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2019.09.18
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カテゴリ:アート
図書館で『晴れたり曇ったり』という本を、手にしたのです。
ウーム 見覚えが有るような、無いような本である。

帰って調べてみると、この本を借りるのは3度目であることがわかりました(またか)
・・・で、(その6、7)としました。



【晴れたり曇ったり】


川上弘美著、講談社、2013年刊

<商品説明>より
「もういない、でもまだいる」 この前、好きだったひとを、みかけた。まちがいない。会いたいと思いながら会えなかった人に、ようやく会えた。そう思ったとたんに、その人がもうなくなっていることを思いだした。
「ぬか床のごきげん」 ぬか床には四種類の期限がある。笑うぬか床、慇懃なぬか床、怒るぬか床、そして淋しがるぬか床。
「真夜中の海で」 大学では生物を勉強した。私の卒業研究は、「ウニの精子のしっぽの運動性」だった。
「晴れたり曇ったり」 大学時代、バスの窓越しに見かけた喫茶店「晴れたり曇ったり」。一度訪ねてみたいと思いつつ、いくことはなかった。

<読む前の大使寸評>
帰って調べてみると、この本を借りるのは3度目であることがわかりました(またか)
・・・で、(その6、7)としました。

rakuten晴れたり曇ったり


この本のタイトルになっている「晴れたり曇ったり」について、見てみましょう。
p240~241
<晴れたり曇ったり>
 バスに乗って、渋谷から国道246号をほんの少し西に行ったところに、その不思議な名前のお店の看板はありました。喫茶店、「晴れたり曇ったり」。もう30年ほど前のことです。

 当時大学生だったわたしは、小説なるものを書いてみたいものだと思いつつ、どんなふうに書いていいのかというただ一つのとっかかりも得られないまま、毎日授業をさぼっては、図書館でただ悶々と先人の小説を読み散らしていました。

 ああ、この先自分はどうやって生きていくんだろう。
 熱心に専門の授業を受けている同級生たちを横目で眺めつつ、つねにわたしは鬱々としていたのです。ことに鬱屈が激しい日、わたしはバスに乗りに行きました。渋谷や新宿のバスターミナルから出発する路線に、あてどもなく適当に飛び乗るのです。

 やるせない気分で見る車窓からの景色は、不思議な色あいをおびていました。昭和50年代初頭ごろの東京なのに、まるでそれよりも数十年さかのぼった戦後すぐの頃の東京、あるいは反対に、半世紀ほども先の東京であるかのような、時間がぶれてしまう感覚を、いつもわたしはおぼえたものでした。

「晴れたり曇ったり」の看板の前を通るたびに、わたしはバスの降車ボタンを、むしょうに押したくなりました。ここで降りて、ふらりと「晴れたり曇ったり」に入ってみよう。何回も思いました。けれど、結局わたしは、1回も「晴れたり曇ったり」に入ることはなかったのです。

 ただ、窓から見るだけだった、あの看板。
 数年後、就職した後にふと思いついて訪ねた時には、すでに「晴れたり曇ったり」は、なくなっていました。どうしても行きたかった、という店ではなかったけれど、それだけになぜだか、「晴れたり曇ったり」は、ずっとわたしの心の中から消えないのです。

 困難なことが、鬱々とした気持が、自己嫌悪がきざすたびに、わたしは小さな声で、「晴れたり曇ったり」と、つぶやきます。晴れていた空にさあっと雲がかかり、ふたたびまた薄く晴れはじめる、そんな中途半端な光景が、まなうらに浮かびます。憂鬱は晴れません。

 けれど、その瞬間、ほんのわずかだけ、時間がぶれるのです、遠くまで来たなあ。でも、案外これは、遠くもない、近いところなのかもしれないなあ。そんなふうにぽかんとした気持になるのです。  


『晴れたり曇ったり』6:スランプp38~41
『晴れたり曇ったり』5:「味の素」談義p222~224
『晴れたり曇ったり』4:かすかなその声:『ニッポンの小説』(高橋源一郎)p189~191
『晴れたり曇ったり』3:行ってみようじゃないか:『食の達人たち』(野地秩嘉)p174~177
『晴れたり曇ったり』2:真夜中の海でp137~139
『晴れたり曇ったり』1:ぬか床のごきげんp72~74






Last updated  2019.09.18 00:03:00
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カテゴリ:アート
図書館で『晴れたり曇ったり』という本を、手にしたのです。
ウーム 見覚えが有るような、無いような本である。

帰って調べてみると、この本を借りるのは3度目であることがわかりました(またか)
・・・で、(その6)としました。



【晴れたり曇ったり】


川上弘美著、講談社、2013年刊

<商品説明>より
「もういない、でもまだいる」 この前、好きだったひとを、みかけた。まちがいない。会いたいと思いながら会えなかった人に、ようやく会えた。そう思ったとたんに、その人がもうなくなっていることを思いだした。
「ぬか床のごきげん」 ぬか床には四種類の期限がある。笑うぬか床、慇懃なぬか床、怒るぬか床、そして淋しがるぬか床。
「真夜中の海で」 大学では生物を勉強した。私の卒業研究は、「ウニの精子のしっぽの運動性」だった。
「晴れたり曇ったり」 大学時代、バスの窓越しに見かけた喫茶店「晴れたり曇ったり」。一度訪ねてみたいと思いつつ、いくことはなかった。

<読む前の大使寸評>
帰って調べてみると、この本を借りるのは3度目であることがわかりました(またか)
・・・で、(その6)としました。

rakuten晴れたり曇ったり


スランプについて、見てみましょう。
p38~41
<へへん>
 いちばん最近スランプになったのはさきおとついのことだ。ずいぶん近い。最初自分がスランプになったことがわからなくて、困った。くねくねしてみたり、お風呂に長い間つかってみたり、やたらお茶を飲んでみたりしたが、なおらなかった。しばらくしてお腹の中がいやあな気分になってきたので、ようやくスランプだとわかった。

 しんとしようかそのまま知らないふりをして眠ってしまおうか迷った。窓の外からは秋の虫の鳴く声が聞こえてくる。そういえば前の日に、友人からアオマツムシの話を聞いていた。曰く、このごろ東京でよく鳴く秋の虫は、外来種の「アオマツムシ」というものである。街路樹の上に棲息する。ものすごく声が大きい。街路樹の上に棲むのは、在来種の日本のこおろぎやら何やらが地面の縄張りをゆずらなかったせいである。

