_/_/ 夜更かしの理由 _/_/

2005/03/07(月)19:34

ラスト・サムライ

映画(11)

ネタバレありです。見ていなくてこれから見るつもりの人はご注意ください。 予告編を見ている限り、「一体なんでそういうシチュエーションになるわけ~?」と全然分からなくて、そこが知りたくて、ちょっと見てもいいかな、位に思っていた。 トム・クルーズの映画でも、日本が単なるエキゾチック趣味で使われてるなら、面白くないだろーなー、なんて思ってて。はっきり言って期待していなかった。 そしたら、公開されると「渡辺謙がいい!」とか、アカデミー賞なんて先走った文字まで見られる始末。そうなってくると、真田広之ずきな私としては、断然見たくなる。 てことで、行って来ました。 最初、日本の山村の、山々に囲まれたトーン暗めの緑豊かな質素な雰囲気がよく出ていて、まずそこで安心。いきなり渡辺謙が渋くてかっこよかったり。 途中、サムライが初めて甲冑をつけて山中のかすんだ木々の中から現れるシーンで、どう見ても椰子の木?ってシルエットが見えて、「あれはソテツだ、ソテツだ」と自己暗示をかけようとしたがうまくいかず、一体どこでロケしたのさ!と思ってしまったが、吉野(って設定だったけど)に椰子の木は生えているかしら?? ストーリー展開は、そうくるだろうなーという想像可能なものだったけれど、十分に日本人の心の琴線に触れる内容だったと思う。泣きました。分かっていても、泣けました。 一番ぐっと来たのは、小雪扮するたかが、夫の死についてほろっと涙を流しながら「戦で死ねたのは本懐だった」とか言うシーンかな。戦は人が死ぬものと分かっていても、やっぱり心の準備なんかできてなかっただろうし、それでもそう言ってあげられる女性の心の闘いっていうかなんていうか。 あとねえ、トムにくっついてまわる見張り番のおじいさんがかっこよかった。日本最高の「斬られ役」福本清三さんというらしい。しぶしぶ。 渡辺謙はもちろん、よかったです。日本語でのセリフだったらもっと胸が震えたかもしれないとは思うと残念だけれど(英語が下手っていうことではなくて、母国語ならばニュアンスをもっと細かく表現できただろうな、という意味で)確かに凛としたサムライで、確かにヒーローだった。 そして、真田広之。おーい、もっと出してくれ~~~。こんなに動きのきれいな(もちろん顔もっ、いや目がっ目がっ(≧▽≦))人なんだからもったいないよ~~。少なくとも、戦の前に両軍からトップが出張ってきて、両軍が挟む真ん中で、なんですか、宣戦布告っていうんですか?するとき、渡辺謙はトムしか連れていかなかったのよ。普通右腕の真田広之も連れてくでしょお!ていうか連れてけ!馬で行進するときも真田広之をトムより前に出せ!映画的にはありえないけどさ~、、、お殿様~殺生でござる。。ま、渡辺謙と真田広之の二人はばっちり信頼しあってるというのが現れていたから、よしとするか・・ いや、それでも真田広之の出番はもっとあってもよかったなぁ。。(あきらめきれない)戦のときだって、撃たれながらもがんばってたのよ、もっとそこを盛り上げてくれればいいじゃない~ ちなみに、渡辺謙を助け出しに来たときの忍者風な姿がわたしにはヒットでした。 しかし、日本の武道はいい!とまた簡単に影響を受ける私であった。さすがに剣道は今からやろうとは思わないけど。裸足でしもやけできそうだし。でも礼は大事ですな。うむ。 あとよかったのは、たかの長男役の子。すばらしい演技力。ダコタ・ファニングちゃんにもひけをとらない。ダコタちゃんと言えば、「コール」は面白いだろうか?ぜんそくの演技が本物としか思えないくらいすごいらしいが。。 あ、トムのことが書いてない。そりゃートムの映画ですからかっこよくできてます。半年で刀の扱いが真田広之扮する氏尾級になるなんてありえないでしょと思っても、そこは南北戦争の英雄ですから強いんですよ、バトルに。とか、そこでたかにチューすんなよ、チューすんなよ、と思っていても、まぁそこでチューしなきゃアメリカ男として様にならないでしょう。とか、1分200発の機関銃で致命傷を負ってないのも、きっと官軍がアメリカ人を殺しちゃいかんと脅威の手さばきで当てないようにしてくれたんでしょう、とか全部いい方に取ってあげてます。わたし。寛大でしょ。 意外と和服や鎧は様になっていたわね。黒に近い髪の色がよかったんだろうな。 さて恒例の(?)最後に一言。 廃刀令が出されて、サムライの時代じゃないなんて言いながら、トムへの刺客がなんで刀やねん!と思ったひと~ はーーーい! ま、見せ場だしね。トムの。 でも後を尾けている最中に「おいっ廃刀令をしらんのかっ」とか言って刀を没収されてたら笑ったのになぁ

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