|
カテゴリ:神社仏閣巡り
地下鉄西神山手線「長田」駅下車。
神戸です!兵庫県に一度も住んだことがない私は、地理がいまいち把握できていません…、常に手探り状態です。 という事で、「神戸三大神社」の1つ、「長田神社(Nagata-jinjya)」に来てみました。 東鳥居を潜ってすぐ横にあるのは、夫婦楠(神戸市天然記念物)。 根元が繋がっています。 手前:幹回り 6.2m 樹高 22m 奥:幹回り 5.12m 樹高 20m いつも所要のついでなので、お察しの通り夕方です。 絵馬殿。 センサーが付いている「手水舎」。 「神門」(登録有形文化財)と回廊(登録有形文化財)。 菊菱の神紋 拝殿(登録有形文化財)。 ご祭神:事代主神(Kotosironusi-no-kami) 境内社:左…第15代・応神(Ojin)天皇 右…天照大神(Amaterasu-omikami) 201年、「神功(Jingu)皇后」が神託を受けて創建。 三韓征伐からの帰途、武庫水門で船が進まなくなった。「事代主神を鶏の声が聞こえる場所に祀ること」との神占が。鶏のいる場所は…というので見つけたこの地に事代主神を祀った…という事らしい。 が…でもどこかで聞いた。 そうそう、神戸では他に「敏馬神社(Minume-jinjya)」や「弓弦羽神社(Yuzuruha-jinjya)」でもよく似た由来があったなぁ。 順番から行くと…こうか? 「神功皇后」が三韓征伐に向かうに際して戦勝祈願。 ①底筒之男命・中筒之男命・表筒之男命の三神が海上を守護するとの事。 更に占うと。 ②「能勢の美奴売(Minume)山の杉で船を作れ」→船を作る。 で、朝鮮に渡り勝利する(三韓征伐)。 帰国の途中、武庫水門で船が進まないので占う。 ③「事代主神を祀れ」→「長田神社」(神戸市長田区)創建。 更に船を進めるが、また動かなくなったので占う。 ④「美奴売神を祀れ」(②参照)→「敏馬神社」(神戸市灘区)。 また更に船を進めると、今度は「忍熊王」の反乱を知る。 ⑤熊野大神を祀って、弓矢甲冑を納め、戦勝祈願→「弓弦羽神社」(神戸市東灘区)。 畿内に帰り、その「忍熊王」に勝利した後、 ⑥蒙古塚(蒙古兵の首と武具を納めた塚)を作る→「藤森神社」(京都市伏見区)。 で、一番最初に立ち返り、 ⑦①の三神が「三韓征伐」の勝利に導いたとして祀る→「住吉大社」(大阪市住吉区)。 ってか? 神功皇后、あちこち引っ掛かりすぎ!きっと、瀬戸内海の沿岸でもっともっと船が停まってしまったってことになって、その度に色んな神様を祀って神社を創建…という運びになるんだわ。 その間、子供(応神天皇)産んじゃってるし。 なんせ、神話ですから。お墓(奈良市山陵町)はあるけど。 なかなか美しい彩色。 絵馬に書いてある「ポッペン」って!あれか!「ビードロ」か!ガラス製の吸ったり吐いたりしたら、ぺコンペコンって鳴る…。調べると、かつてこの神社で授与されていたんだとか。それにちなんで神社の「おついたち祭り」の時に「ポッペン市」が地元商店街で開催されるんだって。 鶏の紋が付いてるね。鶏は、この神社では神使です。 「神楽殿」(登録有形文化財)。 「遥拝所」と書かれているけど、何の? 末社「松尾社」(登録有形文化財)。 ご祭神:大山咋神・春日大神。 末社「月読社」(登録有形文化財)。 ご祭神:月読神。 歌舞伎役者の「中村時蔵」が奉納した燈籠。 「中村吉右衛門 参拝の時 吟ず 燈籠に父を語るや春の宮 」 末社「楠宮稲荷社(Kusumiya-inari-sya)」(登録有形文化財)。 ご祭神:倉稲魂神。 提灯が並ぶ回廊が、グルっと回っている。 稲荷社の本殿。 ここには変わった絵馬が掛けられている。 「痔病平癒絵馬納め所」とあるから、痔に効くらしい。 「赤エイ」なんだって。後で調べてみると、 昔、繁殖のために岸辺近くに寄ってきたたくさんの「赤エイ」の群れが、台風による暴風で 増水した川から遡り、浸水してしまったこの神社の境内に入り込んだ。貴重なたんぱく源の 「赤エイ」を求め民が捕まえようとしたが、ご神木の楠の辺りで見失ってしまったという。 以来、楠には神の化身のエイが宿るとして崇敬しているという。「赤エイ」を食べる事を断 ち所願を懸けると、その中でも一番痔に効果があるという。 更に奥にあるのが、「楠鷹稲荷社」。 ご神木の楠:幹回り・5m、樹高:30m、樹齢800年。なるほど、この楠ね。 「神撫山遥拝所」。現在は、長田区の背山「高取山」の事を指す。ここには「高取神社」の本宮がある。 「長田神社」回廊の裏門。 末社「蛭子社」(登録有形文化財)と末社「出雲社」(登録有形文化財) ご祭神:蛭子神 ご祭神:大国主神 「神戸七福神」の恵比寿神。「長田神社」のご祭神である事代主神の別名が、恵比寿神だ。 隣に七福神の1人、大黒様も祀られているが、よく考えると大黒様は大国主命のことであり、その子が事代主神なんだから…。七福神の大国と恵比寿って、親子ってことになるではないか!(いまさら、気付いた) 超~気になるこの赤い張り子。何なんだ? 調べると、「萬福 グージー」というらしい。神社前商店街の震災復興シンボルマスコット。 この神社に飛来するアオバズクがモデル。 そうそう、神戸は1995年、阪神淡路大震災を切り離して考えられない土地柄。やはり、この「長田神社」も例外ではない。 「眼鏡碑」。よく見たら、人の顔っぽい。 事代主神は、神羅万象を見通す力があるという言い伝えから…。 こちらが正面鳥居です。 ふと下を見ると、変わったマンホールが…。鬼だよね、これ? 調べてみたら、どうやらこの神社では一風変わった「追儺式」(兵庫県重要無形文化財)が行われるようだ。ここでは鬼は豆で追い払われるのではなく、神々の使いとなり反対に災いを追い払うのだそうだ。そして、良き年を迎えるよう祈り踊る7人の鬼として登場する。 ん~~、でも儀式では松明を思ってるし、それとはちょっと違うのかもしれない。このマンホールの図案は、本?みたいなもの持ってるもんね。 長田のげんきくん SUKOYAKA MY ROAD (2017年11月初旬現在) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.07.03 18:31:26
コメント(0) | コメントを書く
[神社仏閣巡り] カテゴリの最新記事
|