 ほそぼそと街路樹の上で命をつないでいたのに、何年もたつうちにすっかりその生態にも慣れて、今や東京の町を大音声で鳴きたてて席巻している。云々。アオマツムシからつながってえんまこおろぎが出てきた。そのままいつものスランプのしんとした場所に入っていってしまったのである。

 ようやく今朝になってスランプがなおった。風邪みたいなものだ。時期が来ればなおる。だからとといって油断するといけない。風邪は万病のもと。自転車に乗って、近くのマーケットに行った。スランプの間は買い物なんかしたくない。ものの色つやも楽しめないし、じっとしていて太るからスカートなんかもきつくなる。

 スランプが明けると、だから、早速買い物に行く。ニンジンに大根にさんまにチーズに干しえびにぶどうジュース。必用のないものまで盛大に買いこむ。ついでにデパートに寄って、大根の袋ごと試着室に入り、スカートをはいてみる。ついでに喫茶店に入って、大根の袋とスカートの紙包みを横に置いて、コーヒーを飲む。

 自転車を飛ばして帰り、みかんサンドをつくった。バタークリームはないから、かわりに生クリームを使い、3年くらい前に買ったみかんのかんづめを開け、食パンにはさんだ。あんまりおいしくなかったが、食べ物を残すのは嫌いなので、耳まであまさず全部食べた。

 昼から虫が鳴いている。なぜスランプになんかなるのだろうと、いっぱいになったお腹をさわりながら、思う。自意識過剰。体の不調。失敗。ためらい。そのほか。スランプになっていた時のことを思い出してみる。昨日までのことなのに、うまく思い出せない。みかんサンドの味も、食べたばかりなのにもう思い出せない。やたらに鳴きたてているアオマツムシの声は聞こえるのだが、えんまこおろぎの声は聞こえない。スランプだった時には、あんなにすぐそばにあるもののように思い浮かべられたのに。

 少し原稿を書いて、また外に出て、猫を撫でた。いつも路地の入り口にいる猫である。秋が来たと思ったら、もうじき冬だ。今年はあと何回スランプが来るのだろうかと思いながら、アオマツムシの声をじっと聞く。虫の声は、聞いているうちに聞こえなくなる。耳いっぱいになってしまって、何もないのと同じになる。猫がにゃあと鳴き、同時にアオマツムシの声が戻ってきた。

 へへん、と思いながら、立ち上がって腰をぐるりとまわした。空がやたらに高くて、何もかにもが秋めいている。へへん、へへん、と言いながら、一人で路地の中をやたらに行ったり来たりした。


『晴れたり曇ったり』5:「味の素」談義p222~224
『晴れたり曇ったり』4:かすかなその声:『ニッポンの小説』(高橋源一郎)p189~191
『晴れたり曇ったり』3:行ってみようじゃないか:『食の達人たち』(野地秩嘉)p174~177
『晴れたり曇ったり』2:真夜中の海でp137~139
『晴れたり曇ったり』1:ぬか床のごきげんp72~74






Last updated  2019.09.18 00:01:39
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2019.09.17
カテゴリ:アート
図書館で『村上春樹と私』という本を、手にしたのです。
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです


【村上春樹と私】


ジェイ・ルービン著、東洋経済新報社、2016年刊

<商品の説明>より
『1Q84』『ノルウェイの森』をはじめ、夏目漱石『三四郎』や芥川龍之介『羅生門』など数多くの日本文学を翻訳し、その魅力を紹介した世界的翻訳家が綴る、春樹さんのこと、愛する日本のこと。

<読む前の大使寸評>
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです。

rakuten村上春樹と私


村上作品の英訳について、見てみましょう。
p67~71
<無意識と偶然に造られた象の長旅>
■バーンバウム氏の英訳
 今日、村上作品は世界中で読まれているが、本国では文体のうまい作家とされているにもかかわらず、外国語に翻訳されたものを読んでいる読者には、村上自身の書いた言葉が何一つ伝わってこない。当たり前と言えば当たり前だが、皮肉なことに、言葉を生命とする人(すなわち小説家)が日本以外で読まれたいと思えば、どれほど他人(すなわち翻訳家)の言葉に頼らなければならないかが分かると思う。訳の文体がよくなければ、いくら原作の文体がうまくても、外国では読まれないからだ。

 その意味で、村上作品の国際的な人気はアルフレッド・バーンバウムという翻訳者に負うところが大変大きい。初めて英語圏の読者の興味を引いたのが、バーンバウム氏の『羊をめぐる冒険』の生き生きとした訳だったからだ。それ以後、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』も『ダンス・ダンス・ダンス』も活気のある英文になり、村上春樹の人気はますます広がっていった。

 バーンバウム氏の英訳を通じてアメリカの出版社が村上作品に興味を持つようにならなければ、私は永遠に村上さんの作品を読まなかったかもしれない。本書冒頭で述べたように、村上作品を初めて読んだのは1989年の夏、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の翻訳を出すか出すまいか迷っていたアメリカのヴィンテージ社という出版社からの依頼によってだった。出版社は日本語の原文を読める人に、小説が翻訳に値するかどうかを聞きたかったわけだ。

 私はぜひ翻訳するべきだと勧めたが、ヴィンテージ社はその段階では出さないことに決めた。当時、バーンバウム氏は村上さんのすべての長篇小説を翻訳していたが、短篇の翻訳は少数だったから、私は他の短篇の翻訳の許可をもらって、『象の消滅』や『パン屋再襲撃』や『眠り』を翻訳し始めた。

 以後は、好きな作品に出合って翻訳したくなると村上さんに直接頼むのが習慣になったが、不思議なことに、「それはバーンバウムさんがやった」という答えが返ってきた例は一度しかなかった。村上さんの話によると、バーンバウム氏にも「それはもうルービンがやった」と答える羽目には一度もならなかったそうだ。このことは、二人の翻訳者がそれぞれ熱烈な村上作品の愛読者でありながら、志向はまったく違うということを証明している。しかし、この話はそこでは終わらない。

 そのころアメリカの一流出版社であるクノップ社から村上さんの短篇集を出す話が持ち上がった。バーンバウム氏が翻訳した原稿と私が翻訳した原稿が同社に送られ、編集者はバーンバウム訳9作とルービン訳8作を選んだ。

