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2019.05.26
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カテゴリ:アート
図書館に予約していた『ナイン・ストーリーズ』という文庫本を、待つこと6日でゲットしたのです。
この本は『ライ麦畑の反逆児』という映画を観たあと、イラチな太子が図書館に借出し予約を入れてゲットしたものです。何というか、ミーハーというか(汗)



【ナイン・ストーリーズ】


ジェローム・デーヴィド・サリンジャー著、ヴィレッジブックス、2012年刊

<「BOOK」データベース>より
サリンジャーが遺した最高の9つの物語。35年ぶりの新訳。
【目次】
バナナフィッシュ日和/コネチカットのアンクル・ウィギリー/エスキモーとの戦争前夜/笑い男/ディンギーで/エズメにー愛と悲惨をこめて/可憐なる口もと緑なる君が瞳/ド・ドーミエ=スミスの青の時代/テディ

<読む前の大使寸評>
この本は『ライ麦畑の反逆児』という映画を観たあと、イラチな太子が図書館に借出し予約を入れてゲットしたものです。何というか、ミーハーというか(汗)

<図書館予約:(5/15予約、5/21受取)>

rakutenナイン・ストーリーズ



「笑い男」の冒頭を、ちょっとだけ見てみましょう。
p92~96
<笑い男>
 1982年、9歳だった僕は、最大級の組織愛を胸に、コマンチ・クラブなる団体に属していた。毎日放課後3時に、僕たち25人のコマンチ族を、僕たちの族長が、109丁目のアムステルダム・アベニュー付近、公立165番校の男子用出口の外まで迎えにきた。

 僕たちが押しあいへしあいチーフの再改造バスに乗り込むと、チーフは僕たちを(僕たちの両親との金銭的取り決めに従って)セントラルパークへ連れていった。日が暮れるまで、天気が悪くないかぎり、僕たちは季節に合わせてフットボールかサッカーか野球をやった。雨の日にはいつうも、自然史博物館かメトロポリタン美術館にチーフは僕たちを連れていった。

 毎土曜日と、祭日の大半、チーフは朝早く僕たちのアパートメントを回って僕たちを拾い、廃車としか見えないバスで僕たちをマンハッタンの外の、都心と比べれば広々としたヴァン・コートラント公園かパリセーズに連れ出した。僕たちの頭がひたすらスポーツに染まっているときは、運動場が正規の広さで、相手チームに乳母車も杖をついた怒り狂うお婆さんも混じっていないヴァン・コートラントに行った。僕たちコマンチの心がキャンプに向かっているときは、パリセーズに行ってとことん原始的にやった。

 コマンチ族から解放されているとき、チーフはウタテン島在住のジョン・ゲザツキーだった。おそろしく内気な、心優しい若者で、年は22か23、ニューヨーク大学で法律を学ぶ、誰の記憶にも残る人物だった。彼の数々の業績や美徳をここでくどくど述べるのは控えよう。ごく簡単に、彼がイーグルスカウトであったこと、フットボールでは1926年にタックルとして全米チームにあと一歩で加わるところだったこと、野球でもニューヨーク・ジャイアンツの入団テストに丁重に招かれたという情報が流通していたことに触れるにとどめよう。

 僕たちがくり広げる狂乱のスポーツ試合においては公平無私にして冷静沈着な審判であり、焚火を熾すのも消すのも名人級、応急手当にも熟練していてどんな怪我も決して見下さなかった。僕たちはみな、一番小さな悪ガキも一番大きな悪ガキも、残らず彼を愛し、尊敬していた。
(中略)

 僕たちコマンチは、物語の語り手としてのチーフの才能に大々的かつ自分勝手に依存した。その時間にはもう、僕たちは過度に興奮した、怒りっぽい一党と化していて、チーフに一番近い席に座ろうとしてたがいに争った。僕たちがひとまず落ち着いてからチーフはやっとバスに乗り込む。それから運転席にうしろ向きにまたがって、やや甲高い、だがいつもより低く落としたテナーの声で、「笑い男」の続きを話してくれるのだ。

 ひとたびチーフの話がはじまったら、僕たちの興味は絶対に薄れなかった。「笑い男」はコマンチにうってつけの物語だった。そこには古典的な深みさえあったかもしれない。ややもすると、あちこちばらばらに広がってしまいかねない面もあったが、基本的にはコンパクトな、持ち運び可能な話だった。いつだって家に持って帰って、たとえばバスタブに座ってお湯を抜いている最中に思いをめぐらせることのできる物語だった。

 裕福な宣教師夫妻の一人息子に生れた笑い男は、まだ赤ん坊のころに中国人の山賊にさらわれたのだった。裕福な宣教師夫妻が身代金の支払を拒むと、山賊たちは大いに感情を害し、赤子の頭を万力にはめて、しかるべきレバーを右に数回転させた。この数奇な体験の当事者は、髪のない、ピーカンナッツ形の頭をした大人に成長し、鼻の下には口の代わりに巨大な楕円形の空洞が広がっていた。

 鼻自体は肉によってふさがれた孔二つだった。その結果、笑い男が息をすると、鼻の下の何ともおぞましい陰鬱な空洞が、僕が思い描くところある種の醜い腔のように拡張と収縮をくり返した。笑い男の恐ろしい顔を見て、知らない人間はたちまち卒倒した。知る者たちは彼を避けた。ところが、なぜか山賊の一味は彼が自分たちの隠れ家にとどまることを許した…ケシの花びらで作った、薄赤色のベールで顔を覆っているかぎり。

 ベールのおかげで山賊たちは養い子の顔を見ずに済んだし、彼がどこにいるかも把握できた。このベールのせいで、笑い男はいつも阿片の匂いをぷんぷんさせていたのである。
 毎朝、あまりの寂しさに、笑い男はひっそり隠れ家の周りの鬱蒼たる森に出かけていった。森で彼はあらゆる種の動物を数多く手なづけていた。犬、白マウス、鷲、ライオン、大蛇、狼。動物たちの前ではベールも外し、動物自身の言葉で優しく、歌うように話しかけた。動物たちは彼を醜いと思わなかった。(チーフがここまで話し進めるのに2ヵ月くらいかかった。ここからあとは、話の進め方もどんどん独断的になっていき、それで僕たちコマンチとしてもまったく異存はなかった)


『ナイン・ストーリーズ』2:戦時中のイギリス
『ナイン・ストーリーズ』1:バナナフィッシュ日和





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Last updated  2019.05.26 06:29:13
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