのです。
漫画からスタートした宮崎さんはいわば職人であるが、着想が溢れる高畑さんは根っからのプロデューサーではないだろうか。
アニメを愛する高畑さんではあるが、やはりアニメの王道は絵を描かなくちゃーね。
宮崎さんが言うように「いい人なんだけど」・・・ではないだろうか?(笑、未確認情報です)

なお、宮崎監督については宮崎駿アンソロジーとしてまとめています。



<高畑勲の世界>
本屋をめぐっていて「高畑勲の世界」というまんまの本をみつけたので、立ち読みをしてきました。


【高畑勲の世界】
高畑

小谷野敦著、青土社、2013年刊

<商品の説明より>
高畑勲。言うまでもなく、日本のアニメーションを考えるとき宮崎駿とともに連想される二大巨頭のひとり。しかし、その仕事の大きさに対し、語られることの非常に少ない存在でもある。高畑勲とは誰なのか?父は教育者で岡山の名誉県民、自身は東大仏文科で大江健三郎と同級・・・典型的なインテリの来歴は作品にいかに作用するのか・・・ 「・・・高畑勲には矛盾がある」(本書より)。高畑勲を中心に据えた小谷野の私的なアニメ受容史をとおし、日本アニメ隆盛の経緯と、「不思議の国日本」に生きる知識人の宿命を剔出する快著。2013年秋、高畑勲最新監督作『かぐや姫の物語』全国ロードショー

<読む前の大使寸評>
東大仏文出身のインテリ監督が、なんでののちゃんやチエちゃんに拘るのか?
・・・ということで、高畑勲という人物そのものが興味深いわけですね。
宮崎駿に比べると影がうすいが・・・スーパーサブだったりして♪

rakuten高畑勲の世界



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