 いよいよ本が出て、書評が新聞や雑誌に現れはじめると、批評家たちは全部が全部と言っていいほど、バーンバウム氏のものだけに言及するか、私のものだけに言及するかで、両方にふれた評はなかったのである。彼らもまた、二人の翻訳者の志向の違いを、無意識のうちに反映していたに違いない。
(中略)

 長い時間をかけて骨を折って翻訳したものが、半年で読まれなくなるかもしれないし、後世から見れば明らかな名作を見逃し、愚作を選んで笑われるかもしれない。しかし、生きた文学を翻訳することで、自分が無意識と偶然の連続である創作過程そのものにいくらかでも参加しているという、独特な興奮を味わうことができるのである。

■井戸のイメージ
 村上さんの小説を翻訳する仕事では、無意識や偶然が特に重要なものに思えてくる。デビュー作の『風の歌を聴け』以来、村上文学には廊下や井戸のイメージが頻繁に出てきて、現実世界から無意識の世界への通路の役割を果している。
 作品の人物はそういう通路を通って自分の人間性の核に入ろうとしたり、あるいは反対に、完全に忘れた記憶が同じ通路から不意に出てきて、その不思議なほどの現実性にとまどったりする。

 私が1997年に英訳を完成した『ねじまき鳥クロニクル』では、主人公の享は長い間井戸の中にいて、自分の記憶や無意識の世界を探検する。3部作からなるこの長い小説の第2部、第5章から第11章まで、主人公は井戸の底に座りっぱなしだ。


『村上春樹と私』2:翻訳者の仕事
『村上春樹と私』1:翻訳の苦労






Last updated  2019.09.17 07:50:20
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カテゴリ:アート
図書館で『村上春樹と私』という本を、手にしたのです。
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです


【村上春樹と私】


ジェイ・ルービン著、東洋経済新報社、2016年刊

<商品の説明>より
『1Q84』『ノルウェイの森』をはじめ、夏目漱石『三四郎』や芥川龍之介『羅生門』など数多くの日本文学を翻訳し、その魅力を紹介した世界的翻訳家が綴る、春樹さんのこと、愛する日本のこと。

<読む前の大使寸評>
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです。

rakuten村上春樹と私


翻訳者の仕事について、見てみましょう。
p60~66
<目を瞑っては翻訳はやりにくい>
■名詞の単数と複数の区別
 村上作品の読者は、アメリカから主な影響を受けた波のような現代作家の作品に、翻訳者の発明の余地があるのだろうかと思われるかもしっれない。村上さんの作品には、数々のジャズやロックミュージシャン、あるは、アメリカ人作家が登場するのは言うに及ばず、文章構成や言葉遣いそのものも、明らかに英語的なものが多い。したがって、彼の文体はしばしば「バタ臭い」と形容される。

 村上さんの小説『1Q84』のBOOK1とBOOK2を翻訳するにあたり、彼の文体は、相変わらずバタ臭かったのだが、それと同時に、日本語からの翻訳者を常に苦しめる諸問題、つまり15世紀の能舞台から、果ては源氏物語にまで及ぶ語りの問題とも取り組まなければならなかった。

 簡単な問題点の一つとして、日本語には、名詞の単数と複数の区別がないということがある。村上さんが英語の単語をあたかも日本語の単語になっているかのように使う場合、複雑となるのである。レイモンド・カーヴァー、ジョン・アーヴィング、スコット・フィッツジェラルド等の作家と深く関わりあっている村上さんでさえ、単数と複数の違いは明確ではない。

 例えば、村上さんはジャズ音楽家に関する2冊のエッセイ集『ポートレイト・イン・ジャズ』を刊行した際、他の多くの作品と同様、英語でPortrait in Jazzとの副題を付けた。そうすることによって、日本語だけのタイトルよりも、さらにクールな表紙となるからであると思われる。

 もし、この本を英語に翻訳するとなると、タイトルは必ず、文中の複数のジャズ音楽家のプロフィールを意味するPortrait in Jazzにしなければならない。村上さんの原題の「ポートレイト」が日本語として使われていて、単数にも複数にもなる良い例である。

 『1Q84』では、超自然的と思われる「リトル・ピープル」という一団が登場する。彼らが集団として同じ動作をする場合は何の問題もないが、彼らの一人が個人として喋ったり、行動したりすると、翻訳の問題が生じてくる。たとえば、

 「われらに良いことをしてくれた」と小さな声のリトル・ピープルが言った。
 というところを英訳すると、わざわざ「リトル・ピープルの中の一人である」(one of the Little People)というニュアンスを「小さな声のリトル・ピープル」に次のように加えなければならなかった。

You did us a favor, says one of the Little People with a small vcice.(2:403/tr.P.535/UK 566)

 『1Q84』の世界では、ある人物は、空には二つの月が存在すると核心する。一つは通常の黄色い大きな月であり、もう一つは小さめの緑色をした歪な月である。二つの月が見える人物は当然、他の人にも見えるかどうか尋ねたいと思う。しかし、頭が変になったかなと思われるのが怖くて、その事実を確かめるのを躊躇する。したがって、二つの月は、疎外感、つまり、他人に正直に述べることを不可能にする、疎外感のシンボルとなる。(中略)

 明治時代の小説家、泉鏡花は特に、能舞台の言語に造詣が深く、彼の語り口が登場人物の頭の中を出たり入ったりするので、正確に翻訳するのは困難だ。
 しかし、現代の『1Q84』のような小説においてさえ、内的独白は、「」とか活字のフォントの違いとかの助けなしに、登場人物が「俺」の一人称から「彼」の三人称との間を予測なしに、行ったり来たりする長い箇所がある。

 私は数回にわたって、村上さんに、この箇所は一人称か三人称か、どっちがよいでしょうかと質問したのだが、彼の答えは決まって「適当にやってください」というものであった。

 結局この「適当」という言葉こそが、翻訳者の仕事をすべて言い表していると思う。翻訳者の仕事はつまり、自分の言葉で、適当と思われる手法を使って、できうる限り、読者に原文に近い文学的な経験を味わってもらうことである。もちろん、誰もが、客観的な意味で何が「できうる」かは分かっていない。あまりにも多くの要因が、翻訳者の主観的な経験に基いているからである。


