カツラの葉っぱ 大好き!

2021/08/01(日)00:04

『言語化力』4

気になる本(3675)

図書館で『言語化力』という本を、手にしたのです。 なんだかハウツー本のような体裁にも見えるけど・・・ 著者はThe BreakthroughCompany GO(ザ・ブレイクスルーカンパニー ゴー)という会社に勤めているだけあって、内容はクリエイティブである。 【言語化力】 三浦崇宏著、角川書店、2020年刊 <「BOOK」データベース>より 「自分の考えをうまく伝えられない」「うまく話せず、プレゼンで負けてしまった」「SNSで発信しても誰も見てくれない」を解決する、君の言葉を「最強の武器」にする方法。 <読む前の大使寸評> なんだかハウツー本のような体裁にも見えるけど・・・ 著者はThe BreakthroughCompany GO(ザ・ブレイクスルーカンパニー ゴー)という会社に勤めているだけあって、内容はクリエイティブである。 rakuten言語化力 著者はツイッターやSNSを批判しているので、見てみましょう。 p223~226 <「けなして変える」よりも「ほめて変える」>  ぼくのツイッターは、言いたい放題言っているように見えるかもしれないが、あまり炎上することはない。基本的には悪口や他人に対する批判を書かないようにしている。意見の違いがあったとしても「ぼくは違うと思う」といったことをあえて言う必要はない。議論の必要があれば本人と直接話す。公開のSNSというメディアで、しかも限られた140文字で意見を交わす意味を感じない。  先日ツイッターで「ハーフの子を生みたい方に」という広告が炎上した。「着物を着ていると外国人男性にモテるから、ハーフの子を生みたいあなたは着物を着ましょう。着物っていいですよ」というメッセージの広告だ。    もちろん広告表現としては不適切だろう。しかし、この広告は3年前のものだった。それをわざわざ引っ張り出してきて「これは違うんじゃないか」と糾弾することには違和感を覚えた。 「今だったら、こんな広告はきっと実現しない」「世の中は少しずつよくなってきていますね」という捉え方なら理解できるが、過去の広告を引っ張り出してきて糾弾しても誰も得しない。テクノロジーがアップデートをし続けているように、人間のモラルもまたアップデートしているのだ。サブスクリプションで音楽を聴く時代にレコードプレイヤーを拾い上げて不便だと批判するのはバカらしい。純粋に人間の進歩を喜びたい。  SNSの普及によって少しだけ、よくない風を感じていることがある。  今は、社会問題や世の中の矛盾を発見して、SNSで異論を投げかけることで、その人の主張に賛同する人たちが集まり、人気が出ることがある。  もちろん世の中に疑問があれば投げかけるのはいいが、行きすぎると社会問題を自分のブランディングに利用しているように見えることもある。例えるならば、町に落ちているウンコを拾い集めて、広場に積み上げて、この町はこんなにウンコがありますよー!! と喧伝するようなものだ。そんなことをしている暇があれば、ぼくは町のあらゆるところに花を植えていきたい。実際に自然が奇麗に配置された町ではゴミのポイ捨てが行われることは少ないと言われている。 「攻撃する対象を見つける人生」は、しんどい。世の中の空気を変えたいのであれば、けなして換えるよりもほめて変えていきたい。「こういう広告はダメだ」と指摘するのではなく、「こういう広告は素敵だね」といえるようないい広告を見つけたい。もっと言えば、いい広告を作っていきたい。批判ではなく賛同、あるいは創造によって、世の中を前に進めていきたい。  ぼくはツイッターやインタビューで攻撃的な発言が多いと思われがちだが、実際には公のメディアで特定の誰かを攻撃したり、否定した発言をすることはない。たとえば、どうしようもない広告があったとしても、ぼくは裏でそれを作っている人の一生懸命さが理解できる。だからよくない広告があったとしても、ただ否定するのではなく、それを超えるいいものを作るという行動で世の中の景色を塗り替えていきたいのだ。 『言語化力』3:「LIFE is Contents」 『言語化力』2:保育園落ちた 日本死ね 『言語化力』1:はじめに 「〇」 (〇)

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