『村上春樹と私』1:翻訳の苦労






Last updated  2019.09.17 00:51:54
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カテゴリ:アート
図書館で『村上春樹と私』という本を、手にしたのです。
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです


【村上春樹と私】


ジェイ・ルービン著、東洋経済新報社、2016年刊

<商品の説明>より
『1Q84』『ノルウェイの森』をはじめ、夏目漱石『三四郎』や芥川龍之介『羅生門』など数多くの日本文学を翻訳し、その魅力を紹介した世界的翻訳家が綴る、春樹さんのこと、愛する日本のこと。

<読む前の大使寸評>
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです

rakuten村上春樹と私


翻訳の苦労について、見てみましょう。
p56~58
<目を瞑っては翻訳はやりにくい>
■正確に表す言葉を探す
『ねじまき鳥クロニクル』第1部13「間宮中尉の長い話・2」の次の文を読んで気分が悪くならない読者はあまりいないと思う。
 兵隊たちは手と膝で山本の体を押さえつけ、将校がナイフを使って皮を丁寧に剥いでいきました。本当に、彼は桃の皮でも剥ぐように、山本の皮を剥いでいきました。私はそれを直視することができませんでした。私は目を閉じました。私が目を閉じると、蒙古人の兵隊は銃の台尻で私を殴りました。私が目を開けるまで、彼は私を殴りました。しかし目を開けても、目を閉じても、どちらにしても彼の声は聞こえました。彼は始めのうちはじっと我慢強く耐えていました。しかし途中からは悲鳴をあげはじめました。

 ここは蒙古人の将校が、日本人スパイの皮を生きたまま少しずつ剥いでいく描写の単なる冒頭部に過ぎなくて、これから先、残酷なシーンが長々と続く。これを翻訳した、むごたらしい日本語から同程度にむごたらしい英語に書き替えた日々のことを今でもありありと覚えている。

 間宮中尉という、この13章の語り手と違って、私は1秒も目を瞑る贅沢を許されなかったのだ。ときどき暴力の多い映画を見に行く時、周りの観客たちが目を瞑っている光景を見ると、あの皮剥ぎの場面を翻訳した経験を思い出したりする。ある時、村上さんご自身にこの章のことを話そうとしたが、彼はその話をまったくしたがらなかった。あまりに酷くて吐き気を催すものだからと言った。

 もっとも、作家本人はその章をただ書くだけでよかったが、翻訳しなければならなかった私はそれよりずっと長い時間の過程に耐えなければならなかった。もちろん、あるテキストを翻訳することが書くことより集中力を要する経験だとは言っていない。

 原作者は場面のすみずみに詰め込む細かいディテールを全部想像しなければならないのは言うまでもない。が翻訳というものは一番強烈な読書方法だと言っても過言ではない。以上の皮剥ぎの場面を一例として、もし読者は耐えられないほど気持が悪くなれば、目を細めにしたり、飛ばして読んだり、読まなかったりすることもできる。しかし翻訳しているとき目を瞑っては、あの兵隊は銃の台尻で翻訳者が目を開けるまで殴られ続けることになる。

 文学を翻訳するとは、ただ原作のページに載った内容を受動的に受け容れるのではなく、作家が詰め込んだすべてのディテールを、つまり、すべての視覚心像、音、匂い、感触、味を、翻訳者が積極的に想像して、それらを自分の国の言語でなるべく正確に表す言葉を探すのである。






Last updated  2019.09.17 00:16:37
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2019.09.16
カテゴリ:カテゴリ未分類
今回借りた4冊です。
だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は、強いていえば、「手当り次第」でしょうか♪

<市立図書館>
・晴れたり曇ったり
・村上春樹と私
・妖しい関係
・絶対製造工場

<大学図書館>
(今回はパス)


図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)
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【晴れたり曇ったり】


川上弘美著、講談社、2013年刊

<商品説明>より
「もういない、でもまだいる」 この前、好きだったひとを、みかけた。まちがいない。会いたいと思いながら会えなかった人に、ようやく会えた。そう思ったとたんに、その人がもうなくなっていることを思いだした。
「ぬか床のごきげん」 ぬか床には四種類の期限がある。笑うぬか床、慇懃なぬか床、怒るぬか床、そして淋しがるぬか床。
「真夜中の海で」 大学では生物を勉強した。私の卒業研究は、「ウニの精子のしっぽの運動性」だった。
「晴れたり曇ったり」 大学時代、バスの窓越しに見かけた喫茶店「晴れたり曇ったり」。一度訪ねてみたいと思いつつ、いくことはなかった。

<読む前の大使寸評>
帰って調べてみると、この本を借りるのは3度目であることがわかりました(またか)
・・・で、(その6、7)としました。

rakuten晴れたり曇ったり



【村上春樹と私】


ジェイ・ルービン著、東洋経済新報社、2016年刊

<商品の説明>より
『1Q84』『ノルウェイの森』をはじめ、夏目漱石『三四郎』や芥川龍之介『羅生門』など数多くの日本文学を翻訳し、その魅力を紹介した世界的翻訳家が綴る、春樹さんのこと、愛する日本のこと。

<読む前の大使寸評>
著者のジェイ・ルービンは『1Q84』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』などを翻訳していて、世界的に知られているそうです


rakuten村上春樹と私



【妖しい関係】


阿刀田高著、幻冬舎、2012年刊

<商品の説明>より
突然逝った、美しく年若き妻。未亡人となっていた、かつての恋人。生まれ変わりを誓い死んだ、年上の女性。男と女の関係は、妖しく不思議で、時に切ない。短篇小説の滋味を味わいつくす、珠玉の13篇。

<読む前の大使寸評>
阿刀田さんといえば、ロアルド・ダールの短篇「女主人」を紹介してくれた作家であり、とにかく阿刀田さんの短篇小説が気になるのです。

rakuten妖しい関係



【絶対製造工場】


カレル・チャペック著、平凡社、2010年刊

<商品の説明>より
「絶対=神」を製造する機械が発明され、増殖する「絶対」により世界は大混乱に!『ロボット』『山椒魚戦争』の作者によるSF長編。チェコ語からの初訳、挿絵つき。

<読む前の大使寸評>
かつて読んだカレル・チャペックの『スペイン旅行記』にはユーモラスな挿絵が載っていて良かったが、この本にもところどころに挿絵が出て来るので、気にいったのです。

amazon絶対製造工場

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とまあ・・・・
抜き打ちのように、関心の切り口を残しておくことも自分史的には有意義ではないかと思ったわけです。

図書館大好き395






Last updated  2019.09.16 20:17:03
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カテゴリ:自然・環境
朝日新聞では1面トップで、また朝日デジタルでもアマゾンの大規模火災を報じています。
スクラップに勤しむアナログ老人としては、注目すべきテーマである。


(2019.9.15デジタル朝日からコピペしました)


 9日午後、南米ブラジルの北部パラ州。世界最大の熱帯雨林アマゾンの東部に位置する人口約10万人のアルタミラから、先住民保護区のバカジャへ車で向かう途中、木々の向こうから白い煙が見えた。

 煙が上がる場所に着くと、木々や下草が焼け落ち、くすぶる倒木や切り株から焦げた臭いが漂う。森の中に直径50メートルほどの「黒い穴」が開いたようだった。近くにも同じような「黒い穴」があった。

 地元住民によると、焼け跡を農地や牧場にする目的で、何者かが違法に伐採して火を放ったのだ。アマゾンには私有地と国有地が混在しているが、占有を続けて「自分の土地」と主張する人が後を絶たない。

 アマゾンは南米9ヵ国に広がる。広さは約550万平方キロ。ブラジルにはその約60%がある。例年7月~10月上旬は乾期で森林火災が多いが、今年は大規模な森林火災が頻発し、現在も続く。ブラジル国立宇宙研究所によると、1~8月の焼失面積は、ブラジル国内だけで4万3千平方キロ以上に及ぶ。九州より広く、昨年1年分を超えた。

 その要因に挙げられるのが、今年1月に就任したボルソナーロ大統領のアマゾン政策だ。低迷する景気を回復させると訴え、環境保護より開発を優先させた結果、違法伐採や放火の横行につながったと環境保護団体は非難する。特に地球温暖化への影響が心配されており、8月の主要7ヵ国首脳会議(G7サミット)では議長国フランスのマクロン大統領がアマゾン火災を主要議題に取り上げ、総額2千万ドル(約21億円)の緊急支援を決めたが、ボルソナーロ氏は受け取りを拒否した。

 内外の非難を受けて、ボルソナーロ氏は8月下旬、60日間の野焼き禁止令を出した。だが、野焼きで畑作を続けてきた人々は複雑な思いだ。バカジャに隣接する小村イタタでカカオ畑を持つジョアキン・シウバさん(54)は、「野焼きをしないと、私たちは生きていけない」と憤る。

 イタタは金を採掘するために来た人々が居着いてできたが、20年ほど前から金が採れなくなった。今では住民の多くは熱帯雨林を野焼きで畑に変え、農業を営む。シウバさんもその一人だ。「都会に出ても仕事はないが、ここには自分の畑があり、生きていける」

 アルタミラを拠点とする環境保護NGO「シングー・ビボ・パラ・センプリ(シングー川は永遠に生きる)」によると、アマゾン破壊の仕組みはこうだ。1.開発業者が貧しい人々を木こりに雇い、木材として輸出できる木を違法伐採して販売 2.輸出できない木も伐採して地元で安く販売 3.木がなくなると、放火する人が現れ、跡地を牧場や農地にする。同NGOメンバーのアナライジ・バルボザさん(50)は「この仕組みを変えない限り、違法伐採や森林火災はなくならない」と訴える。

 匿名で取材に応じた環境保護担当のブラジル政府職員によると、政府は広大なアマゾンを監視するため、衛星を使っている。だが近年、監視の目をすり抜ける手法が広がっている。大木の陰に隠れる低木から切り倒し、整地を済ませてから大木を伐採する方法だ。衛星では判別しづらく、見つけた時は手遅れという。

 バカジャでは複数の先住民の部族が暮らす。先住民の一つ、シクリン族のベベレ・シクリンさん(33)は、アルタミラの約600キロ南にある集落のリーダーだ。2年ほど前、政府のヘリコプターでバカジャ上空を飛ぶ機会があった。眼下に広がる眺望に驚愕した。バカジャを取り囲むように熱帯雨林がなくなり、黄土色の大地がむき出しになっていた。

 「狩猟採集の場である森が、侵略者に殺されている。バカジャを守るために侵略者と戦うしかない」(アルタミラ=岡田玄)

■二酸化炭素、車3060万台の1年分
 大規模な森林火災は地球温暖化を加速させる要因になる。熱帯雨林の減少を研究しているウッズホール・リサーチ・センター(米国)の推計では、ブラジルのアマゾン火災で今年1~8月、1億400万~1億4100万トンの二酸化炭素(CO2)が排出された。自動車2260万~3060万台が1年間に出す量に相当するとしている。

 日本の温室効果ガス総排出量の1カ月分前後(CO2換算)にあたる。

 植物は光合成で空気中のCO2を吸収し、炭素(C)を幹や枝にため、酸素を出す。同時に呼吸してCO2も出すが、アマゾンのように育ちきった森林だとCO2の吸収と排出がほぼ釣り合っている。「アマゾンの森林は炭素を貯蔵する機能が大きい。火災により、数百年かけて森林が貯蔵した炭素が(CO2などで)一気に放出されてしまう」。国立環境研究所地球環境研究センターの伊藤昭彦室長は語る。

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書は、世界のCO2排出量の1割余りは、森林減少によるものだと指摘する。

 森林火災は落雷などでも起こるが、アマゾンをはじめ世界の熱帯雨林で、牧場や農園開発の野焼きによる森林火災が多発している。激しく燃えると土壌も窒素や栄養塩が失われ、やせた土地になりやすいという。「人による伐採や火災が増えると、森林の回復力を超えてしまう。伐採や火災の間隔が短くなると、健全に成熟した森林に戻らない」(神田明美)



アマゾンの先住民については孤立部族(ナショナルジオグラフィック2018年10月号)3にアマゾンの孤立部族が載っています。

スクラップとWebデータのダブル保管となり、いっこうにペーパーレスにならないのでおます。

(気候の危機)アマゾンが二酸化炭素の荒野に 温暖化拍車2019.9.15






Last updated  2019.09.16 06:42:35
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カテゴリ:気になる本
『カラスの早起き、スズメの寝坊』という新書を借りて読んでいるのだが…
鳥に関する本をわりと読んできたので、並べてみます。

・ナショナルジオグラフィック2018年シリーズ(2018年刊)
・鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。(2017年刊)
・にっぽんスズメしぐさ(2017年刊)
・鳥の話(2017年刊)
・ハトはなぜ首を振って歩くのか(2015年刊)
・鳥あそび(2011年刊)
・里山の野鳥ハンドブック(2011年刊)
・ソロモンの指環(2006年刊)
・野山の鳥 観察ガイド(2004年刊)
・カラスの早起き、スズメの寝坊(2002年刊)
・鳥のいる空(2001年刊)
・バードウォッチング(1987年刊)
メジロ

R6:『ソロモンの指環』を追記


【ナショナルジオグラフィック2018年シリーズ】
2018年のナショナルジオグラフィックは「鳥たちの地球」シリーズを特集したので、1月号から2、4、5、6、7月号と集中的に読んできたのです。

魅惑的な写真を並べてみます。









【鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。】


川上和人著、新潮社、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
出張先は火山にジャングル、決死の上陸を敢行する無人島だ!知られざる理系蛮族の抱腹絶倒、命がけの日々!すべての生き物好きに捧げる。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、内容は興味深いのに、著者の軽口が鼻につくのです。
でもまあ、それも個性ということで借りたのです。

rakuten鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。

メグロ

『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』1:メグロ
『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』2:糞尿譚



【にっぽんスズメしぐさ】
スズメ

中野さとる著、カンゼン、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
一羽で、仲間たちとースズメたちの毎日を凝縮!スズメたちの愛らしい姿がもっと楽しめる!大好評のスズメ写真集シリーズ第2弾が登場!『きょうのスー』マツダユカさん描きおろし作も収録!

<読む前の大使寸評>
おお スズメの写真が、可愛いいやんけ♪
昨今は駅前広場のハトやスズメを親しく眺めているが・・・典型的な老人風景を呈しています。

rakutenにっぽんスズメしぐさ




【鳥の話】
鳥

細川博昭著、SBクリエイティブ、2017年刊

<「BOOK」データベース>より
たくさんの人が行きかう街から赤道直下の密林、南極の氷原まで、さまざまな場所に鳥はいます。上空1万メートルを軽々と渡る鳥もいれば、体に毒をたくわえる鳥もいます。一方で、「概念」を理解して人間と話す鳥、最大4000ヵ所の位置を記憶する鳥、凝った構造物をつくる鳥も。そんなすごい鳥の秘密としくみ、身近にいる鳥の意外な事実をつめこんだのが本書です。美しく楽しげで、少し怖い、鳥の世界をご案内。

<読む前の大使寸評>
このところ『にっぽんスズメしぐさ』や『鳥のいる空』など、鳥の本をよく読んでいるので、この本もその勢いで借りたのです。

rakuten鳥の話




【ハトはなぜ首を振って歩くのか】
ハト
藤田祐樹著、岩波書店、2015年刊

<「BOOK」データベース>より
気がつけばハトはいつでもどこでも、首を振って歩いている。あの動きは何なのか。なぜ、1歩に1回なのか。なぜ、ハトは振るのにカモは振らないのか…?冗談のようで奥が深い首振りの謎に徹底的に迫る、世界初の首振り本。おなじみの鳥たちのほか、同じ二足歩行の恐竜やヒトまで登場。生きものたちの動きの妙を、心ゆくまで味わう。
【目次】
1 動くことは生きること(動くとは、どういうことか/死なないために動く ほか)/2 ヒトが歩く、鳥が歩く(鳥とヒトの二足歩行/歩くことと走ること ほか)/3 ハトはなぜ首を振るのか?(首振りに心奪われた人々/頭を静止させる鳥たち ほか)/4 カモはなぜ首を振らないのか?(体のつくりがちがう?/まわりが見えてないカモ? ほか)/5 首を振らずにどこを振る(ホッピング時に首は振るの?/首を振らないチドリの採食 ほか)

<読む前の大使寸評>
三浦しをんの選ぶ本は、だいたい外れがないので・・・・この本が気になるのです。

<図書館予約:(8/13予約、1/19受取)>

rakutenハトはなぜ首を振って歩くのか




【鳥あそび】
鳥

小宮輝之著、二見書房、2011年刊

<「BOOK」データベース>より
こんな野鳥の楽しみ方を知ってますか?上野動物園の園長さんは鳥あそび歴50年の“鳥名人”。庭に鳥を呼ぶ方法から街中や里山での観察術まで、自ら撮った写真を織りまぜて綴る野鳥おもしろ体験記。

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakuten鳥あそび




【里山の野鳥ハンドブック】
野鳥

NHK出版編、日本放送出版協会、2011年刊

<商品説明>より
里山で見られる野鳥を、春夏秋冬別と主な生育場所別で、美しい写真とともに数多く紹介。姿・形が可愛らしい鳥、鳴き声の美しい鳥のほか、天然記念物の鳥、帰化種の鳥、野鳥にまつわる興味深い話を野鳥の基本的データと共に収載。

<大使寸評>
野鳥のウォッチングでも始めてみるかということで、この本を借りたのです。

shogakukan里山の野鳥ハンドブック





【ソロモンの指環】


コンラート・ローレンツ著、早川書房、2006年刊

<「BOOK」データベース>より
孵卵器のなかでハイイロガンのヒナが孵った。小さな綿毛のかたまりのような彼女は大きな黒い目で、見守る私を見つめ返した。私がちょっと動いて話しかけたとたん、ガンのヒナも私にあいさつした。こうして彼女の最初のあいさつを「解発」してしまったばかりに、私はこのヒナに母親として認知され、彼女を育てあげるという途方もない義務を背負わされたのだが、それはなんと素晴らしく、愉しい義務だったことか…「刷り込み」理論を提唱し、動物行動学をうちたてた功績でノーベル賞を受賞したローレンツ博士が、溢れんばかりの喜びと共感をもって、研究・観察の対象にして愛すべき友である動物たちの生態を描く、永遠の名作。

<読む前の大使寸評>
「BOOK」データベースがこの本を「永遠の名作」と讃えているが・・・さて、如何なるものか♪

<図書館予約:(9/03予約、9/08受取)>

rakutenソロモンの指環

『ソロモンの指環』3:ハイイロガンとの生活
『ソロモンの指環』2:マルティナの世話
『ソロモンの指環』1:ガン類の刷り込み





【野山の鳥 観察ガイド】
鳥

市田則孝(監修)、ネイチャーネットワーク、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
本書は、野鳥との出会いを紹介した本。登山やハイキングの途中で野鳥の姿や鳴き声に出会ったときの、「なんという鳥だろう?」という素朴な疑問に基づいて解説した。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、二階の窓からよく見かけるシジュウカラ、メジロ、ウグイスが載っています。
駅前でハトとスズメの仕草を眺めることが多くなったこともあり…
バードウォッチングに最適というか、老人向けの1冊でおます♪

amazon野山の鳥 観察ガイド




【カラスの早起き、スズメの寝坊】
スズメ

柴田敏隆著、新潮社、2002年刊

<「BOOK」データベース>より
モズ、カラス、スズメ、フクロウ、ウ、オオタカ、ヤマシギ、オオミズナギドリ…さまざまな環境に適応して高度に進化した鳥たちは、苛酷な状況を生き抜くためにみごとな知恵を発揮する。感情表現豊かなその生態は、知れば知るほど、人の姿を連想させる。文化人類学ならぬ、「文化鳥類学」の視点から、鳥たちの社会を、いきいきと描くネイチャー・エッセイ。

<読む前の大使寸評>
追って記入

rakutenカラスの早起き、スズメの寝坊




【鳥のいる空】
鳥

沢野ひとし著、集英社、2001年刊

<「BOOK」データベース>より
多摩丘陵の一角に住み着いて20数年結婚して25年が過ぎたが、ともかく別れないで今日まできたのが、夫婦というものなのだろうか。ワニ眼画伯が休日に、妻と散歩に出かけたとき、ふと心をよぎる、いくつもの感慨…。山あり、川あり、街角あり、妻あり、息子娘のことあり。旅の思い出あり、天然ユーモアのエッセイ集。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくると、博物誌のように野鳥や草花の名前がでてくるわけで・・・ええでぇ♪

rakuten鳥のいる空




【バードウォッチング】
(画像なし)
酒井哲雄著、国土社、1987年刊

<「BOOK」データベース>より
古書につきデータなし

<読む前の大使寸評>
我が家の2階から裏山の小鳥たちを眺める程度のバードウォッチャーであるが・・・
この本は、私の程度にちょうどの本やでぇ♪
このところ、ウグイスの競演が途絶えたが、代わりにセンダイムシクイの「焼酎一杯、グイーッ!」が聴こえたりする。







Last updated  2019.09.16 00:03:58
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2019.09.15
カテゴリ:カテゴリ未分類
まもなくMGCマラソンが始まるが、気分すっきり一発勝負との感があるわけです♪
ぽっと出の選手はダメだ


マラソン代表一発勝負MGCは、どん底から始まったより
 どん底から始まった。16年リオデジャネイロ五輪で男子は佐々木の16位、女子は福士の14位が最高。かつての強豪国の面影はなく、男子は6大会、女子は3大会連続でメダルに手が届いていない。惨状を脱すべく生まれた代表選考が、MGCだった。

 16年12月3日 福岡国際マラソン前日。日本陸連強化プロジェクト第1回の会議があった。選考の指針などを話し合う場でリーダーの瀬古利彦は言った。「ぽっと出の選手はダメだ」。たまたま選考会だけ走った者でなく、五輪までに最低でも2度のマラソン好成績を求めた。

 当時、一発選考案はなかった。既存の複数選考会の「マイナーチェンジ」が既定路線。選考会が複数あれば露出は増える。収入面からみても崩せない“聖域”で、強化の現場からは手を出せない空気があった。だが、世界での不調が響き、マラソンを取り巻く市場の価値が落ち込んでいたのも事実だった。

 16年12月18日 日本陸連の強化スタッフの結婚披露宴が行われていた。事業担当者と前強化委員長の伊東浩司に呼ばれたマラソン・長距離を統括するディレクターの河野匡は「今までのやり方とは違うやり方を考えてもいいみたいです」と伝えられた。

 伊東の妻は96年アトランタ五輪の選考会で、日本人最速の記録を出しながら落選した鈴木博美。もし同じようなことが東京を前に起きたら、影響は計り知れないとの危惧(きぐ)もあった。この時、不可能と思われていた“一発勝負”のプランが動きだす。
(中略)
 92年バルセロナ五輪で女子最後の1枠を巡る選考は社会的な議論を巻き起こした。大阪国際2時間27分2秒で2位の松野明美、前年の世界選手権に2時間31分8秒で4位の有森裕子が争う図式。代表発表前、松野は「私を選んで下さい」と異例のアピール会見までした。しかし、選出されたのは、タイムは劣ったものの、実績が評価された有森で、五輪本番では銀メダルだった。






Last updated  2019.09.16 21:37:23
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カテゴリ:メディア
朝日新聞の記事をスクラップしているのだが・・・
(シンギュラリティーにっぽん)シリーズについても、デジタル記事も残しておこうと思ったのです。スクラップとWebデータとで重複保管になるのだが、ま~いいか。

・・・この(シンギュラリティーにっぽん)記事が伝える自律型致死兵器システムや中国のデジタル国家主義(世論を誘導する「厨房」)も恐ろしいのである。



朝日新聞のインタビューに応じたユヴァル・ノア・ハラリ氏が描き出した未来は現実に忍び寄る。人工知能(AI)やバイオテクノロジーの進化は、ビッグデータによる支配や格差の拡大を招きかねない。驚異的に進む技術革新にどう向き合えばいいのか。
中央厨房

 《「19世紀には多くの国が、産業革命で蒸気船や鉄道を手にした英国やフランスの植民地になった。それが今はAIで起こっている。20年待つと、多くが米国か中国の植民地になる」》

 人類に恩恵をもたらすはずが逆に脅威になる技術。その一つにハラリ氏は「AI兵器」の存在を挙げる。

 「カミカゼ(自爆)ドローン」。そんな別名を持つ全長約1メートルの無人機が加速しながら垂直に降下し、標的に着地して爆発した。

 今年6月、モスクワ近郊であった見本市で、ロシアの軍需メーカー、カラシニコフグループは新兵器の画像を披露した。ウラジーミル・ドミトリエフ社長は「監視や輸送に使ってきたシステムを初めて打撃に応用した。戦争のあり方を変える」と説明する。

 自ら動き画像などの情報を収集し、AIが敵味方を判断して攻撃を決定するドローンや戦闘車両――。「自律型致死兵器システム」(LAWS)と呼ばれるロボット兵器は米中やロシア、イスラエル、韓国が研究しているとされる。

 8月にジュネーブで開かれたAI兵器についての国連の専門家会合は、規制に関する初めての指針を採択した。ただ、条約など法的拘束力のある規制に踏み込むのは簡単ではない。

 ハラリ氏がAIとともに「今後20~40年の間に経済、政治のしくみ、私たちの生活を完全に変えてしまう」と警告するのがバイオ技術だ。

 今年5月、遺伝子治療技術を使った白血病向けなどの製剤「キムリア」の薬価が過去最高の約3349万円に決まり話題を集めた。バイオ関連の技術革新はめざましいが、すべての人が最新治療の恩恵にあずかれるとは限らない。

 ベストセラーになった著書「ホモ・デウス」で、ハラリ氏は予想している。「2070年、貧しい人々は今日よりもはるかに優れた医療を受けられるだろうが、彼らと豊かな人々との隔たりはずっと広がる」

 狙った遺伝子を効率良く編集できる「ゲノム編集」の技術「クリスパー・キャス9」が12年に登場し、遺伝子治療や創薬などへの応用が加速した。しかし中国の研究者が昨秋、人間の受精卵にこの技術を使い、エイズウイルスに感染しにくい体質にした双子の女児を誕生させたと発表。安全性が十分に確保されていない技術を人で試したことに批判が集まった。

 神戸大の近藤昭彦教授は「高額の薬価を引き下げて多くの人が使えるようにし、バイオも倫理面の研究に力を入れないといけない」と指摘する。(モスクワ=渡辺淳基)

■「銀行員は絶滅危惧種」
 《「AIとロボットが人々にとって代わり、雇用市場を変える。学校は子どもたちに何を教えるべきかもわからない」》

 著書で、社会の変化についていけず職に就けない「無用者階級」が生まれる未来を予見したハラリ氏の世界には、日本の経営者も関心を持つ。その一人、みずほフィナンシャルグループの佐藤康博会長は「AIが人の知能を超えるシンギュラリティーが来れば無用者層とも呼ぶべき人たちが出てくる。現代人が日常で感じる将来への不安を深くえぐり出した」と語る。

 AIやビッグデータといったテクノロジーについていけなければ、金融業は生き残れない。社長時代の17年秋、10年間で約8万人の人員のうち、約1・9万人を削減する構造改革を佐藤会長が打ち出したのも、そうした危機感からだった。

 「銀行のビジネスモデルそのものがチャレンジを受けている」と佐藤会長は話す。その一つにフェイスブックが計画する暗号資産(仮想通貨)のリブラを挙げ、「通貨の供給量を調節する中央銀行が機能しなくなるかもしれない」と警戒する。

 ハラリ氏は、旅行業者と並んで、銀行員を「絶滅危惧種」と呼んでいる。巨大企業の場合、AIの普及で効率化が進むと、人員の余剰感を招きかねない。

 「人が余れば、フロントに出てお客様に対応する仕事や企画部門といった、人間でしかできないサービスを担えるように再教育することが大切になる」と佐藤会長は考える。

 ただ、AIがどこまで進化するかは読み切れない。ハラリ氏はこうも語る。

 「AIは進化を続ける。人々は一度だけでなく、何度も自己改革を迫られる。このストレスは耐えがたいだろう」(編集委員・堀篭俊材)

■世論を誘導する「厨房
 《「情報を集約して持つことで、計画経済や専制的な政府は、民主主義よりも技術的な優位性を持つ可能性がある。民主主義と自由市場が常によりよく機能する法則があるなどとは考えるべきではない」》

 ハラリ氏は、一国の体制を技術が左右する時代が来たと告げる。その一端がすでに見られる場所がある。

 北京市内にある中国共産党の機関紙「人民日報」本社ビルの10階にある「中央厨房(セントラルキッチン)」だ。

 湾曲した壁一面に広がるモニター画面の中央に、中国全土の地図が青く映し出される。その上に光る大小の黄色の丸。「それぞれの記事がどの地域でどれだけ読まれているかが表示されています」。案内役の女性が説明する。各部が取材結果を持ち込み、次の取材計画を練るという。

 だが、「厨房」の本当の機能は別にある。世論の流れを読み、「動かす」のだ。画面には読者の性別、年齢層、地域などとともに、読者の書き込みから「記事を読んだ人の感情が肯定的か否定的か」も表示されている。

 「分析してどうする?」。尋ねると、案内役は当たり前のように答えた。「世論が極端に傾いていないかを見ます。反応を見ながら新たな記事を書き、世論を誘導するのです」

 今年3月、新華社通信は習近平国家主席のメディア戦略を報じている。「ニュースの収集、発信、反応などでAIの利用を探求する。アルゴリズムを制御し、世論を導く力を全面的に高めていく」

 中央厨房は他の党機関紙のモデルになり、似たようなシステムを、地方の機関紙も取り入れる。

 個人データを巨大な利益に変えるグーグルやアマゾンなどの巨大プラットフォーマー「GAFA(ガーファ)」。データで国家を統制する中国のデジタル国家主義。双方が台頭する世界を、私たちはどう進めばいいのか。

 ハラリ氏は提案する。

 「技術はいい方にも悪い方にも働く。いま国家や企業が市民を監視するために一方的に使っている技術を、市民が国家を監視するためのものとして開発すべきだ」(北京=宮地ゆう)

     ◇
 一国をもゆさぶる力を持つ巨大IT企業、「第2の石油」と言われるほどの価値になったビッグデータ、無人の自動車や兵器を実現するAI――。第2部では、私たちのくらしを左右し始めた「見えないルーラー(支配者)」を探る。 


折りしも、サウジアラビアの石油精製基地をイエメンのドローンが攻撃し、火災が発生中とのことである。

(シンギュラリティーにっぽん)AI・バイオ技術の進化、脅威に2019.9.08






Last updated  2019.09.15 01:57:15
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